「おばんです」とは？北海道・東北・北関東の方言の意味や使い方を知ろう

「おばんです」は、「こんばんは」を意味する方言です。漢字では「御晩です」と書き、夜を意味する「晩」に尊敬を意味する接頭辞「御」がついた形になります。私たちが普通に使う「こんばんは」に比べると、丁寧な印象を与える方言です。漢字表記も合わせて覚えるとわかりやすく理解できます。

 

「おばんです」は、北海道から東北、群馬以外の北関東にかけて広い地域で使われている方言です。地域によっては、同じく「こんばんは」の意味で「おばんでした」と使うこともあります。ただし、使う年齢層は比較的年配の方であるため、若い世代の間ではあまり使われることはありません。

なお、茨城県の場合は似たような表現として「おばんかたです」や「おばんかたでございます」もあります。「おばんかたです」は、厳密には夕方の日が沈むまでの時間帯だけに使われ、日が沈んで以降の時間帯は「おばんです」を使うパターンです。ただ、茨城県でもすべての地域で「おばんかたです」を使うわけではありません。

「おばんです」の意味や使い方についてさらに知りたかったり、お住まいの地域で使いこなしたい場合は、例文と一緒に覚えるのがおすすめです。以下の項目で「おばんです」の使い方について、いくつかの例をご紹介します。「おばんです」を実際に使う際には、ぜひとも以下の項目で挙げていく例文を参考にしてみてください。

「おばんです」の例文で最初にご紹介するのが、「おばんです。今日は暑いですね。」です。「こんばんは。今日は暑いですね。」を意味します。熱帯夜などの暑い夜にご近所の方などに会った際の挨拶として使うと良いです。

「おばんです」の例文として次にご紹介するのが、「おばんです。元気にしていますか？」です。「こんばんは。元気にしていますか？」という意味になります。夜の時間帯に外出している時に、知っている人と久しぶりに会って近況を伝え合う際に使える例文です。

「おばんです」の例文で最後にご紹介するのが、「どうも、おばんでございます。」です。「どうも、こんばんは」という意味で使われます。

「おばんでございます」は「おばんです」をより丁寧に表現した形で、相手に対して敬意を示す場合や相手が目上の方である場合に使われるのが一般的です。なお「おばんでした」のより丁寧な表現も、「おばんでございました」もあります。このため同じ意味で「どうも、おばんでございました。」使われる例もあるため、合わせて覚えておくと良いです。