「ドン勝」とは
「ドン勝」とは「PUBG」の呼称で知られているバトルロイヤルゲーム、「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」から広まった言葉で、読み方は「どんかつ」です。
PUBGでは無人島に放り出された100人のプレイヤーが生存を懸け、最後の一人になるまで知恵と戦略を駆使して戦います。そして、最後まで生き残ったプレイヤーの画面に、「勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!!」と勝者を称賛するメッセージが表示されるのです。
秘境島からメリクリ🎁ドン勝つ🤤#PUBGLITE pic.twitter.com/z3g9QeWiYh
— サベージ (@PalvoTatikoma) December 24, 2019
「ドン勝」の意味とは?
「ドン勝」は勝利を意味します。加えて、「ドン勝」がSNSで広まると、PUBGをプレイするという意味も持ち始めました。
SNSから拡散した「ドン勝」はその定義をさらに広げ、今ではTPSバトルロイヤルゲーム「荒野行動」でも使われています。
だれかドン勝つしませんか?
— 負け犬先生 (@SjtJbx) November 27, 2017
弱いですけど、
オタクくん
意味は分かったけど、どうして「ドン勝」になったんだろうね。
海外のゲームだから、「トンカツ」や「カツ丼」の誤植かな?
「ドン勝」の由来・語源
First time plating Pubg and I geta winner winner chicken dinner!! pic.twitter.com/ExkLQE24yq
— 🔗🎨|Katoteshi_Kuki|🎨🔗 (@KatoteshiK) December 18, 2019
「ドン勝」の語源はPUBGの英語版で表示される「WINNER WINNER CHICKEN DINNER!」です。
では、「WINNER WINNER CHICKEN DINNER!」の語源や由来は何でしょうか。実は意外にも外国人のダジャレから生じています。
「ドン勝」の語源は英語版PUBG
「勝った 勝った 夕食はドン勝だ!」は、英語版PUBGで勝者の画面に表示される「WINNER WINNER CHICKEN DINNER!(勝った 勝った 夕食はチキンだ!)」が語源です。しかし、「WINNER WINNER CHICKEN DINNER!」は、アメリカで日常的に使われていた言葉ではないようです。
それでは、「WINNER WINNER CHICKEN DINNER!」の語源とは何でしょうか。それは、ラスベガスのカジノだといわれています。ラスベガスのカジノではチキンディナーが$1.79~$2で、カジノのミニマムベットは$2だったそうです。
カジノで勝つとチキンディナーが食べられるということで、ディーラーが称賛を込めて勝者に贈った言葉だといわれています。
プロゲーマー君
PUBGのクリエイティブ・ディレクターであるブレンダン・グリーン氏も
「『WINNER WINNER CHICKEN DINNER!』というフレーズは、古くからカジノのブラックジャックで使われていた常套句なんだよ」
といっています。
オタクくん
実話を題材にした映画「ラスベガスをぶっつぶせ」では
ディーラーが「WINNER WINNER CHICKEN DINNER!」
といっているシーンがあるね。
オタクくん
さらに!主人公ベン・キャンベルの
「WINNER WINNER CHICKEN DINNER!」
気合が入っています。
オタクくん
ところで、日本語版の「ドン勝」の由来とは何でしょうか。
「トンカツ」や「カツ丼」の誤訳かな?
プロゲーマー君
どうやら真相は違うようだね。開発スタッフのキム氏はTwitterで
「うん、それは意図的なものでした。 楽しみのために誤訳したんだよ! それを変更するつもりはないよ。 そして今、私は空腹だ……」
といっているよ。
Yeah, it was intentional hehe. Mistranslated for fun! We won't change it. And now I'm hungry...
— Sammie Kang (@sammiekaang) May 10, 2017
「ドン勝」の由来はダジャレ
開発スタッフのキム氏によると、「WINNER WINNER CHICKEN DINNER!」の日本語メッセージを作りたいと思い、日本語が分かるスタッフに相談したところ、「カツ」が「勝つ」に似ていると教えてもらったそうです。その結果、「カツ」に「勝つ」を掛けたダジャレとして「ドン勝」が誕生しました。
日本では「トンカツ」も「カツ丼」も、「カツ」が「勝つ」と連想されることから、縁起を担ぐ食べ物として好まれます。日本語が分かるだけではなく、日本の大衆文化もある程度理解していないと、「ドン勝」は誕生しなかったでしょう。また、「ドン勝」は「どんと勝つ」と語呂が似ているのも、日本人が親しみやすい理由だと考えられます。
「カツ」が「トンカツ」か「カツ丼」かについてですが、必ずしも「トンカツ」というわけではないそうです。