「kinda」の意味とは?
kindaは”kind of”を短縮した言い方で、日常会話で使われるカジュアルな口語表現です。kindaの意味は4つに大別できます。
- 種類
- 返事の「まあ」「そうね」
- 副詞的用法「なんか」「ちょっと」「少し」
- 好きな、タイプの
kind ofに言い換えられるのは、上記の意味では①種類、②「まあ」、「そうね」と③「なんか」「ちょっと」「少し」です。
以上4つの意味について、くわしく見ていきたいと思います。
kindaの意味①種類
Kindのもともとの意味が「種類」で、「a kind of~」(一種の、~のようなもの)を短縮した表現がA kindaです。
何かカテゴリーを特定するというよりは、話題の中で相手が「関心を持っていそうな範囲」を大まかに指定したり、あるいはざっくりしたイメージで相手を評価したりします。
kindaの意味②返事の「まあ」「そうね」
kindaは、それ一つだけで質問の返答として使えます。
返答としてのkindaのポイントは、Yes/Noの質問に対して本音を言いたくない、肯定も否定もしたくない場合の手になることです。
日本語の「そうですね」「まあね」にあたり、曖昧なニュアンスを持って答えを濁せます。
kindaの意味③副詞的用法「なんか」「ちょっと」「少し」
kindaは副詞としても使えます。
あらゆる品詞(名詞・形容詞・動詞など)に応用でき、「なんか」「ちょっと」「少し」と単語や句全体の意味を弱くするのです。
曖昧に言いたい時に力を発揮しますが、使い過ぎは「はっきり・率直」が好きなネイティブにはマイナスな印象になります。
kindaの意味④好きな、タイプの
kindaは、favoriteやtypeに近い「好きな、タイプの」という意味も持っています。
「my kinda + 名詞」という表現を使うと、自分の好きなものや人、ことを言い表せます。
「kinda」の由来について
kindaの由来は、kindの熟語kind ofから来ていて、kindaはこれを省略して書き表したものです。
また、kind ofをネイティブのナチュラルスピードで発音すると「kinda」と聴こえ、発音表記とする見方もあります。
kindaの読み方
kindaの読み方は日本語だと「カインダ」です。
一方、英語のネイティブ発音(アメリカンイングリッシュ)だと「kind of」が一度につながって「カインダィァ」(kinder)と聞こえます。
上手な読み方のコツは、kindaの原型であるkind ofのkindとofを一気に言うことです。
kindのdとofのoをつなげると、上記のネイティブの音に近付きます。
「kinda」の使い方と用例
kindaの4つの意味と照らし合わせて、いくつかの使い方と例文をご紹介します。
好きなものの種類についてたずねる
相手に趣味や好きなものについてたずねたい時に使います。
また、「A kinda」は相手が何か特別な行為をしたことに対し、「一種の~」とざっくり枠にはめて評価します。
用例・例文
What kinda food do you like?(どんな食べ物が好きですか)
What kinda manga do you like to read?(どんな漫画を読むのが好きですか)
It’s a kinda way to go to work nowhere.(どこにも働きに行かないというのも、一種のあり方だ)
「まあね」と曖昧に返事をする
言葉を濁すといったように、曖昧な回答をしたいときにkindaが便利です。
用例・例文
萌え袖ちゃん
Isn’t he a bad guy to be in love with two women?
(二股をかけるなんて、彼ってひどい男じゃない?)
厨二ちゃん
Kinda. It can’t be helped to be said so.
(まあね。そう言われても仕方ないよね)
強く言いたくないとき~なんか、ちょっと、少し
何かを評価する時や自分の意思を伝えたい時、ひかえめかつ遠回しに言いたい時にkindaが使えます。
ただしネイティブからすると、曖昧な人という印象を持たれるので注意です。
用例・例文
That drama is kinda good but I don’t think I’ll continue to watch it in the future.
(あのドラマはちょっとは面白いけど、この先も見ようとは思わない)
It’s kinda cold. Could you turn up the temperature setting?
(少し寒いな。エアコンの設定温度を上げてくれませんか)
自分の好きなタイプについて言う
好みの異性や人物を見たり、出会ったりした時には「My kinda + 人物名」が使えます。
上げ調子に、うっとりしながら言ったら相手への関心度が高いこともはっきり表せます。
用例・例文
Matayoshi is my kinda guy!(又吉は私の好きなタイプの男性です)
My kinda cat is a black one.(好きな猫のタイプは黒猫です)
その他の英語スラングはこちら
よく似た表現「sorta」について
kindaとよく似た表現に、「sorta」があります。sortaは”sort of”の短縮表現で、こちらもkindaと同様カジュアルな言い回しです。
意味はkindaとほとんど同じで、英語圏によって使われる頻度が異なるくらいです。たとえばアメリカならkindaが、イギリスならsortaがよく使われます。
用例・例文
I usually have this sorta dream.
(よくこの種の夢を見る)
What sorta music do you usually listen to?
(普段はどんな音楽を聴くの?)
kindaが使えれば英語話者としてレベルアップ
kind ofは学校の授業で触れたことがありますし、結構馴染みがある表現です。
しかし、kindaとなるとスラングですしネイティブと話さない限りは使いませんよね。
だからこそkindaの使い方を身につけることで、ネイティブの友人ができた時、自然な英会話を楽しめるようになります。
ぜひご自身の英語のブラッシュアップに役立ててください。
英語スラング「kinda」の意味まとめ
- kind ofを省略したカジュアルな言い回し
- 種類、まあね、ちょっと、好きなタイプといった4つの意味がある
- sortaはsort ofの短縮形で、kindaと同じ意味