DATSUさん
容姿や存在が未確認である「ヒサルキ」の正体、これにもいくつかの説が浮上している。
民族学的見解からいかにも都市伝説らしい陰謀論、科学的な捉え方も推測されているのだが君には「ヒサルキ」はなにに見えるだろうか...。
妖怪説
「ヒサルキ」の正体として有力なひとつが妖怪説です。「ヒサルキ」の名前にある通り「サル」が妖怪に変化したものではないかと考えられています。
「火猿」や「被猿」と漢字で表記され、別の呼び名である「イサルキ」も「忌猿鬼」と伝えられているケースもあるのです。
この妖怪は人だけでなく動物にも憑依し、取り憑いた獲物を狂暴化させて動物を襲います。ときにはその血肉を食らい、憑依されたものに触れること自体も危険とされているのです。「キヒサル(忌避猿)」とも呼ばれるのもこれが由縁でしょう。たとえ自らの身体に瀕死の傷を負っても血肉を求め動き続けるという話もあります。
古来から日本に伝わる妖怪が人や動物に憑依していると考察すれば、確かにその姿を直接見ることができる者は限りなく少ないといえるでしょう。
軍の生物兵器説
「ヒサルキ」についてまことしやかに囁かれているのが軍の生物兵器説です。時代は大戦中に遡り、日本軍が鬼を創り出しそれを兵器として利用しようとしていたといわれています。そこで生み出されたのが「ヒサルキ」の別の名称として知られる「ヒサユキ」です。
人なのか鬼なのかはっきりしたことはわかりませんが実験の成果である「ヒサユキ」は携わった人間を殺戮しその姿を消しました。国家機密で行われた研究開発だったため、世に出てはならない存在として葬られたのではないかと考えられています。その後も「ヒサユキ」は生まれ持った力を使って人や動物に憑依して生き延びているという都市伝説となったのです。
寄生虫説
「ヒサルキ」を科学的に紐解いて新種の寄生虫だと考える説も存在します。寄生虫の歴史は古くいまだに生態の詳細が明らかになっていない部分もあるのです。
人や動物の体内に入り込んだ寄生虫は身体の至る場所で増殖し、脳をも蝕んでいきます。
生活環境の変化や衛生面の改善によって寄生虫は減少傾向にあります。しかし様々な環境に適応し進化を遂げる寄生虫であれば人や動物が憑依されて操られているように見えるという説はあながち完全否定できないかもしれません。
狂犬病などの伝染病説
「ヒサルキ」には寄生虫説と似た伝染病説も唱えられています。「ヒサルキ」に憑依されたと思われる症状が狂犬病に類似する内容があったため「ヒサルキ」はなんらかの伝染病ではないかと疑われているのです。
狂犬病にかかると風邪に似た軽い症状にはじまり、痙攣や麻痺などの身体症状、そして精神状態にも異常をきたします。水や風に恐怖を感じるようになったり興奮状態に陥って精神が錯乱していくのです。さらに麻痺は全身や脳にまで広がり最終的には死に至ります。
もし「ヒサルキ」が狂犬病などの伝染病にかかった患者や動物を指すと仮定した場合、隔離され外部との接触はもちろんその姿を公にすることすら許されない時代があったことも事実です。
伝染病は一度感染すれば死に直結する病であることから医学が発達する前の時代であれば目に見えない恐ろしいもののひとつとして捉えられていても不思議ではないでしょう。
フィアちゃん
結局「ヒサルキ」の姿は目に見えるものではないかもしれないのね。
こんなに「ヒサルキ」に興味を持っている時点でとっくにもう支配されていたりして...。ふふふ...。
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「ヒサルキ」のまとめ
- 異なった話の中で数多くの呼び名を持つ
- エピソードには謎が多い
- 伝染病説もある
- 奇妙な共通点で結ばれている
- 2chで話題となった存在