クンダリーニについて知ろう。その意味や覚醒方法について解説します

クンダリーニとは、人体の中にある根源的な生命エネルギーのことで、シャクティとも呼ばれます。宇宙に広がる根源的エネルギーであるプラーナの人体バージョンと捉えることができます。クンダリーニはサンスクリット語で「螺旋を有するもの」を意味し、象徴とした如来の変化身に密教の明王、軍荼利明王（ぐんだりみょうおう）がいます。これらはヒンドゥーの伝統から伝わるものです。

クンダリーニがあるのは第一チャクラで、会陰（性器・肛門）の間にあるとされます。第一チャクラはムーラーダーラ・チャクラとも呼ばれ、根本の座・根を支えるものを意味し、生命力・性エネルギーを司ります。
ヒンドゥー・ヨーガの伝統的な第一チャクラの図は、赤の四花弁と五行八掛の土、または地を表す黄色の四角とヨーニ（女性器）を表す逆三角形が描かれます。逆三角形の中にはヘビの姿をした女神、クンダリーニが眠っているといわれ、クンダリーニはシヴァ神の妃であるシャクティと同一神とされます。

クンダリーニが覚醒すると次のようなことが起こるとされます。
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• 自信に満ち溢れる
• 真実の愛について考えるようになる
• 興味や趣向が変わる
• 自分の使命に気づく
• 食生活が変わる

クンダリーニの覚醒は兆候があります。この章ではその兆候を4つご紹介します。

クンダリーニの覚醒の兆候として魂が豊かになり、結果的に感情も豊かになっていく傾向が見られます。生命力を司る第一チャクラには、魂の活性と人間ならではの喜怒哀楽といった感情も密接に関わっています。クンダリーニが覚醒すると人生に迷いのないスッキリした状態になるということから、魂と感情がクリアになっていくと考えられます。

クンダリーニの覚醒の兆候として自信に満ちあふれる傾向が見られます。第一チャクラは生命力という人生の基盤となるものを司っています。クンダリーニが覚醒することにより、グラウディング（第一チャクラと地球のセンターエネルギーをつなげる）やセンタリング（グラウディングの応用で、第七チャクラと宇宙をつなげる）が自然と行えるようになり、自己の存在価値に安定感を持つことができます。そのことから自分軸をしっかり持ち、堂々とした雰囲気が出てくると考えられます。

クンダリーニの覚醒の兆候として活力がみなぎってくる傾向が見られます。第一チャクラはすべてのチャクラにおいて一番初めとなる部分で、人体の基礎となる生命力を司っています。生命力は活力をも生み出し、人生にハリや輝きを与えてくれます。クンダリーニが覚醒されるとやり遂げたいことが次々と溢れ出てくることから、元気いっぱいに活動の幅を広げられると考えられます。

クンダリーニの覚醒の兆候として性的な魅力がでてくる傾向が見られます。第一チャクラは性エネルギーをも司るため、性別的な魅力が増していきます。例えば男性なら男性らしさ、女性なら女性らしさに磨きがかかり、モテ期ともいえる状態に突入します。同性からは憧れの存在として認識されていきます。
よく恋をすると美しくなるといわれますが、それは第一チャクラの活性でそのように見えるようになります。クンダリーニが覚醒するとそれが持続すると考えられています。

クンダリーニを覚醒させる方法はいくつか存在します。この章ではその中でも主な4つをご紹介します。

クンダリーニを覚醒させる方法として、クンダリニー・ヨーガがあります。このヨーガではクンダリーニを覚醒させることにより神秘体験が得られるとされ、完全なる覚醒が起こるとカルマやこれまでの思考、迷いなどから解放されると考えられています。
特にクンダリーニ覚醒を意識して用いられるポーズに、バンダと呼ばれるものがあります。バンダにはムーラバンダ・ウディヤナバンダ・ジャーランダラバンダの3種類があり、それぞれが会陰部・下腹部・のどの締め付けに効果があります。中でもムーラバンダは解剖学的にも骨盤にアプローチするポーズのため、体幹を整えることに良いといわれています。

クンダリーニを覚醒させる方法として、瞑想があります。この瞑想は魂やインナーチャイルドの傷を癒すことを目的に行います。覚醒することはすべてが開くことで、これまで目を背けてきた傷や痛み、なかったことにしてきた感情なども必然的に溢れ出してくることになります。それらの積もった傷や痛み、感情が蓋の役目をし、覚醒の妨げになっているのです。覚醒を望むなら先ずはこの魂やインナーチャイルドの傷を癒すことを意識して行う必要があります。

クンダリーニを覚醒させる方法として、クンバカ呼吸法があります。内観することや内なる広がりを感じることを目的に行います。方法は下記の通りとなります。

1. 心地よい姿勢で座り、肩の力を抜いて目を閉じます。このとき、手は楽な位置に置きましょう。
2. 口を閉じて、鼻から息を吐き切ります。
3. 息を吸う・止める・吐くを繰り返します。（1～5を数えながらゆっくり息を吸う・3秒間息を止める・1～5数えながらゆっくり息を吐く）
4. 3のセットの息を吸うところ、息を吐くところの数を1～6、1～7、1～8…とできるところまで増やしていきます。
5. 12セット行えたら内観へ移ります。

クンダリーニを覚醒させる方法として、ツインソウルと出会うものがあります。ツインソウルはお互いの人生を耕し合う役目があり、切磋琢磨しながら覚醒させ合うことができます。
ツインソウルの組み合わせは異性同士だけとは限らず、同性同士もよくある組み合わせです。しかしクンダリーニを覚醒させるために与える影響には、異性同士または同性同士かの組み合わせで変化が見られるとされます。
異性同士のツインソウルでは性エネルギーが活性されて覚醒されていく方法、同性同士のツインソウルでは同じ目的に向かって刺激し合う方法が考えられます。