とある保育園でのエピソード
とあるお寺に併設された保育園起こった「ヒサルキ」のエピソードです。
お寺が隣で墓地もあるため保育園との境目には柵が設けられていました。
その柵に昆虫などが串刺しにされる事件が起こり、当初は鳥の仕業か誰かのいたずらかと誰も気に止めませんでした。
しかしその行為はエスカレートしてモグラ、そして猫までも柵に串刺しにされるようになったのです。
目撃情報も少なく対策の練りようもない中、次に犠牲になったのは保育園で飼われていたウサギでした。
たまたま早く来ていた子供に尋ねると「ヒサルキだ。」と返答がありました。
どうやら他の子供たちも「ヒサルキ」の存在を知っているらしいのですが皆詳細は話しません。
保護者にきいても「ヒサルキ」という名前を聞いたことがある家庭はありませんでした。
それどころか可愛がっていたウサギの死にも動揺を見せない不可解な状況でした。
保育士の一人によると過去に「ヒサルキ」の絵を描いた園児がいたとのこと。
その絵は返却され、園児も急に引っ越すことになったそうですがそのときの様子も異様なものでした。
車に乗った園児の両目には眼帯がされ、その後の行方も不明だったのです。
結局、鶏が犠牲になったことを最後に「ヒサルキ」騒動は終了します。
サークル合宿でのエピソード
とある大学でのサークル合宿での「ヒサルキ」のエピソードです。元から霊感体質だった女性は行きの車中から体調が優れず、かかっていた音楽に違和感を覚えます。泊まる民宿に向かうととてつもない寒気に襲われ、隣の小屋から嫌な視線を感じるとそこにいる男の姿を目にします。おそらく人間ではありません。彼女はそのまま一人帰宅し、ぐったり眠りました。
彼女は悪夢の中、身体を乗っ取られてしまったようです。自分の意識とは裏腹に着替えをして外に出ると昼間に見た男が待っていました。その男に導かれ1台の車に乗り込んで辿り着いたのは例の小屋。ここで裸にされ手錠をかけられてしまいます。小屋の上の階からは音楽や足音が聞こえ助けを呼ぶこともできず、生臭い部屋で男との監禁生活が始まります。
男は口もきけず食事の世話は運転していた男が行っていました。その男は「ヒサユキ」と彼を呼んでいたそうです。眠るときは「ヒサユキ」がぴったりとくっつき、決まって裸のまま外に出る夢を見ます。動物を殺し、ときにはそれを口にする夢も見て目覚めると実際に血まみれだったこともありました。
弱った状態で解放された彼女は口もきけず保護されるときも暴れ、精神状態もおかしくなっていました。現在は快方に向かい落ち着いたとのことです。