「タルパ」とは?
厨二ちゃん
ふふふ...。遂にタルパを生み出すことに成功したわ。
これで私も無敵ね!
DATSUさん
それは本当かい?
タルパは正しく作らないと非常に危険な要素も持ち合わせているのを知っているか?
安易に成功したと思っているとやばいことになるかもしれないぞ...。
タルパ(トゥルパ)とは人が作り出した人工精霊のことです。
タルパはチベット語で「化身」という意味を持っている言葉で、日本語では「幻影」と同意義に捉えられます。
「タルパ」とチベット密教
タルパはチベット密教の秘奥義として発見されたことをきっかけに世に広まっていきました。タルパは厳しい修行を経た選ばれし者だけが習得できます。
「化身」の存在を強く思い描き念力を用いることで「幻影」を思念体として視覚化したものがタルパです。チベット密教の修行の結果、自由自在にタルパを作り出すことができます。霊的な感覚のみならず精神修養の賜物ともいえそうです。
「タルパ」の作り方やコツ
DATSUさん
タルパを作るにはコツがいる。
本当にタルパを正しく作れているのか確認していこうじゃないか。
タルパはいくつかの工程を経て作り上げることができます。ここではタルパを実際の作り方を、手順を追って解説していきます。
1.理想の人間像を具体的にイメージ
タルパを作るにはまずは理想の人物像をイメージすることからはじめます。名前や容姿だけでなく人格、仕草や話し方に至るまで実際に目の前にその人物がいるかのように具体的にイメージすることが大切です。脳内のみでイメージするに止まらず、その人物が現実にいると思い込むのがコツとなります。
最初は写真や人形などを使ってイメージしやすくするといいでしょう。まず顔からはじめて全体像を精密に思い描いていきます。
このときの注意点はできるだけ理想とする人物を対象にすることです。自分が尊敬できるような人格を強く意識しましょう。
2.作り出した人物と会話をする
次に作り出した人物と会話をしていきます。会話といってもはじめのうちは自分で相手の分の会話も考えなければなりません。
ポイントは想像した人物がどう受け答えするかを細かくイメージして会話を行うことです。自分の考えではなくその人物の人格と思考からどのような発言をするのかをしっかり意識して会話を進めていきます。
最初は自分から話しかけ相手がそれに応答するような会話からはじめていきましょう。一日に何回かそのやり取りを行い繰り返していくうちに、自分が考えた言葉なのか、その人物が発言した言葉なのか、だんだんと境界線が薄れていきます。
最終的には自分がなにも言わなくても相手から話しかけてくるようになるのです。これに視覚的なイメージを少しずつ組み入れていきます。
3.視覚化させてオート化する
ここまできたらタルパを視覚化させてオート化していきます。タルパの全身像や動きを具体的にイメージし、タルパの存在する空間を見つめるのです。
夜や暗い部屋などでタルパと向かい合って会話をしてみましょう。イメージが立体的で忠実であればあるほど実在する人間のようにリアルに感じ取ることができます。ここが最も難しい工程でもあるので、イメージするのが難しい場合は人形などで動きをリアルに再現して確認してみるのもいいでしょう。
タルパを視覚化できればオート化するまであと一歩です。順序に沿って行ってきた会話を繰り返してタルパの口癖を把握しながらスキンシップをとってタルパを身近に感じることで、どんどんタルパは意思を持って自発的に発言や行動を行えるように成長していきます。
そのうちタルパに触れるとその体温も感じられるようになるかもしれません。タルパの成長も人間と同じように個人差があるので焦らずゆっくり向き合って関係を深めていくことも重要です。