「たちまち」の意味とは
「たちまち」は「とりあえず」という意味を持つ方言です。
「たちまち」という言葉は標準語でも存在していますが、標準語の場合「あっという間に」などの短時間に何かが起こることを指すときに使われる言葉です。
「たちまち」は広島の方言
「たちまち」という言葉は広島県の方言であり、広島弁の1つに数えられています。
日常の会話の中で「とりあえず」という言葉を使う時は多々ありますが、その際に広島県民は「とりあえず」という言葉を使うのではなく「たちまち」という言葉を使うことが多いです。
そのため、方言だと気づいておらず、他県民に意味が伝わらないことで初めて「たちまち」=「とりあえず」という使い方をするのは広島県民だけであり、方言だと気づく人も多いようです。
「たちまち」の使い方の例
広島弁として「とりあえず」という意味で使われている「たちまち」という言葉ですが、使い方について例文と共にいくつかご紹介していきます。広島県民との交流の際に戸惑わないように例文でしっかり「たちまち」の使い方をマスターしておきましょう。
「たちまち、ここで待っていて。」
標準語にすると「とりあえず、ここで待っていて」となります。
他県民からすると「たちまち、ここで待っていて」という文章はとても違和感を感じると思いますが、「たちまち」を「とりあえず」に変換させると、この文章の意味がスッと頭に入ってきます。
「たちまち、生ビールで。」
居酒屋に入ったときなど、広島県民は「たちまち、生ビールで」とビールを注文する人もいるようです。
標準語に直すと、「とりあえず、生ビールで」という居酒屋でお決まりのセリフであることがわかります。広島県民は他の県で「たちまち、生ビールで」と注文しても、店員さんに伝わらず困惑させてしまうため注意が必要です。
「じゃ、たちまちそうしとこうか。」
この文章を標準語に直すと「じゃ、とりあえずそうしておこうか」となり、ちゃんと他県民にも意味が伝わる文章になります。
広島弁の「たちまち」=「とりあえず」という簡単な仕組みのため、この式さえ頭の中に入っていれば広島県民との間で大きなすれ違いが発生することはなさそうです。
- たちまちの意味は「とりあえず」
- 広島で使われている方言
- 広島県民は方言と気づいていない場合もある
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番長
たちまち(とりあえず)、この記事は終わりじゃけえ。
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