社内ニートとは
社内ニートとは、勤務中でも仕事をせず、時間を持て余している人のことを指します。彼らは実質ほとんど仕事をせずに周りと同じ給料をもらっていることになります。
「楽をして給料をもらうなんて羨ましい!」と思うかもしれません。しかし実際は楽そうに見えてかなりつらいようです。
社内ニートの主な特徴
社内ニートの特徴はいくつかあり、代表的な例では以下のような特徴があります。
社内ニートの特徴の例
- 仕事を頼まれず、頼まれても雑用ばかり
- たまに仕事をしても遅く、出来が悪い
- 仕事をするフリをして時間を潰している
- 周りとコミュニケーションを取りたがらない
また、社内ニートにも様々なパターンがあります。中には仕事をしなくても給料がもらえるからと、むしろラッキーだと感じている人もいるようです。
ですが周囲からは決して良くは思われておらず、「仕事が遅すぎて、見ていてイライラする」という意見や、「迷惑なのでむしろ仕事しないで欲しい」と思われていることもあります。
社内ニートは会社で何をしているの?
社内ニートは皆が仕事をしている間も仕事をしていません。することがないのでひたすら時間を潰すしかないのですが、皆なんとか工夫して暇つぶしをしているようです。
社内ニートの主な時間の潰し方
- トイレの中でスマホをいじる
- ずっとYouTubeを見ている、あるいはネットサーフィン
- Kindle漫画を読む
- オフィス内を意味もなく歩き回る
暇だから何でもできて気楽に思うかもしれませんが、実際はそうでもありません。やることがないとはいえ周りは仕事をしているので、堂々と休んだり他のことをしたりするわけにもいかないからです。
社内ニートのほとんどは周りの目を気にしながら、あくまでも仕事をしているように見せかけながら時間を潰しています。
社内ニートになる主な原因
社内ニートは「会社内失業者」とも呼ばれます。仕事は確かにしていませんが休んでいるとも言えません。勤務時間中ずっと仕事をしている風を装うのは神経を使います。
そんな社内ニートになりたくてなる人はまずいません。ここでは社員が社内ニートになってしまう原因について解説します。
コミュニケーション能力が低く、意思疎通ができない
周囲とのコミュニケーションがうまくいかないと、仕事仲間との間に壁ができてしまいます。そうなると、段々と仕事を振られることも無くなっていきます。しまいには完全に孤立して社内ニートになってしまうのです。
このような人は大抵口下手か、対人不安を抱えています。そして周りからは不愛想に捉えられている可能性もあります。
プライドが高く、他人の意見に耳を傾けない
高学歴の人やある程度年齢を重ねた人は、これが原因で社内ニートになる場合が多いかもしれません。
プライドは役に立つ時もあれば邪魔になる時もあります。特にプライドが邪魔をして、周囲の意見を聞くべき時に聞けなくなるのは深刻な問題です。これでは自分の成長を自分で妨げてしまうばかりか、周囲からは「一緒に仕事をしたくない人間」と捉えられてしまい、職場内での居場所も奪ってしまうのです。
会社の教育システムが機能していない
社内ニートはその人自身に責任があると考えがちですが、職場が社内ニートを生んでしまっている場合もあります。特に原因になりやすいのは、新人に対する教育体制です。
中には教育のための人員を割けず、新人にはマニュアルだけ渡して放置している会社もあるようです。このような環境では新人は何をしていいかわからず、上司に質問もできません。その結果新人がいつまでも業務をこなせるようにならず、社内ニートになっていくのです。
仕事のミスや納期の遅れなどが重なり、信用をなくしてしまう
仕事のミスが多く、完成度が低いのも社内ニートの特徴の一つです。ミスを連発しすぎたせいで周囲からの信頼を失い、仕事を貰えなくなってしまうです。
もともと勤務態度が悪くてミスを連発している人なら、信頼されないのも納得がいきます。しかし仕事を上手にこなせるように努力し、ある程度能力が身についた人でも、社内ニートから脱却するのは困難です。
というのも、その人が最初にミスを連発したことで、周りは「使えないやつ」という印象を抱いてしまいます。最初についたこの印象を変えるのは非常に困難で、後でその人がどれだけ変わっても周りはなかなか見直してくれないのです。