「めっちゃ」の意味とは
大阪弁の「めっちゃ」は、「非常に・とても」といった意味で、「無茶苦茶」という言葉からきています。
「無茶」は当て字で、意味は美しくないや整合性がないという意味です。「無茶」のもともとの形は「むさ」で、「むさぼる」や「むさくるしい」の「むさ」も語源は同じです。
また、無茶苦茶の「苦茶」自体には、意味がなく、言葉全体の語呂を良くするためと「むさ」を強調するために「くさ」が付きました。
「めっちゃ」は大阪の方言
「めっちゃ」は大阪の方言と言われています。特に、関西で若者言葉として使われていることが多く、「無茶苦茶」が会話の中で使われているうちに、「滅茶苦茶」に変化し段々と短く言いやすい言葉として「めっちゃ」になったと考えられています。
また、一部の方には、「めっちゃ」と同じ意味で「めっさ」という言葉も使われています。
「めっちゃ」は、特に動詞を強調する際に使用されます。ですから、「めっちゃホリデー」などと名詞につくのは誤りです。
「めっちゃ」を使用する世代は幅広く、若者の他、中年女性まで使用しています。
「めっちゃ」の使い方の例
最近では、大阪出身のお笑い芸人などの影響で全国区になった言葉の「めっちゃ」ですが、ここでは「めっちゃ」の使い方を例文を交えてご紹介します。
「あかん、これはめっちゃ疲れる。」
標準語で「だめだ、これは非常に疲れる」という意味になります。
この場合は「疲れる」という動作を強調するために使用されています。
最近ですと、「めっちゃ」という言葉は、「とても」という意味で関東の人の間でも普通に使われています。
「このご飯、めっちゃうまいわ~。」
標準語では、「このご飯、とても美味い(美味しい)」という意味です。
この場合は、「美味い(美味しい)」という形容詞を強調します。
その他の形容詞を強調する使い方として、「めっちゃこわい」や「めっちゃ嬉しい」、「めっちゃ楽しい」などがあります。
「あの人のこと、めっちゃ気になる。」
標準語で「あの人のこと、すごく気になる。」という意味になります。
こちらも、「気になる」という動詞を強調するために使われています。
その他の動詞を強調する使われ方に、「めっちゃウケる」や「めっちゃ泣いてる」、「めっちゃ怒ってる」などがあります。
標準語だけの会話にマンネリを感じている方は、この例文を参考にして、大阪弁の「めっちゃ」を使ってみることをおすすめします。
「めっちゃ」の意味や使い方のまとめ
- めっちゃの意味は「非常に」、「とても」
- 大阪の方言
- 世代や地域を問わず幅広く使用されている