「かちゃくちゃする」の意味とは
「かちゃくちゃする」とは、めちゃくちゃである、ごちゃごちゃしている、イライラするという意味です。散らかっている様子を示したり、ごちゃごちゃとして訳のわからない状況を表しています。つまり頭の中が混乱しているということでしょう。
一般的にはいら立つ気持ちを表現する言葉として使われています。ごちゃごちゃして混乱するとイライラしてきますよね。状況から気持ちが連想できる方言だともいえそうです。
「かちゃくちゃする」は北海道や東北の方言
「かちゃくちゃする」は青森弁で、おもに青森県の津軽地方で使われている方言です。青森県の含まれる東北地方や北海道の一部でも使われています。方言は使われている地域の周辺地方でも使われることが多いのが特徴です。北海道も東北も寒さの厳しい豪雪地帯なので、住んでいる人にとっては雪も「かちゃくちゃする」存在なのでしょう。
「かちゃくちゃ」という言葉は「めちゃくちゃ」や「ごちゃごちゃ」と同じような響きが感じられます。聞き取ることが難しい方言でもある青森弁ですが、「かちゃくちゃする」は比較的イメージしやすい言葉ではないでしょうか。会話では「かちゃくちゃね」「かちゃくちゃない」と変化させた形でも使います。
また、似たような方言で「かちゃましい」という言葉もあります。これも青森弁でうっとうしい、邪魔くさいという意味です。この「かちゃましい」気分がエスカレートすると「かちゃくちゃする!」になるようです。一緒に覚えておくと相手のイライラ度がわかるかもしれません。
「かちゃくちゃする」の使い方の例
青森弁である「かちゃくちゃする」は、実際にどのように使われるのか、例文を見ていきましょう。
「今日はまた、すごい部屋がかちゃくちゃね。」
ここでの「かちゃくちゃね」は、部屋の散らかっている様子が表現されています。いつもより一段とごちゃごちゃに散らかっている部屋が想像できます。
マイルド君
「今日はまた、すごい部屋がかちゃくちゃね」
(今日はまた、一段と部屋が散らかってるな。)
萌え袖ちゃん
「なかなか探し物がみつからなくて。いつの間にかこんなに散らかっちゃた!」
マイルド君
(…普段からかちゃくちゃね部屋だけど……。)
「あんたと話してると、いつもかちゃくちゃするよ。」
この例文では相手の話がめちゃくちゃで訳がわからない様子を表しています。
話の内容がめちゃくちゃで訳がわからないのか、それとも話が複雑すぎて聞いているこっちの頭の中がごちゃごちゃしてしまうのか。いずれにせよ混乱してしまうことに変わりはなさそうです。
「かちゃくちゃないこと言ってんじゃないよ!」(訳がわからないことを言ってるんじゃない!)というのも同様で、イライラした時に出てしまう会話文です。
「またアイツにバカにされた。かちゃくちゃするさ。」
プロゲーマー君
「どうしたの? 機嫌が悪そうだけど、なにかあった?」
DATSUさん
「……またアイツにバカにされた。かちゃくちゃするさ。」
(またアイツにバカにされた。イライラするよ。)
プロゲーマー君
「気にすることないよ!
君も表情、わかりにくいしね!」
最後はイライラした気持ちが表現されている例文です。いつも自分をバカにしてくる友人には、いくら温厚な人でも「かちゃくちゃする」のは仕方ないでしょう。
- 「かちゃくちゃする」は、「ごちゃごちゃする」「混乱する」「イライラする」と言う意味
- 北海道や青森県で使われている方言
萌え袖ちゃん
独特な表現方法を楽しめるのも、方言の魅力ですね!