「ASAP」の意味や読み方とは?
「ASAP」とは、「as soon as possible」の頭文字をそれぞれ取った略語で、意味は「できるだけ早く」や「至急」になります。日本語でいうところの「なるべく早く」を「なるはやで」という表現をしたりしますが、英語にも略語があるのです。
ASAPは、英語圏ではメールやチャットなどで一般的にもよく使われますが、小文字や大文字で表現することによりどのくらい急いでいるのかを表したりします。例えば「asap」と小文字で表現するよりも「ASAP」と大文字で表現する方が急いでほしいニュアンスがより伝わります。
読み方は、英語圏では基本的に「エイ・エス・エイ・ピー」とアルファベット読みをしたり「エーサップ」という読み方もされますが、日本のビジネスシーンでは「アサップ」と表現することが多いです。
「ASAP」の使い方と用例
早くとりかかってほしい依頼などに対しASAPを使います。
英語圏では「Call me ASAP.」というふうに文末に使いますが、日本では「ASAPでお願いします。」というふうに、文頭に使うことが多いのも相違点です。
「ASAP」の例文
どのようなシーンでどのように使うのかが分かったところで、さっそく例文を紹介していきます!
チャーリー
I need your help ASAP. Thanks.
(至急手伝ってほしいです。)
ボブ
Please get this work done ASAP.
(至急この仕事を終わらせてください。)
萌え袖ちゃん
I'll do it ASAP.
(すぐにします。)
「ASAP」を使うときは注意が必要!
英語の略語は便利で気づかないうちに多用してしまいがちですが、実は相手によっては失礼にあたることもあったり、相手に自分の気持ちがうまく伝わらなかったりする場合もあるので注意が必要です。
そこで、どのような場合に注意が必要なのか詳しく見ていきましょう。
①目上の人やお客様などには注意
例文にもあるように、「Please get this work done ASAP.」などの言い方は場合によっては命令に聞こえます。そのため、使い方には注意をしなくてはなりません。
例えば、上司やクライアントなどに対するビジネスシーンではこのような略語は避けた方が良いでしょう。
部下や同僚、またはチームのメンバーに対して使う場合、上記例文の「I need your help ASAP. Thanks.」のように文末に「よろしく」という意味の「Thanks」を使うと表現が柔らかくなります。
またもう一つの例文にもあるように「I'll do it asap」という、自分に対して使う場合はどのようなビジネスシーンでも比較的使われています。
②期日が決まっている依頼には注意
ASAPは「なるべく早く」というニュアンスのため、人によっては今日中でなくてもよいと思ったり、今の仕事が終わり次第とりかかればよいと思ったりすることもあります。
したがって、期日や締切りなどがはっきりとある依頼にはASAPは使わない方がよいです。その場合は、期日を明確にして相手に伝えましょう。
「ASAP」の代わりに使える英語
類語 | 読み方 | 意味 | 例文 |
quickly | クイックリー | 急いで、速く、すぐに | Walk quickly. (すぐさま歩く) |
immediately | インミディエトリー | すぐに、ただちに | I sent him an answer immediately. (すぐに彼に返事を送った) |
as soon as I can | アズスーンアズアイキャン | なるべくすぐに、できるだけ速く | I will reply as soon as I can. (なるべくすぐに返信します) |
ここで少し意味合いを確認していきましょう。
・quicklyとfastは、同じく「はやい」を表しますが、ASAPの代わりに使えるのはquicklyです。というのも、quicklyは瞬間的に速い動作を指す言葉に対して、fastは一定して速い動作を指す言葉だからです。
【例】
- 「Walk quickly」すぐさま歩く
- 「Walk fast」速く歩く
また、ASAPの類語として「as soon as I can」がありますが、もう一つ同じ意味の「なるべくすぐに」として表現するフレーズをご紹介します。それは「as soon as you can」という表現です。IとYOUが入れ替わっており、意味は同じく「なるべくすぐに」となりますが「誰が」行うかで使い方が異なります。
【例】
- 「I will reply as soon as I can.」なるべくすぐに返信します。
- 「Please reply to me as soon as you can.」なるべくすぐに返信してください。
このように、「誰が主体か」によって 「as soon as 〇〇 can.」に入る言葉は変わってきます。
「ASAP」まとめ
- 「ASAP」は「sa soon as possible」の略語で「すぐに」という意味
- 「ASAP」の略語は目上の人に使ったり、期日がはっきりしている時に使うのは注意
- 「ASAP」の代わりに使える英語も表現によって使い方が様々