存在しない駅「きさらぎ駅」の都市伝説をしっていますか?
フィアちゃん
「はすみ」という女性がたどり着いた存在しない駅の話(あらすじ)
hasumiさん
気のせいかも知れませんがよろしいですか?
2004年1月8日に「はすみ」さんという女性から、新浜松駅から乗車した遠州鉄道の電車に違和感があると掲示板サイ「2ch」へ書き込み相談がありました。
hasumiさん
●いつもなら10分程で最寄り駅に着くが、20分以上も走り続けている
●自分以外の乗客は皆眠ってしまった
●見知らぬトンネルを通った
●車掌室を見に行き、ノックしても反応がない
そこではすみさん宛てに「タクシーを拾って帰ったほうが良い」、「線路を歩いて帰りましょう」といった書き込みが行われます。
はすみさんからは「気が付きませんでした、(線路を)歩きながら両親からの電話を待ちます」と書き込みが返ってきます。
そして、線路上を引き返し始めたはすみさんから、さまざまな怪奇現象に遭遇した書き込みが続きます。
hasumiさん
●父親からはすみさんの携帯に電話がかかってきて110番するように助言を受けたので、電話するもイタズラと思われ警察に電話を切られてしまった。
●遠くから太鼓と鈴のような音がする。
●「線路の上を歩いちゃ駄目だよ」と後ろから声を掛けられ、振り返ると片足だけのおじさんが立っており、その後おじさんは消えてしまった。
1時間半ほど歩くとトンネルに行き当たるはすみさん。「伊佐貫」と書かれたトンネルがあり、「通り抜けたらまたメッセージをする」と書き込まれます。
「無事にトンネルを抜け出た」と書き込みされますが、時刻は午前3時を回っているのに「人が立っており、親切にも最寄り駅まで送ってくれることになった、今いる場所を聞いたらあり得ない事だと思うのですが、比奈だと言うのです」と書き込みが続きます。
はすみさんからの書き込みに「車から降りたほうが良い」との助言があり、はすみさんも「どんどん山の方に向かって行きます。全然話してくれなくなりました。」と不安を訴える書き込みに変わります。「親に連絡するように」とすすめる書き込みに、はすみさんからは次のような内容の返答が書き込まれました。
hasumiさん
●バッテリー残量が足りない。
●訳のわからない独り言や呟きを運転手が始めており様子が変なので、隙を見て逃げようと思う。
●いざという時の為にバッテリーを残しておきたいのでこれを最後の書き込みにする。
ゆめかわちゃん
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きさらぎ駅の情報まとめ
この世には存在しない駅とされながらも絶妙なリアリティから迷い込んでみたいと思っている方もいらっしゃると思います。そこで、きさらぎ駅への行き方・場所、伊佐貫トンネルの謎、そしてはすみさんの後日譚(7年後の話)などきさらぎ駅の真相を掘り下げてまとめました。
きさらぎ駅に行く条件
前提として、きさらぎ駅は存在しない駅であること、もとの世界へ戻ってこられる保証はないことを明言しておきます。
行き方は明らかになっていませんが、以下の条件が揃った時、きさらぎ駅へ行ける可能性が高いとされています。
- はすみさんと同じ23時台の新浜松駅発の電車へ乗ること。
- 見知らぬトンネルをくぐること。
謎の「伊佐貫トンネル」
深淵を覗き込む者が深淵となるべく…
— きさらぎ駅@Deep (@KisaragiekiDeep) September 11, 2019
異世界を覗く者もまた異世界となっている…
かの駅に列車が辿り着く前に、そこへ向かう線路上の列車に、自ら足を踏み入れていたのだ……#きさらぎ駅pic.twitter.com/euHRY0I345
はすみさんの投稿を見ると、きさらぎ駅を出て1時間半ほど歩いた場所に「伊佐貫(いさぬき)トンネル」があります。はすみさんと同じように線路歩いて引き返すと謎の伊佐貫トンネルに辿り着けることになります。
伊佐貫とは日本神話に登場する神「イザナギ」と名前が似ている事から何かしらの関係があると言われています。イザナギは現世と黄泉の国の間(黄泉比良坂)に大きな岩を置いて塞いでしまうまでは2つの世界を自由に行き来できたといわれます。
この言い伝えから、謎の伊佐貫トンネルの内部は黄泉の国もしくは異世界への入り口であったのではないでしょうか。
きさらぎ駅の場所
「きさらぎ駅」の目の前の国道は「37号」に決定。#想像地図 pic.twitter.com/H38TPhXdAU
— 想像地図の人 @5月9日「ウラマヨ!」出演 (@koridentetsu) September 16, 2019
もともと、はすみさんの話では静岡県にきさらぎ駅があるということでした。一方ネットでは「グーグルマップできさらぎ駅の場所を調べるとヒットする」という噂があります。
猫叉
噂をもとに、実際にグーグルできさらぎ駅の場所を調べてみたよ!
