若手社員
「気の置けない」の意味とは?
「気の置けない」とは、「気を遣わない」や「遠慮する必要がない」という意味の慣用句です。
つまり相手の動向を伺ったり相手に合わせたりする必要がなく、自然体で気軽に付き合えるなどのニュアンスを持った言葉です。主に親友や家族間で気軽に話せる間柄を示すときに使用されます。
意味の勘違いに注意
「気を許せない」や「油断ならない」という意味で使用するのは誤用です。
多くの人に誤用されるようになった理由として「~ない」という否定の言葉が挙げられます。この否定語によって「気を許すことができない」と解釈されやすく、本来の意味とは異なるニュアンスとして広まってしまったようです。
「気の置けない」の語源
気の置けないの語源は「気を置く」です。
そもそも「置けない」という言葉は「使わない」というニュアンスを持っています。
「気を置く=気を使(遣)う」という意味合いで使われており、そこに「~ない」という否定の言葉をつけることで「気を使わない」という意味の言葉、「気の置けない」という慣用句が誕生しました。
気の置けないの使い方・用例
誤用の多い気の置けないの使い方や用例を分かりやすくご紹介します。間違った使い方をしてしまうと真逆の意味になってしまうため、正しい使い方を知っておきましょう。
プロゲーマー君
ふと思い返したら、僕たちは気の置けない仲間として何十年もの間一緒にいるんだな。
子供
僕にも気の置けない友達が1人でもいてくれたらなと思ったことがあるよ。
ボブ
休みの日に気の置けない友達と遊ぶのが僕の唯一楽しみなんだ。
若手社員
同期との飲み会は、気の置けないおしゃべりで盛り上がるもんだよ。
萌え袖ちゃん
休日に家族と気の置けないドライブをしてばっちりストレス解消できたわ!
例文のように気を遣って相手の出方や行動を伺う必要がない友達がいるという表現で使われたり、遠慮して言葉を選ぶ必要のない会話が楽しみだという意味でこの言葉が使われたりします。
気の置けないの類語
気の置けないの類語を普段の会話とビジネスの世界での会話に分けていくつかご紹介します。
普段の会話では
普段の会話で使用される気の置けないの類語や似た表現には以下のような言葉があります。
- 気が置けない…気づまりでない、気遣いが必要ない
- 気の張らない…気持ちが楽な様子
- 気兼ねない…気を遣うことや遠慮がない
- 気心の知れた…気持ちをよくわかった
- 心安い…遠慮がなくうちとけた
- 気安い…こだわりや遠慮がない
仕事の場面では
ビジネスの世界で使われる気の置けないの類語には以下のような言葉があります。
- 懇意(こんい)
- 昵懇(じっこん)
課長さん
△△課長はA株式会社の××会長と懇意にされているらしいんだ。
若手社員
そういえば、私は営業部の○○さんとは昵懇の仲なんです!
懇意や昵懇はこの例文のようにビジネスの世界で使用されます。普段聞きなれず難しい言葉ですが、同じニュアンスの言葉です。頭に入れて置くといいでしょう。
気の置けないの対義語
気の置けないの反対語には以下の言葉があります。
- 気が置ける
- 気が抜けない
- 気を許さない
- 信用の置けない
気の置けないの意味のまとめ
「気の置けない」とは気を遣う必要のない関係性や気後れすることのない関係を示す言葉です。しかし、否定語である「~ない」という言葉がついているため、気を許せない、油断ならないなどの慣用句だと勘違いしてしまっている人が多くいます。
誤用すると真逆の意味になってしまうため、しっかりと意味を理解して使う必要があります。うっかり誤って使用すると、周囲の人との間で軋轢が生じ、問題に発展してしまうかもしれません。お互いが「気の置けない間柄」になるまでは、言葉遣いには十分注意が必要です。
若手社員
「気の置けない」の意味は理解できましたか?
ここまで読んでいただきありがとうございました!
気の置けない意味まとめ
- 気の置けないの意味は「気を遣わない」や「遠慮する必要がない」
- 語源は「気を置く」
- 「気を許せない」や「油断ならない」という意味で使うのは誤用
「気の置けない」という言葉は、誤解されがちだけど、実はポジティブな意味なんだ。
例えば、「気の置けない友達」とは、(気を遣う必要がないほど)とても仲がいい友達のことを意味するよ。