「朽縄様」の祟り
朽縄様は、たいそう荒々しい性格をしているとされています。
先述の物語の中では、放蕩息子が朽縄様の化身である蛇を無残に殺したことから、朽縄様の逆鱗に触れたようです。放蕩息子は三日三晩、全身の骨が焼けるような痛みに悶絶し、四日目には、全身の骨がとけたようにグニャグニャになって、顔は頭蓋もなく目鼻も重力に従って垂れ下がり、悲し気に泣いているかのようだったと語られています。
さらに、自力では到底動けないはずの息子は、グニャグニャと手足を通常ではありえない方向に曲げ動かし、例の娘の家の畑で、蠢いていたといいます。その姿を見た息子の両親も、ついに頭がおかしくなってしまいました。
その村では、このグニャグニャになったものを「蛇化(じゃんげ)」あるいは俗語で「カカシ」と呼び、祟りとして、見てはいけないものであると言い伝えられているそうです。また、投稿者の祖父のように、朽縄様に気に入られてしまうと、餌として狙われる場合もあるようです。
祟りを回避するには?
朽縄様の祟りを回避するには、「禁忌を犯さない」「徹底的に無視する」の2点が重要です。
蛇を殺して晒しものにするなど大きな禁忌を犯さずとも、投稿者の祖父のように、朽縄様に気に入られてしまうこともあります。子どもたちだけで近づいてはいけない場所に行ったのは、禁忌を犯したことになりますが、一緒にいた友達は朽縄様を見ることができませんでした。気に入ったしるしに、小指の骨を抜かれたのも投稿者の祖父だけです。
朽縄様の姿を見ることができる人は、波長が合い相応の力があるとされます。反対に朽縄様の姿が見えない人には用はないとみなされるため、もし狙われても見えないフリを貫くことができれば、祟りは回避することができるのです。
「朽縄様」のYouTube
この朽縄様のお話は、2ch(にちゃんねる)発で全国的に有名になったため、今でもまとめサイトなどで全文を読むことができます。また、YouTubeなどで朗読を聞くこともできますし、朗読がなくても効果音などで臨場感たっぷりの動画もおすすめです。
まとめ
「朽縄様」は、ネット掲示板2chの「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?」、通称「洒落怖」に投稿された怖い話です。
朽縄様は骨を司る蛇神様で、正しくお参りをすると子供の体を健やかに育ててくれるが、祟ると骨を抜かれてしまいます。
祟りを回避するには、禁忌を犯さないことと徹底的に見えないフリをすることがポイントです。
骨を抜かれ、グニャグニャになった身体が躍るように蠢くさまを見た者は気がおかしくなってしまう、というのは同じくインターネット上で大変有名な怪談「くねくね」に似たところがあります。
「洒落怖」に投稿された怪談は、まとめサイトなどで見ることができますので、怖い話が好きな人はいろいろ読んでみてはいかがでしょうか。YouTubeの朗読版もおススメです。
闇の存在「XXX」
地方ではこういった土着信仰系の怖い話がまだまだ残っている。おじいおばあの昔語りが、今やインターネットを通して日本中に広がるのは面白いものだな。
マイルド君
「朽縄様」の話は理解できましたか? 最後まで読んでいただきありがとうございました。
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