着物ちゃん
「冬至」とは?
「冬至(とうじ)」とは二十四節気(にじゅうしせっき)の一つで、一年の中でもっとも昼が短い日です。その反面、この日を境に日照時間が長くなっていくことから、太陽が生まれ変わり運気が上昇に向かっていく区切りの日と考えられてきました。
日本では、冬至の日に縁起の良い食べ物を食べ、ゆず湯に入ることが古くからの習わしとされています。
コウジ君
二十四節気って何だっけ? 聞いたことはあるけど、あんまりピンとこないなぁ。
着物ちゃん
二十四節気とは平安時代から使われている暦のようなもので、一年を春夏秋冬で四つに分けて、さらにそれを六つに分けて季節を表したものなの。太陰太陽暦(旧暦)の閏月を決める基準にもなっているわ。
日照時間
二十四節気の一つ、夏至と比べると日照時間はとても短いですが、各地域により日の出、日の入りの時間が微妙に異なるために、日照時間にも違いが見られます。各地の冬至の日の日照時間を比較すると以下の通りです。
地域 | 日照時間 | 夏至と比較 |
北海道 | 9時間2分 | 6時間短い |
東京都 | 9時間45分 | 5時間29分短い |
大阪府 | 9時間50分 | 4時間8分短い |
コウジ君
東京都における冬至の日照時間は約9時間45分。
夏至と比べて、日照時間が約5時間半も少ないんだ!
一陽来復
冬至と一緒に耳にすることが多い「一陽来復(いちようらいふく)」とは、「陰の気が極まり 陽の気に転ずる」ことを意味します。太陽の力が一番弱まるのが冬至で、翌日からは徐々に力が強まっていきます。また、一年のうちで一番寒い冬至を境に徐々に温かくなる様子などを運気に例えて、冬至を「一陽来復の日」とも呼んでいるのです。
着物ちゃん
他にも「一陽来復」には「冬が終わり春が訪れる」や「良くない事が続いていたけれど、それが終わり良い方向に向かう」という意味もあるの。前向きになれるとても良い言葉ね。
東京・東中野~早稲田
— koiman (@koiman1984) October 15, 2019
神社巡拝⑥
穴八幡宮
(東京都新宿区 西早稲田)
2019年8月25日 参拝
強烈な朱色の鳥居や神門が印象的です。
バランスの取れた美しい境内と参道。
御朱印には「一陽来復」と書かれています。
よくない事の続いた後にいい事がめぐって来ること、という意味だそうです。 pic.twitter.com/4j2fbCVyVz
コウジ君
穴八幡宮では、冬至の日から翌年の節分まで「一陽来復御守」が領布されるよ。江戸時代から続く、金運・財運アップにご利益のある金銀融通の御守りなんだ。
今年の「冬至」はいつ?
今年(2019年)の冬至は12月22日(日曜日)です。
来年、再来年の冬至も一覧表にしましたので参考になさってください。
2019年の冬至 | 12月22日(日曜日) |
2020年の冬至 | 12月21日(月曜日) |
2021年の冬至 | 12月22日(水曜日) |
冬至に限らず、二十四節気は毎年 日にちが少しだけずれています。それは地球が太陽の周りを一周するのに365日+6時間かかっているためです。+6時間の差が毎年の日にちのずれを生んでいます。
「冬至」は一年で一番日照時間が短い日って聞いたけど……。冬至にはどんな意味があって、どのように過ごせばよいのかしら?