ポテンシャルの意味とは?
ゆめかわちゃん
「ポテンシャル」自体はよく聞く単語だし、良い意味の言葉なのも何となく分かるよ。でも具体的に「ポテンシャルって何?」って聞かれても、「何かの能力が高い」ってことくらいしか分からないかな。
フロイト先生
大半の人はそうじゃろうな。言葉の意味は時代とともに変わっていくから本来の意味に固執する必要はないんじゃが、「ポテンシャル」に関しては用法が定まらないまま言葉だけが定着していったからのう。
ちなみにポテンシャルの意味は大きく分けて2つあり、1つは潜在能力、もう1つは伸び代じゃ。詳しくは語源や使い方の項で解説していくから、これから人を褒める際にはぜひ参考にしておくれ。
ポテンシャルの語源
ポテンシャルの語源は英語の「potential」で、日本語にすると「将来性」「潜在的」「電位」など複数の意味があります。なお電位など物理学用語としての「potential」は、ラテン語で「力」を意味する「potentia」から来ています。
これらの語源からなるポテンシャルの意味は、ズバリ「まだ明らかになっていない能力」および「将来に向けて成長する可能性」です。つまりこの言葉は優秀な人に対する褒め言葉というよりも、まだ真価を発揮できていない人に対する期待の言葉であることを覚えておいてください。
ポテンシャルの使い方・用例
本項ではポテンシャルという言葉を用いた会話の一例を、2パターンに分けて紹介します。
①「まだ明らかになっていない能力」という意味で使う場合
情熱系社員
全国優勝を果たした◯☓大学のキャプテンにお聞きします。3年の春からレギュラー入りしたとのことですが、どういうきっかけで監督に認めてもらえたのでしょうか?
不敵くん
僕は2年の夏までは控えにも入れない実力でした。監督が僕のポテンシャルを引き出してくれたからこそ、優勝トロフィーを掲げることができたのだと思っています。
②「将来に向けて成長する可能性」という意味で使う場合
若手社員
大学での学業成績は毎年進級ギリギリでしたが、卒業論文ではN社と共同で◯☓の研究をして、最高評価のS判定をいただくことができました。仕事で必要とあらば資格取得にも全力を注ぐ所存です。
課長さん
ふむ。君は確固たる目標さえあれば、成功に導けるだけの高いポテンシャルを持っているということだね。ここは1つ、今後の社益に大きく関わる△△プロジェクトを任せてみようかな。
ポテンシャルの類語
ポテンシャルという言葉はまだ見ぬ能力や未来を表すことから、「潜在能力」や「可能性」とも言い換えることができます。日常会話で使うとやや堅苦しい表現になるかもしれませんが、書面においてはこれらの日本語を用いたほうが文章の意図を伝えやすくなるでしょう。
ポテンシャルが高い人の3つの特徴
「ポテンシャルが高い人」とはどんな人なのでしょうか。ポテンシャルの高い人に共通する性格面の3つの特徴を紹介します。
客観的に自身を判断できる
ポテンシャルの高い人は自尊心が低いことから、自分の発言や行動の是非を客観的に判断できるのが最大の特徴です。非や失敗をすぐに認めて改善策を検討し、それを実行して再度省みるというサイクルを早いスパンで繰り返すことが、成長の可能性を高めることに繋がっているのです。
また自身を客観的に見れる人というのはその謙虚さから仲間の信頼を得やすく、周囲を巻き込んで成長できるカリスマ性も秘めています。
実行力がある
ポテンシャルが高い人は、計画から実行までがとにかく早いことでも知られています。それも「考えるより先に動く」ような無鉄砲な行動ではなく、自己の客観的分析に基づき状況をより良くするための策を綿密に練ったうえで実行するため、ビジネス等において周囲の人よりも成功を収めやすくなっています。
ポジティブである
いかに計画力や実行力があろうと、毎日誰かに言われたことだけをこなしていては新たな才能の開花は見込めません。しかしポテンシャルの高い人は常日頃からポジティブ思考であり、自ら新しいものを積極的に取り入れようとするため、新たな才能に気づく機会が周囲の人より断然多いのです。
ポテンシャルの意味のまとめ
ポテンシャルは人の潜在能力や伸び代を意味していること、そしてポテンシャルの高い人は計画力・実行力・分析力の全てを兼ね備えた前途有望な人材であることがお分かりいただけたと思います。
言葉の意味はウェブでも簡単に検索できるので、意味があやふやなまま使っている言葉があれば気軽に調べてみましょう。
ポテンシャルの意味まとめ
- ポテンシャルの主な意味は「潜在能力」「可能性」であり、語源は英語の「potential」。
- 「ポテンシャル」を人に対して使う場合、「まだ明らかになっていない能力」や「将来に向けて成長する能力」という意味合いで用いられる。
- ポテンシャルの高い人は積極性と実行力に優れており、また自身を客観的に分析できるため人よりも成長が早い。