杞憂の意味とは?その言葉の由来と使い方を紹介

杞憂の意味とは?その言葉の由来と使い方を紹介

杞憂とは、いらない心配をすることを意味する言葉です。「杞憂に終わった」という表現をするときにこの言葉をよく使用します。語源は中国の故事となっており、それが日本に伝わりました。この記事では、杞憂という言葉の由来や意味、使い方、類語について紹介していきます。

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  1. 1杞憂の読み方や意味は?
  2. 2杞憂の由来
  3. 2.1「杞人天憂」が省略されて「杞憂」となった
  4. 3杞憂の使い方・用例
  5. 4杞憂の類語
  6. 5杞憂の意味のまとめ

杞憂の読み方や意味は?

心配する女性
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杞憂とは、いらない心配をすることを意味する言葉です。

発生する可能性が低いことであっても、性格的なことや「自分の子供のことだから」という理由で過剰に心配してしまうことがあるでしょう。このような余計な心配のことを「杞憂」と言うのです。

杞憂の読み方は「きゆう」です。日常会話としてこの言葉を使うことは少ないですが、小説やネットニュースなどで使われることがあります。そのため目にしたことがある人も多いでしょう。

お母さん

お母さん

読み方は「きゆう」!
読みにくい漢字だからしっかり覚えておいてね!

杞憂の由来

中国
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杞憂という言葉は「杞」という古代中国に存在した国の故事が由来と言われています。「杞」という国に住んでいたある男がいつも、起こり得るはずのない心配事を口にしていました。そして周りの人は、その男にいつも「心配ない」と言葉をかけていたのです。

子供

子供

天地が崩れ落ちてきたらどうしよう。

萌え袖ちゃん

萌え袖ちゃん

天地が崩れることなんて、心配する必要はないのよ。

子供

子供

月や太陽が落ちてくるかもしれない…。

萌え袖ちゃん

萌え袖ちゃん

月や太陽はただ光っているだけ。落ちて当たったとしても何も問題はないわ。

子供

子供

そうだとしても、地面が崩れ落ちるかもしれない…。

嘘だと思えるほど過度に心配性な男性ですが、これは『列子』という文献に記載されている、本当の話です。

そしてこの逸話から「杞人天憂」という言葉が生まれました。

「杞人天憂」が省略されて「杞憂」となった

なるほどと思う男性
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「杞人」という言葉は「杞という国に住む人」という意味です。「憂」という漢字には心配や不安という意味が含まれています。つまり「天憂」とは、天が落ちることを心配するという意味になります。

元々、いらない心配をする人のことを「杞人天憂」、または「杞人憂天」と呼んでいたのですが、それが省略された結果、「杞憂」という言葉が誕生しました短い言葉ですが、そこには壮大な話が隠されていたのです。

杞憂の使い方・用例

杞憂という言葉を調べる男性
フリー写真素材ぱくたそ

杞憂という言葉を日常会話で使うことはほとんどありません。使ってはいけないわけではありませんが、格式ばった言い方ですし、難しい言葉ですので、友人との会話で使うという人はいないでしょう。

しかしニュースで杞憂という言葉が使われていたり、おおやけに発表する文章上で杞憂という言葉を使ったりすることはあります。様々な用例を紹介しますので、今後のためにも使い方をしっかり理解しておきましょう。

議員

議員

新たな被害が発生することも考えられましたが、杞憂に終わってなによりです。

課長さん

課長さん

君がリスク回避のために毎日のように努力しているのはわかるが、それは杞憂に過ぎないのではないか?

着物ちゃん

着物ちゃん

ネガティブな思考を改善することができたのは、それが杞憂であることに気付いたからです。

課長

課長

あの上司が心配していることは全部、杞憂にしか過ぎないけど、無視するわけにもいかないから、いつも余計な仕事をやらなきゃいけないんだよ

杞憂の類語

辞書
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杞憂という言葉の類語として挙げられる言葉は、「取り越し苦労」「疑心暗鬼」「強迫観念」です。

「取り越し苦労」は杞憂にもっとも近い言葉です。意味は「どうなるかわからない先のことを考えて無駄な心配をすること」で同じですし、使い方としてもほぼ同じとなります。ただし、基本的には心配していたことが起こらず安心したときに使う言葉です。

杞憂は心配ばかりする相手の考え方を示すときにも使う言葉ですが、取り越し苦労の場合、「あの人は取り越し苦労な考えばかりする」という使い方はしません。間違えないようにしましょう。

「疑心暗鬼」は何でも疑ってしまう精神状態。「強迫観念」は間違いだとわかっている特定の考えを消そうと思っても消せない状態のことを意味する言葉となります。

杞憂の意味のまとめ

勉強する女子学生
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杞憂という言葉は古代中国から伝わった言葉ということがわかりましたが、日常会話で使うことは少ないものの、今の時代でも頻繁に使われる言葉です。特に「杞憂に終わる」という表現はよく使われますので、その意味や使い方をしっかり理解しておきましょう。

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