裏拍手（逆拍手）の意味とは不吉？手の甲どうしを打ち合わせる死者の拍手とは

裏拍手の話でかなり有名な島田さんの話ですが、実はほかにもアーティストが死者などに裏拍手されていた例も色々と伝えられています。なかには私たちがテレビやCDを通じてよく見たり聞いたりするアーティストがされた例もあるため、驚くこと間違いありません。ここでは死者や観客などに裏拍手をされたエピソードを持つアーティストの例を4つ見ていきます。

裏拍手に関するアーティストの話で最初に挙げるのが、大塚愛さんが「プラネタリウム」を熱唱していた時の話です。彼女の名曲として有名な「プラネタリウム」は、バイク事故で亡くなった元彼をイメージして作った曲と言われています。アーティストとして有名な彼女が発表したこともあり、テレビ朝日の人気音楽番組Mステことミュージックステーションでも熱唱することになりました。

Mステで彼女が「プラネタリウム」を歌っていくうちにファンや観客が手拍子を始めますが、当然ながらこのシーンは全国ネットで流されていました。そしてそのシーンに亡くなったはずの元彼が観客席にいるのが映し出されていました。

スクリーンに映し出された元彼も一緒に手拍子するのですが、周りと異なり裏拍手でした。映像を見ていた人の中には元彼が大塚さんに死者の拍手をして、死後の世界へと手招きしていたのではないかと言う人もいます。

裏拍手をされたアーティストとしてシャ乱Qも知られています。彼らへの裏拍手がテレビで映されていたのは、かつてフジテレビで放送されていた音楽番組「HEY!HEY!HEY!」でのことでした。

1997年に放送された回でシャ乱Qが出演し、司会である浜田雅功さんの紹介とともに入ってきました。しかしシャ乱Qが登場するシーンで観客が歓声とともに拍手する中、一番左側にいた観客が両腕を高く上げた状態で手の甲を合わせて打ち鳴らすのが映し出されていました。

なおこの映像が明らかになったのは、2012年に同番組が最終回を迎える直前で名場面の回想シーンを流していた時のことです。その際に裏拍手がされているシーンを見つけた人がネットで拡散して知られるようになりました。

裏拍手に関する話は、人気アイドルグループ乃木坂46にもあります。乃木坂46はAKB48の姉妹グループであるために握手会が頻繁に行われていますが、裏拍手はその際に起きたものでした。メンバーの1人が握手会の際に裏拍手されて不快に感じ、SNSで裏拍手をしないようにつぶやいたことで知られるようになりました。

ただし彼女に対して裏拍手をしたのが、本当に悪意のあるアンチファンによるいたずらだったなのか、あるいは死者によるものなのかはいまだに謎です。

裏拍手に関するアーティストの話と言えば、2019年の春先に新元号「令和」のテーマソングを発表したことで有名なゴールデンボンバーに関するものもあります。ただし彼らの場合は、厳密には他者に対する呪いを示す裏拍手ではなく、曲作りに欠かせないリズム感を鍛える裏拍の方が正確です。

そして彼らの裏拍手の話は、彼らが心霊スポットから中継したエピソードと裏拍手が関連付けられた結果生まれたものと言われています。

裏拍手は手話にも存在しますが、手話で示される意味は呪いを示す逆手拍手とは全く違うものです。手話で手を鳴らすジェスチャーは物事に反対する意思を指すものです。加えて、手の甲を合わせるときに激しく打ち鳴らしません。

そもそも手の甲を合わせて激しく打ち鳴らしても、耳が不自由な手話を使う方たちには聞こえないため、意味を成しません。このため耳が不自由な方が手話を使って裏拍手しても決して呪いの拍手の意味はありませんので、気にしなくて大丈夫です。

裏拍手は逆拍手の異名を持ち、相手への賛同や祝福を示す拍手とは逆に、憎らしい相手に対する呪いの拍手を意味します。特に死者が行う場合は死後の世界への手招きも意味する行為です。このため相手を祝福する際に、冗談であっても裏拍手は絶対にやらないようにしましょう。

今回見てきたようにアーティストで裏拍手されたケースが多く見られます。このため実際に裏拍手をすると、裏拍手をされた相手が呪われたり死後の世界に招かれたりすることになりかねません。