ポールシフトとは?
ポールシフトは自転軸や北極の位置が移動する現象です。似たものに地磁気反転もありますが、こちらは自転軸が動かない状態で磁場が逆になる現象を指します。
この20年ほど世界各地で記録的な猛暑など異常気象が目立ってきていますが、実は温暖化以外にもポールシフトが異常気象の一因とさえ言われています。
ではポールシフトとは具体的にどのような意味を持つもので、また私たちに与える影響に何があるのでしょうか。
地球科学的解釈におけるポールシフト
ポールシフトにまつわる解釈は自転軸にまつわるものと、地磁気にまつわるものがあります。
自転軸のポールシフト
ポールシフトで回転軸にまつわるものは、過去に地球の回転軸である地軸が現在の状態になった原因に迫るものです。自転に不可欠な地軸ですが、イメージのような直立の状態ではなく、およそ23.4度傾いた状態で自転する状態です。
この状態になったのは、地球が誕生する際に小惑星などが引力に引き寄せられてぶつかった結果、地軸が傾き現在の形になったとされています。
地磁気のポールシフト
ポールシフトでもう1つ考えられるのが地磁気にまつわるものです。こちらの場合はある原因で数万年から数十万年に1度の頻度で、地球のN極とS極の逆転が起きているとされています。中学校の理科の実験で棒磁石が磁界を作るのを見たことがあるかと思いますが、地軸はいわば宇宙に浮かぶ1つの巨大な磁石と考えればわかりやすいです。
なお上記の事実は海洋プレートの分析を通じて明らかになってきたことですが、具体的な原因はいまだに解明されていません。ただ2019年1月にネイチャー誌に発表された論文によれば、近年見られる磁場の変化によって地球のN極がシベリア方面に移動し、その速度も増しているとされています。
オカルト・疑似科学的解釈におけるポールシフト
ポールシフトは現代科学で分析が進んできていますが、意外にも言葉自体はオカルトや疑似科学の分野でも頻繁に言われるものです。ここではオカルトや疑似科学での解釈を紹介し、合わせて現代科学の解釈との違いも見ていきます。
回転軸が変わるポールシフト
ポールシフトはオカルトや疑似科学の分野では、ある要因で地軸自体が反転し、北極と南極の場所が真逆になると解釈されています。しかも比較的短期間に180度回転する現象です。
現代科学での解釈が、緩やかかつ長いスパンで進んでいく地軸が傾きによる極の移動を指すのに対し、オカルトや疑似科学で解釈する場合は急激かつ短期的に地軸の反転が進んでいく状態を指します。
ポールシフトは地球にどんな影響を引き起こすの?
ポールシフトがオカルトや疑似科学で言う急激かつ短期的に起きた場合や、長期的に緩やかな推移で起こった場合、私たち人類や地球にどのような影響が起こるのでしょうか。ここでは人類や地球が受ける影響を見ていきます。
太陽風によって引き起こされる損害
ポールシフトが人類や地球にもたらす影響でよく言われるのが、太陽から吹き付ける強烈な太陽風の影響です。一般的には磁場によって太陽風のコースが地球よりも外側に外れています。おかげで地球に住んでいる生物は太陽風の直撃を受けません。
しかし仮にポールシフトが発生すると、磁場が一定期間失われる可能性が高いです。この場合地球自体が太陽風の直撃を受けることになり、世界的に皮膚がんのリスクが高まったり大規模な通信障害が発生したりするなどの恐れがあります。
研究者の中にはより険悪な状況になるケースを主張する人もいます。彼らの主張によれば、地球の気候が大きな変化や大陸の移動、巨大地震の発生によって生物の生存にも関わる事態になる予測です。人類史上最後のポールシフトが約80万年前にも発生しており、私たちの祖先種に数えられるネアンデルタール人(ホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシス)が絶滅する原因になったとされています。
ただし研究者によってはポールシフトは緩やかに起こるため、悲劇的な状態にはならないという主張も少なくありません。
ポールシフトのスピリチュアル的な解釈とは?
ポールシフトは面白いことにスピリチュアルの面からも様々な解釈がされています。スピリチュアルでのポールシフトに関する解釈でよく言われているのが、人類の意識レベルが上昇するアセンションが生じるとするものです。
アセンションとポールシフトとの関係は?
ポールシフトによってアセンションが起こり、人類全体の意識レベルが向上すると解釈されているのは、ポールシフトがアセンションと連動しているとされているためです。近年磁場が弱まり、ポールシフトが起きる前触れと言われていますが、同時にスピリチュアルでも近いうちにアセンションが起こるとされています。
つまりスピリチュアル的な解釈によるポールシフトは、アセンションを通じて人類の次元上昇が起こり、人類社会も一度リセットされて平等で公正な社会へと変化する節目とされています。
ポールシフトは2020年に起こる!?
ポールシフトはスピリチュアルに関わる人々の中で2020年に起こるとみなす声もあります。2020年には東京オリンピック・パラリンピックやアメリカ大統領選など歴史に残るビッグイベントが待ち受けているため、人類社会にとっても1つの大きな節目となる可能性が高いです。
加えて磁場がこの20年で急速に弱まってきている点やここ数年、世界各地で異常気象や自然災害が相次いでいる点から考えても、2020年に起きても何の不思議もありません。
ポールシフトはいつ起きてもおかしくない!?
ポールシフトは地球の極に変化が生じる現象ですが、私たち人類にとっても他人事ではありません。むしろポールシフトが起きると良くも悪くも人類社会に大きな影響を及ぼします。
ただポールシフトによってアセンションが起きるとされているうえ、ポールシフトも2020年頃に発生する可能性も現在進行形で進んでいるとも考えられる現象です。来たるべきポールシフトとアセンションに備えて、自分のことだけではなく世界や地球環境の目線に立った行動をしていくことが必要といえます。
ポールシフトのまとめ
- ポールシフトとは、何らかの原因で自転軸や北極の位置が移動する現象のことである。
- ポールシフトは地球科学で研究されているが、自転軸と地磁気の点で考えられている。
- ポールシフトはオカルトや疑似科学では短期間かつ急激に地軸が移動することを指す。
- ポールシフトが発生すると、太陽風が地球を直撃し、地球や生物にさまざまな影響を及ぼすとされている。
- スピリチュアルではポールシフトでアセンションが起きると考えられている。なおポールシフトが2020年に起きるという声もある。