アカシックレコードとは？その意味やアクセスする方法、リーディングについても解説

アカシックレコードとは自分の魂が経験してきた過去やこれから経験するであろう未来の情報など、すべての情報が記録されている目に見えないデータベースのような存在です。「宇宙図書館」と言われたり、「集合的無意識」と同一視されることもあります。

人は輪廻転生を繰り返していると言われていますが、その都度、次の人生の勉強課題や目的意識を持って生まれ変わるとされています。しかし、残念ながら私たちはこの世に生まれ出る瞬間に前世に起こったすべてのことを忘れ、生まれ変わった目的も潜在意識の奥底に仕舞い込んでしまいます。

アカシックレコードは時代を超え、領域を超え、枠を超え、ありとあらゆる地球上に起こったすべてのことを記録した情報源です。アカシックレコードにアクセスすることによって、私たちのさまざまな疑問を解決するためのヒント受け取ることができます。

「私が存在する意味は何か？」「何のために生きているのか？」など、人は時として答えの出ない疑問を持つことがあります。そのような難問の答えがアカシックレコードを知ることにより解決すると言えるでしょう。

アカシャとアカシックレコードの違いは、記録の範囲です。アカシャには、地球が始まって以来のすべての出来事が記録されています。アカシックレコードは、前世から未来まで個人の魂の全ての記録であり、アカシャの極一部分の情報がアカシックレコードです。

つまり、地球上で起きた歴史や事柄、自然の動きなどの情報を得るためにはアカシャから情報を受け取り、自分の前世で学んだことや今ある縁の由来、未来の出来事など自分に関する情報は、アカシックレコードから情報を受け取ります。

アカシックレコードの「アカシック」とは、サンスクリット語の「アーカーシャ」が語源で「空（くう）」を意味し、「レコード」は和訳すると記録です。

アカシックレコードの言葉は人智学を創唱したルドルフ・シュタイナーが作った言葉だと言われています。シュタイナーは神秘的な直感や瞑想で神と結びついて知識や認識を得ようとする神智学協会に所属しており、同じく神智学協会に属していたブラヴァツキーがアカシックレコードという言葉を最初に使ったと言う説もあります。

また、神智学の影響が色濃い心霊治療家であり心霊診断家のエドガー・ケイシーが用いたことで、アカシックレコードの概念が一般的に知れ渡るようになりました。

アカシックレコードは自分の潜在意識の中にあると言われ、特別な領域ではありますが、誰でも訓練し要領を得るとアクセス可能であると言われています。

アカシックレコードと繋がるには、潜在意識と顕在意識（現在を自覚している意識）を行き来するリーディングを行いますが、そのことをチャネリングと呼ぶ人もいます。厳密に言えば、チャネリングとはアカシックレコードをリーディングすることによって霊界の人や動物などの意識と繋がることを意味します。

アカシックレコードをリーディングする主な方法は、次の通りです。

アカシックレコードに繋がる方法として、一番ポピュラーなのが瞑想です。瞑想によるリーディング方法を紹介します。

1. すっきりとした静寂な場所で体中の筋肉をリラックスさせ、心を無にして潜在意識の領域まで意識を集中させましょう。
2. 無意識の中で安心感と浮遊している感覚を覚えたら、アカシックレコードの領域に近づいています。
3. アカシックレコードのエネルギーを感じることができたら、疑問などを直接働きかけず、あくまでも、エネルギーを受け取るまたは読み取る態勢を心がけましょう。

脳がリラックス状態にある就寝前や寝起きの時間帯は誰もがアカシックレコードにアクセスしやすい状態であると言えます。寝ている時に私たちが見る夢自体がアカシックレコードから受け取った情報なのです。

夢の中の物語が現実なのか非現実なのか、目が覚めた瞬間に戸惑うことはありませんか？また、一度も会ったことのない人が夢に出てくることもありますね。夢の中でもう一人の自分が夢のストーリーを見ている感覚を味わうこともあります。このようになんとなく不思議に感じる夢の存在が、夢の中でアカシックレコードの情報をダウンロードしていることを物語っているとも言えます。

日々変わる夢の内容ですが、そこには一定の情報が隠れている場合があります。毎朝目が覚めたら、忘れないように「夢日記」をつけてみてください。夢日記を習慣化することによって、その中からアカシックレコードの情報が読み取れるでしょう。

訓練することによって誰でもアカシックレコードの情報を受け取ることができるといわれますが、実際はそれほど簡単なことではありません。自分ではアカシックレコードのリーディングができないけれど、現在の生活のつまずきの原因や自分の本質を知りたいのであれば、プロのヒプノセラピストにお願いするのも良いでしょう。

ヒプノセラピーとは催眠療法のことで、アカシックリーディングの手法の一つとして知られています。自分の思考パターンや恐怖などの根源、自分の生まれた目的などを知ることができます。ヒプノセラピーは、精神的な生きるパワーを得るための一つの方法とも言えるでしょう。

占い師は統計学から未来や過去を導き出すものですが、中にはリーディング能力の高いスピリチュアル的な占い師もいます。占い師は人の悩みに答えて改善策を提供するプロのアドバイザーなので、信頼置ける占い師に自分の悩みを打ち明けるのも良いでしょう。

アカシックレコードに安易にアクセスすることにより問題が生じる場合もあります。注意点をわかりやすくまとめてご紹介しますので、参考にしてください。

• アカシックレコードにアクセスしている最中は潜在意識の領域にアクセスしているため、洗脳されやすい状態にあることを意識しておきましょう。ヒプノセラピーなどプロに頼む場合は、信頼の置ける人に依頼してください。　
• 他人の体験・感情など、他人の情報にもアクセスできるようになったとしても、必要以上に他人の領域へ立ち入らないようにしましょう。興味本位という邪念はアカシックレコードにアクセスする能力を低下させることもあります。　
• アカシックレコードをリーディングして読み取った内容が必ずしも正しい理解とは限りません。たとえ正しい内容だとしても他人の運命に影響を与えることになりかねないので、得た情報をむやみに他人に言うのはやめましょう。　
• アカシックレコードの情報は断片的なストーリーで理解しにくい場合もあります。リーディングによって得た情報をよく観察して、総合的に理解を深めるようにしてください。

アカシックレコードにアクセスできるようになると、過去だけでなく大まかな未来の動きや結果を知ることができます。ただし、アカシックレコードの未来とは宿命に関連したもので、完全に定まっている結果ではありません。未来はあなたのあり方次第で変わるものであり、アカシックレコードの情報はあなたを幸運に導くためのヒントであると心得てください。幸運な人生を歩めるかどうかは、あなたのこれからの行動が作っていくのです。