ウェブの3階層
ウェブには、その検索容易性の違いからサイトの階層を3つに分けることができ、浅い方から表層web(サーフェイスウェブ)、深層web(ディープウェブ)、闇サイト(ダークウェブ:dark web)となっています。それぞれの階層にあるサイトの特徴や例を紹介していきます。
サーフェイスウェブ
サーフェイスウェブ(表層web)は、一般的な検索エンジンで検索することが出来るサイトのことです。
- 企業や機関の公式サイト
- SNS
- 通販サイト
- ブログ
ディープウェブ
ディープウェブ(深層web)にあるサイトは、torなどの特殊なブラウザを使用することでしか見つけることが出来ません。
- 企業や政府機関の機密ファイル
- パスワード保護などで閲覧制限されたサイト
- 著作権法などにより検索除けのかかったサイト
ダークウェブ
目的のサイトにたどり着くのが困難であることからネットの最深部とも言われるダークウェブ(闇サイト、dark web)はディープウェブの一部を構成しています。
- 犯罪行為を誘発するサイト
- 違法なコンテンツを取り扱う通販サイト
- テロリストや活動家などが交流するサイト
ダークウェブには特定のURLを経由しなければたどり着けないサイトが多数を占めており、目的のサイトを見つけるには経験や知識が不可欠です。しかし最近ではアメリカの警察がダークウェブ内の大規模な犯罪の摘発に成功するなど、ダークウェブの犯罪を取り締まる動きも進みつつあります。
ダークウェブにはどんなコンテンツがあるのか
ダークウェブ(dark web)が持つ最大の特徴は、ユーザーが高い匿名性を持てることです。情報規制の厳しい国でもSNSや交流サイトを通じて外部とコミュニケーションを取ることができるなど、良い面もありますが、犯罪の温床となっていることも事実です。ダークウェブに存在する危険なコンテンツを紹介していきます。
ヤバすぎるダークウェブコンテンツ一覧
児童ポルノ
ダークウェブの大半を占めると言われているコンテンツが児童ポルノです。定期的に警察が取り締まっているものの、現在も児童ポルノに代表される数多くの違法ポルノサイトが横行しており、マニアックなサイトでは人に限らず動物などの虐待や拷問を取り扱っているようです。児童ポルノ、性的虐待、動物の殺害、リベンジポルノなどがダークウェブでは商業コンテンツとして取引されています。
偽造パスポート・カード
ダークウェブには違法物を取り扱う大規模なオークションサイトがあり、そこでは偽造パスポートやクレジットカードなどが数百枚という単位で取引されています。他にもパスワードや口座番号などのハッキングによって違法に入手されたと考えられる個人情報も取引されているようです。
殺し屋やハッカーを雇える
ダークウェブでは殺人やハッキングを商品として提供しているサイトもあります。マフィアなどの特殊な組織が利用すると考えられる殺し屋を雇えるサービスや、目的の情報を盗んでもらうためにハッカーを雇えるサイトなどがありますが、これらは単なる詐欺である可能性も高いようです。また、警察官が取引相手に扮して犯罪者を検挙したというニュースも報道されています。
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