「ソワレ」の意味とは?
「ソワレ」はフランス語の「soiree」がカタカナ語化したもので、「夕方」と、その後の「日が暮れた後の時間」を指しています。
最近ではSNSで「マチネ」と共に見かけることも増え、バレエ、ミュージカルなどの舞台興業、オーケストラの公演などでよく使用されている言葉です。この場合の「ソワレ」が表すのは「夜公演」のことです。
チャーリー
「ソワレ」が表す時間帯を、英語ではトワイライト(twilight)、ダスク(dusk)、イヴニング(evening)など、いくつかの言葉で表すんだよ。
萌え袖ちゃん
英語は細かい! それに比べたら「ソワレ」って結構長い時間みたいだね!
チャーリー
ちなみに日本語で「宵」の時間とも言えるんだけど、「宵」は「日暮れから夜中までの間」だから、「ソワレ」よりもっと長いってことだね。
「ソワレ」の語源
「ソワレ」は先にも述べたようにフランス語で、「夕方」を表す「soir」から出た言葉です。時間帯の他に「夜の集い」、すなわち「夜会」の意味も持っています。「夜会服」のことを正式には「ローブ・ドゥ・ソワレ(robe de soiree)」と言いますが、これを略して「ソワレ」と言うこともあります。いわゆるイブニングドレスがこれに当たります。
「夜会」というと縁遠いように感じられるかもしれませんが、フランス語としては「(夜に行われる)パーティー」としての用法が多くなっています。かつては「ソワレ」として音楽会、晩餐会、舞踏会などの催しが行われることも多く、冒頭で説明した舞台の「夜公演」にはこちらのほうが結びつきやすいでしょう。
萌え袖ちゃん
イブニングドレスって言われても、ドレスとか着る機会ないからわかんなーい!
チャーリー
袖のないワンピースタイプのドレスで、スカート丈はくるぶしより長いものだね。露出が多いほうがよりフォーマルということになっているんだよ。
萌え袖ちゃん
あ、なんとなくわかったかも…… でも露出が多いほうがフォーマルって意外!
「ソワレ」の使い方・用例
ここでは「夜公演」を表す「ソワレ」について、使い方や用例について見ていきましょう。とある舞台俳優のファン2人による、舞台初日公演の観劇についての会話です。
ゆめかわちゃん
ねねね、今度の舞台初日行くよね!? マチソネどっち行く!?
ノワールちゃん
うーん……初日は午後休とってソワレかな。あと間でもう1回ソワレ行って、千秋楽はマチソネ両方にしようかと思ってて……。
ゆめかわちゃん
さ、さすが社会人は違う……。4回かあ……。
ノワールちゃん
推しに納税するために働いてるようなもんだからね!
「ソワレ」の反対語
「ソワレ」の反対語は「朝」「午前」を表す「マチネ(matinee)」で「matin」から出た言葉です。舞台用語としては「昼公演」となります。
ヨーロッパでは夜間公演を原則としており、「マチネ」が行われるのは特定の曜日のみということが多くなっています。かつては「マチネ」は実際に午前中に行われていましたが、現在では正午を過ぎてから行われることがほとんどです。
11/16 マチソワ🐈
— そめ (@some_shiki) November 16, 2019
初めてのマチソワ最高でした😭
マチネでマンゴとギリギリ握手できなかった悔しさが滲み出たのかソワレでタガーと握手した時ゴリラ並みの握力で握ってしまった😭😭
改めて1日に2公演って本当に凄いです。今まで当たり前のように観てたけど感動しました。ありがとうございました。 pic.twitter.com/VL813eYdWJ
萌え袖ちゃん
ソワレもマチネも元の言葉に「ee」がついてるね。
チャーリー
「ee」がつくと女性名詞ってことになるんだけど……別に女性しか使っちゃいけないとかそういうことじゃないよ?
萌え袖ちゃん
フランス語って難しいのね~~。
「ソワレ」の意味のまとめ
「ソワレ」はフランス語の「soiree」がカタカナ語化したもので、舞台興行における「夜公演」を指すものとしてSNSなどで「マチネ」と共に見かけることの多い言葉です。舞台化の話題も多い昨今、覚えておけば意味に悩むことがなくなります。是非覚えておいてください。
チャーリー
「ソワレ」の意味はわかりましたか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。