リテラシーの意味とは?
リテラシーとは「知識」、「理解」、「応用力」という意味があるビジネス用語です。
リテラシーは本来「読み書き能力」のことを指し、そこから派生して「表現されたものを理解し、応用することが出来る能力」という意味になります。
リテラシーに似た言葉「コンピテンシー」
リテラシーと混同されやすい言葉に「コンピテンシー」があります。
コンピテンシーとは「業績の良い人に共通する行動特性」という意味を持つ言葉です。
業績良い人の行動特性を分析すると、他の人とは異なる行動特性を備えている場合があります。この行動特性をコンピテンシーと言います。
リテラシーの由来・語源
リテラシーの由来は英語の「literacy」で、日本語では読み書き能力と訳されます。
さらに、英語の「literacy」の語源はラテン語の「literatus」です。意味は「教育を受けて文字を理解している人」です。
リテラシーの使い方と用例
リテラシーの使い方を例文を用いてご紹介します。
ビジネスシーンで用いられる「リテラシー」を使った単語
リテラシーは単体で使うことは少なく、他の言葉と組み合わせて「○○リテラシー」という形で使われることが多くなっています。
リテラシーの種類
- デジタルリテラシー
- ITリテラシー
- 金融リテラシー
- グローバルリテラシー
それぞれの意味についてご紹介していきます。
デジタルリテラシー
デジタルリテラシーとは、「デジタル情報や通信やパソコンやスマートフォンなどの機器やアプリについて知識を持ち、活用することが出来る能力」を意味しています。
上京君
このチームではどんな人を採用しようと考えていますか。
プロゲーマー君
わがチームでは、デジタルリテラシーが高い人を採用しようと考えています。
インターネットが発達した現代では例文のようにパソコンなどのデジタルに強く、活用することが出来るデジタルリテラシーが高い人が注目されています。
ITリテラシー
ITリテラシーとは「インターネットやセキュリティなどIT関連の物事を理解する能力や操作する能力」を意味しています。
課長
パソコンを開いたまま席を外すなんて最近の若者はITリテラシーが低すぎるぞ!
マイルド君
すみません。今後気をつけます。
さまざまな取引や情報交換がインターネット上で行われる現代では、個人情報や会社にとって大切な情報が漏えいしてしまう恐れがあります。そのため、ITリテラシーが低すぎる人は会社に損害を与える可能性があるとして問題視されています。
金融リテラシー
金融リテラシーとは「金融についての知識や情報を理解し、自分で判断することが出来る能力」を意味しています。
マイルド君
自分は金融リテラシーが低いので、今後のためにも高めておきたいと考えています。
プロゲーマー君
確かに、これからの人生金融リテラシーは高い方がいいね。
勉強する機会がなく金融リテラシーの低い人は将来的に損をしてしまうこともあります。消費税が10%に増税した際に、買い控えする人と買い控えしない人なども金融リテラシーの差によって起こると言われています。
グローバルリテラシー
グローバルリテラシーとは「英語をツールとした上で、異なる文化的背景や価値観をもつ人々と交渉を進める能力」を意味しています。
プロゲーマー君
わが社はグローバルリテラシーが高い人が多く在籍しています。
ボブ
今の社会に必要な人材だね!
グローバル化が進んでいる現代では、各国の人とコミュニケーションが取れるグローバルリテラシーの高い人を雇っている会社が多く存在します。世界共通語の英語を駆使し異なる文化の人々と交流する能力が重宝されています。
ビジネスシーンでは本来の意味と若干異なることに注意
近年では「リテラシー」を多々耳にしますが、本来の意味とは若干異なるため注意が必要です。
また、リテラシーは単体で使うことは少なく、デジタルリテラシーやITリテラシー、金融リテラシーのように○○リテラシーとして使うことがほとんどです。
リテラシーという言葉をしっかりと理解し、ビジネスシーンで活用出来るようにしましょう。
「リテラシー」まとめ
- リテラシーの意味は「知識」、「理解」、「応用力」
- 本来の意味は「読み書き能力」
- 英語の「literacy(読み書き能力)」が語源