「なまら」の意味とは
「なまら」は北海道の方言
「なまら」は北海道弁として知られていますが、本来は新潟弁となります。語源となった「生半可」も新潟の漁師の浜言葉です。それが、1980年頃に北海道のテレビ番組で使われたことをきっかけに流行はじめ、北海道弁として認識されるようになりました。そのため比較的新しい方言とされています。
新潟では一部の年配者でも「なまら」を使っていますが、北海道では年配者で「なまら」を使っている人はほとんどいません。北海道に住む年配者からは「なまら」は若者言葉であり、上品さが無いと感じられています。
「なーんまら」や「なんまら」という言い方
「なまら」の他に「なーんまら」や「なんまら」といった言い方があります。これは出来事に対して普通以上に物事を強調したいときや感情をこめたいときに使われます。
チャーリー
念願だったライブどうだった?
プロゲーマー君
なーんまら楽しかったよ!
(すごーく楽しかったよ!)
「なまら」の使い方の例
「なまら」を使った例文をいくつか紹介します。例文の使い方がわかれば、「なまら」の意味を知るよりも深く「なまら」という方言について理解することができます。
「今日はなまら疲れたよ。」
その日一日がいつも以上に疲れたと感じたときに使います。「なまら」を入れることによって「相当疲れたんだな」「いつも以上に頑張ったんだな」ということが伝わります。
プロゲーマー君
今日一日なまら疲れたよ。
(今日一日とても疲れたよ。)
チャーリー
お疲れ様。何があったんだ?
プロゲーマー君
数ヵ月前から企画していたプレゼンがあったんだ。
いつも以上に神経を使ったよ。
「おい、なまら遅いぞ。」
待ち合わせしている相手が遅れてきたときや、決まった時間に来る電車やバスが時間を過ぎても到着しなかったときに使われます。「なまら遅いぞ」という使い方で共通するのは予想以上の遅れが生じているときです。
プロゲーマー君
チャーリーまだ来ないな。
ボブ
もう待ち合わせ時間30分も過ぎてるよ。
チャーリー
ごめん!お待たせ!
プロゲーマー君
おい、なまら遅いぞ。
(おい、かなり遅いぞ。)
ボブ
遅れるなら連絡くらいしてほしいな。
チャーリー
ごめん、次からは気を付けるよ。
「なまらね。」
「なまら」を使った表現で一番使われているのがこの使い方です。相手が言ったことに対して大きく同感したときに「そうだね、本当だね」という表現で使われています。北海道の人は慣れてても、地方の方だと使うのに少し難しいと感じることもあります。
ボブ
今日は天気がいいな!
チャーリー
それにしても暑すぎだよ。
プロゲーマー君
なまらね。
(かなりね。)
「なまら」を使うのは一部の人
北海道弁とされていても実際に「なまら」を使っている人は一部に限ります。上品なイメージがないということから「女の子なんだから使わないほうがいい」と両親に言われた経験があったり、成人を迎えて大人になっていくほど使っていない人が多いからです。
方言と考えるよりも若者が言う「マジで」といった感覚と同じような言葉として考えたほうが「なまら」の意味や使い方を理解しやすいでしょう。
- なまらの意味は「すごく・非常に・かなり・大変・とても」
- 主に北海道で使われている方言
- 「なーんまら」は「なまら」を強調した言葉