若手社員
課長さん
確かにツイッターでよく見かけるメッセージだね。
「センシティブ」は、日常生活はもちろん、ビジネスシーンでもよく耳にする言葉なので正しい意味や使い方を覚えておきましょう。
「センシティブ」の意味とは?
SNSやツイッターで見かける「センシティブ」の意味は、「敏感・傷つきやすい・取り扱いに注意する」ですが、何に対して使用するかでニュアンスが微妙に異なってきます。
使う対象 | 意味・ニュアンス |
人 | 神経質・心配性 |
肌などの体質 | 敏感 |
アートなどの芸術 | 繊細 |
機械など | 高感度 |
職務に関するもの | 機密 |
SNS、写真や動画など | 慎重を期する |
というように、同じ「センシティブ」でも含まれる意味合いが違ってきますので、状況に応じて使い分けてください。
若手社員
なるほど。使う状況によって意味も変わってくるのは、正しく理解しておいて損はありませんね。ビジネスシーンでも間違わないように使えるようにします。
課長さん
語源がわかれば、意味も理解しやすくなるし類語や対義語なども覚えておけばもっと使いやすくなると思うから、一人前の社員になるためには、チェックしておくことをおすすめするよ。
「センシティブ」の語源
「センシティブ」の語源は、英語の「Sensitive」で、意味も同じですので英語が堪能な方であれば問題なく使える言葉です。
「Sense(センス)」という単語から派生したのが「Sensetive」ですので、「Sense(センス)」の意味と照らし合わせてみるともっと深く理解できると思います。(「Sense」のほうは、美的感覚から意見という意味まであります)
人に対して使うか、物に対して使うかで微妙にニュアンスが変わりますので、その辺も抑えておくと語学力アップにつながるでしょう。
課長さん
昔、BOOWYという伝説のバンドがいたんだけど、「SENSITIVE LOVE」という歌があってね。とってもいい歌なんだよ。今度の打ち上げの時に私が直々に歌ってあげよう。
若手社員
そうなんですね・・・・。楽しみにしてます・・・・・。(課長、音痴だからな・・・・。)
「センシティブ」の使い方・用例
「センシティブ」の使い方や用例などをご紹介しますので、マスターできるようにしておいてください。
人の性格に対する使い方
金丸さん
彼女はセンシティブな人なので、言い方に注意した方がいいよ。
よしこ
間違えたのは私が悪いけど、そんな言い方しなくてもいいのに・・・。
ちょっとした言葉に過敏に反応して傷つきやすい性格なのは自覚しているけど・・・。
物に対する使い方
闇サイト
掲載している画像や内容にはセンシティブなものが含まれていますので、ご注意ください。
マイルド君
このセンシティブは「取り扱いに注意」というニュアンスですよ。
センシティブちゃうってw
— おにぎりごはん教教祖 ゆう 🍙🍚現役JK (@onigohaofficial) December 7, 2019
弁当の写真がこうなるのはおかしい。 pic.twitter.com/1mwd7pFIXW
「センシティブ」の類語と対義語
センシティブの意味や使い方が理解できたところで、間違いそうな類語や対義語についても知っておきましょう。
類語
- デリケート(日本語の場合:感受性が強い、精巧、壊れやすいなど)
- ナイーブ(日本語の場合:繊細、傷つきやすいなど)
この類語は意味も似ているので同じように使ってしまいがちですが、「ナイーブ」は英語の意味ではマイナス要素を含む言い方になりますので、注意が必要です。そもそも「ナイーブ」はフランス語が語源であり、「世間知らず」といったネガティブな意味と、「純粋」といったポジティブな意味の二つを併せ持った言葉です。
英語のナイーブは、「無知」や「未熟」などのネガティブな意味で使われることが多く、さらに「うぶ」という意味もあります。一方、日本では「繊細」「純粋で素直」といったようにポジティブな意味合いで使うことが多いです。
デリケートの意味と用例
よしえママ
デリケートは、「繊細・注意が必要」という意味なので、「着物は、デリケートな素材で作られている」という使い方が分かりやすいかしら。
ナイーブの用例
子供
「ナイーブ」は僕のようにまだ子供に使うなら「あの子はまだナイーブだから、親戚の家に1人で行くのはまだ早い」って表現するんだ。もう1人で行けるのに・・・。
この場合は、僕が多感で繊細な子ってことだね。確かに人見知りではあるけれど・・・。
対義語はインセンシティブ
チャーリー
「センシティブ」の対義語は「インセンシティブ」です。「鈍感」や「無神経」などの意味があり、センシティブとは逆の意味になります。
頭に「in」がつくことで、あとの単語の意味の逆になります。
「まとめ
センシティブは「敏感・傷つきやすい」などの意味で、SNSやインターネットなどで見かけるのは「センシティブな内容を含みます」というのが多いと思いますが、「公にできない内容・取り扱いに注意が必要な内容」というニュアンスですので覚えておいてください。
英語と同じ意味でも人や物などで使う時には意味も変わってきますし、類語の「デリケート」や「ナイーブ」も意味が似ていますが、厳密には違います。
言葉は文化です。語源や派生語、類語などを調べていくと思いのほか面白いのではないでしょうか。
課長さん
「センシティブ」の意味はわかりましたか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
近年はツイッターなどで「センシティブな内容を含んでいます」というメッセージをよく見かけるけど、そもそも「センシティブ」ってどんな意味なのかな?