以前は「きさらぎ駅」のワードだけで検索結果が出ていたとのことですが、現在(2019年9月17日現在)では、「茨城県つくば市きさらぎ駅」と入力すると出てきます。
筑波大学の池付近がヒットしたよ!
猫叉
さらに、ネットでは「かたす駅」や「やみ駅」がきさらぎ駅の前後にあるという噂です。
「茨城県つくば市かたす駅」「茨城県つくば市やみ駅」と検索すると、先ほどのきさらぎ駅の周辺がヒットするよ!
怪奇現象
きさらぎ駅を出たはすみさんは様々な怪奇現象に遭遇します。
なかでも印象的なのは片足のおじいさんです。「線路の上を歩くと危ないよ」との言葉から、はすみさんを心配しているように感じられます。正体として考えられるのは霊威の強い片足神や恵比寿様と言われています。
出雲地方の伝承には恵比寿様は片足の神様という説があり、イザナギとイザナミの子である「ヒルコ」神が恵比寿様と同一視されています。この事から、片足神と伊佐貫トンネルとの関連性も有力です。
携帯電話はGPS以外使える
はすみさんは父親や警察と連絡を取ったり、掲示板に書き込みをしたりしているので、きさらぎ駅では携帯電話自体の使用は可能です。しかし、位置情報を確かめるためのGPSは機能しないため、今どこにいるのか、どこに向かっているのかを自分も把握できず他の人にも説明できません。
カメラがぼやける
GPS機能以外の不具合はカメラ機能のようです。
はすみさんがきさらぎ駅の様子をカメラで写そうとすると、赤くぼやけた写真しかうつりませんでした。鮮明な写真を撮ろうとしても、なぜかきちんと撮れないためますます周りに「ここはどこですか」と聞けない状況に追い込まれます。
睡魔に襲われる
一緒に電車に乗っていた乗客たちは皆睡魔に襲われて眠ってしまったため、はすみさんは一人できさらぎ駅に降り立つことになります。はすみさん以外の、きさらぎ駅に行った人の体験談を見ても電車に乗っている人は睡魔に襲われてしまうようです。
聞きなれない音、物
非日常的な音や物、人物に遭遇するのもきさらぎ駅の特徴です。
7年後に生還
はすみさんは7年後、驚きの生還体験を2chではなく、怖い話を集めたサイトへ投稿しています。
様子のおかしくなった運転手は暗い森の中で車を止めます。光が見えた時、右の方から別の男の人が歩いてきて、その瞬間辺りが光り車体に衝撃が走ります。運転手は消え、現れた男の人は慌てた様子で「ここに居てはいけない!運転手は消したから今のうちに逃げるんだ!光の方へ歩け」と言うので、光の中を泣きながら駆け抜けるといつもの最寄り駅に立って生還していました。
最寄り駅に着いたときの日付は2004年から7年後の2011年4月だったという内容です。
DATSUさん
しかし、この書き込み以降、きさらぎ駅に関する話題を避けていることもあり、「7年後のかすみ」さんが偽物ではないかとも考えられているようです。
真相は闇のなか・・・。
オタクくん
7年後の話に出てくる「右から現れる男の人」は天使的存在、「車の運転手」はダークサイドの存在と捉えることができるね。
「きさらぎ駅」そのものが黄泉の国に通じていると考えられているから、光があの世からこの世に導いてくれたのかな。
「きさらぎ駅」とはこの世に存在しない駅でありながらいつの間にか着いているという、都市伝説上の駅です。
いつも通りの電車に乗ったはずなのに、着いたのはこの世に存在しない「きさらぎ駅」だったという体験をした女性が2ch(現在5ch)に書き込んだことで知れ渡りました。
誰もが最初は信じなかった「きさらぎ駅」がなぜ都市伝説となり広まったのか、真相に迫ります。