ボブ
チャーリー
うん、ボブも良いお年を!
着物ちゃん
ちょっと待って!
その「良いお年を」の使い方、間違っているわ。
正しい意味と使い方を確認していきましょう!
「良いお年を」の正しい意味は?
「良いお年を」という挨拶は正しくは「良いお年をお迎えください」と言い表します。「良いお年を」は省略形として使われているのです。
この年末の挨拶には「新しい年が良い一年になりますように」という意味合いが込められています。
喪中の人に言っても問題はない
「良いお年を」は喪中の人に言っても差しさわりありません。喪中の場合は新年をただ単にめでたく迎え入れるのではなく、しめやかに過ごします。
そのため挨拶として使っても問題はありませんが、相手方への気遣いとして「来年もどうぞよろしくお願いいたします」と一般的な挨拶にとどめておいてもいいかもしれません。
「良いお年を」の起源
日本人にとって年末は古くから今年一年に起きた出来事を清算する時期でした。ツケ払いが一般的だった江戸時代には年末にその年のツケを清算しなければなりません。
また気持ちよく新年を迎えるために年神様(歳神様)も快くお迎えしたいという考え方があり、一年の汚れを落とす大掃除の習わしがあります。ツケをすべて支払った後はその年の汚れだけでなく、悪事を清めるという意味合いも大掃除には含まれているのです。
「良いお年を」は大みそかまでにやるべきことをすべて済ませてお互いに良い新年を迎えられますように、という気持ちが込められて使われていました。
ボブ
なるほど!今でも習慣になっている大掃除にもそんな意味があったんだね。
「良いお年を」はいつから使えば良いの?
「良いお年を」は年の瀬の挨拶として使う言葉です。「良いお年を」を使うタイミングは年明けの迫った年末に使われます。具体的には12月の中旬頃から使われる挨拶です。年内に会う予定がない場合にはその前に使っても問題ありません。
注意したいのは大みそかに「良いお年を」と使うのは適切ではないという点です。
さきほどの起源でみたように大みそかは新年を迎え入れる準備が終わった状態であるため、「良いお年を」は12月30日までに使う年末の挨拶となっているのです。
チャーリー
年末までならいつでも「良いお年を」って言っていいと思っていたよー。
正しい使う時期があるなんて知らなかったな!
12月になったと思ったらもう大みそかかぁ。
一年が経つのって本当に早いね。
チャーリー、良いお年を!
来年もよろしくね!