気色ばむの読み方や意味とは?
萌え袖ちゃん
フロイト先生!最近ニュースで「きしょくばむ」って言ってるアナウンサーがいたんだけど、読み方間違ってますよね?
フロイト先生
よく気づいたな萌え袖くん。現代では、「けしきばむ」が一般的じゃが、国語辞典にも「きしょくばむ」と記載があるとおり、読み方としてはどちらも正解なんじゃよ。
気色ばむの読み方は、「けしきばむ」が一般的です。「きしょくばむ」と読む人もいますが、どちらでも間違いではありません。古語では、「きしょくばむ」と読まれています。
気色ばむの意味は以下のようなものがあります。
1.怒りを感情や態度に表す
2.兆しが見える。様子が外に表れる
3.気持ちが顔色などに表れる
4.様子をつくる。意味ありげな様子をする
現代では一般的に怒りの感情が表に表れるという意味で使うことが多く、更に怒り以外にも、気持ちが顔色などに表れるといった意味でも使用することがあるようです。
他にも古文では、兆しが見える、様子が表れるといった意味合いで使用されていました。例えば、花が咲きそうな様子や、妊娠・出産の兆しがみえるといった様子を表す言葉として使われています。
フロイト先生
古語としての使い方では、ポジティブな感情が表に出ているような意味合いで使用されている感じじゃな。反対に、現代の使い方は怒りの感情が表に出ているといったような、若干ネガティブな意味合いが強いんじゃ。
気色ばむの語源
「気色ばむ」の語源は、現代の使い方とは若干意味合いが違いますが、言葉自体は平安時代から既にあったそうです。古文には、妊娠や出産の兆候を表す言葉として使われているものもあります。
そもそも、気色ばむの「気色」とは、気配、様子を表す言葉でもあり、外見から受ける印象といった意味を持ちます。それがやがて現代では表に現れた感情を表す言葉となり、だんだん怒りなどの強い感情が表に現れていることを例える意味として使われるようになります。
また、気色ばむの「~ばむ」とは接尾語といって、例えば「汗ばむ」などのように、名詞と組み合わせて使用し、「~ばむ」で〜の様子を表す、その様を帯びるといった意味を表す言葉として使います。
気色ばむの使い方・用例
「気色ばむ」という言葉自体、あまり知らないという人も多いので、日常会話では少々言葉の意味としては伝わりにくいかもしれません。
実際の使い方としては、怒りや感情が顔に出ている様子を表現する言葉なので、見るからに怒っていることがわかるといった意味合いで使用されています。
使い方の例としては、「あまりに配慮に欠ける言動に、思わず気色ばむ」といった感じです。日常会話での使用というより、小説などの文章での使用が多い言葉かもしれません。
スケ番
あそこのお店、人を見た目で判断して挨拶もしてくれなかったよ!
萌え袖ちゃん
(憤慨して気色ばんでいるわね、無理もないわ!)短気は損気よ、気を取り直して一緒にほかのお店に行きましょ。
課長
こういう些細なミスが取引相手の信用を失うんだぞ!大体キミはいつも肝心なところで・・・。
若手社員
(課長が気色ばんで声を荒げているな、僕もミスをしないようにチェック体制をしっかりしよう。)
このように日常会話では、怒っている相手に面と向かって「気色ばんでいるね」という場面は少ないでしょう。相手に直接言うと、他人事のように聞こえてしまって火に油を注ぐ結果となりかねません。
気色ばむの類語
「気色ばむ」という言葉には、同じような意味をもつ類語があります。実際にはどのようなものがあるかをみていきましょう。
気色ばむのような、怒りの感情が表に出ている様子を表す言葉として、よく使用されているものが以下のとおりです。
- 気を悪くする
- ムッとする
- ふてくされる
- ヘソを曲げる
- イラっとする
- 不機嫌になる
- プンスカする
などなど、他にも多数存在します。気色ばむよりも馴染みのある言葉が多いように感じます。
怒りの感情を表していることわざ
怒りの感情を表すことわざで、「怒髪天(どはつてん)を衝く」というものがあり、こちらは、髪の毛がさが立つほどの怒りの形相を表しています。このことわざは、まさに「気色ばむ」状態を表しているように感じますね。
気色ばむの意味のまとめ
言葉の意味を知るだけで、ものごとの理解も深まります。気色ばむという言葉は、日常生活で使うことは少なくても、意味を知っているだけでも周りの人に一目おかれるかもしれません。ぜひ、上手に使って語彙力を高めていってください。
気色ばむの意味についてのまとめ
- 怒りなどの感情を顔や態度に表すこと
- もともとは平安時代から使われている言葉
- 日常会話で使うには難易度が高め