「竣工」の読み方や意味は?
「竣工」の読み方は「しゅんこう」です。竣工は主に建設業界で使用されている言葉で、
- 建設・土木工事を終えること
- 建造物が完成すること
「竣工」の語源
竣工は「竣」と「工」の漢字から成り立っており、それぞれ以下の意味をもっています。
竣(おわる・シュン) | 終わる・完成する・留まる |
工(たくみ・たくむ・わざ・コウ・ク) | 物を作る・技・しごと・たくみ・工業・職人 |
「工」を「竣」する、つまり「物を作る」「しごと」等が「終わる、完成する」と合わさることで「竣工」という言葉が生まれたと言われています。
「竣工」の使い方・用例
竣工の具体的な使い方・用例を見てみましょう。
主な竣工の用例
萌え袖ちゃん
ずっと工事中だった夢のマイホームがやっと竣工したのよ!
若手社員
うちの会社が建設中のマンションは1月上旬竣工予定です。
未完成のマンション等の建築物が「1月上旬竣工予定」と言われた場合、1月上旬に完成する予定であるという意味になります。完成後に竣工検査が行われ、最終的な手直しが済んだ後にその建物に入って生活できます。
船が完成した際に竣工を使用する用例
H.P.ラヴクラフト
造船を初めてから約1年で竣工し船舶として完成した!
「造船」とは船を作ることを意味している言葉です。造船が終わり船が完成したら竣工といえますが、竣工の前に「進水式」という船舶を初めて水の上に浮かべる式、船に設置しなければいけない装備や設備を工事する艤装、検査等があります。
「竣工」の類義語と対義語
竣工は類義語と対義語がいくつかありまずが日常生活ではあまり使わないため、しっかりと意味の違いを把握している人は少ないでしょう。
ここでは、竣工と似た意味をもつ類義語と反対の意味をもつ対義語を紹介します。
「竣工」の類義語
竣工の類義語は以下の通りです。
竣功(しゅんこう) | 竣工と同じ意味 |
落成(らくせい) | 建築物が完成すること |
完工(かんこう) | 工事が終わること |
落成と竣工はほとんど同じ意味を持つ言葉ですが、落成は工事が完了したことで「建築物が完成されたこと」を表し、竣工は「工事が終了したこと」を表します。竣工式と落成式の違いは以下の通りです。
竣工式(しゅんこうしき) | 建設・土木工事が終了し報告、披露、神事を行う式 |
落成式(らくせいしき) | 建築物が完成し、報告、披露を行う式 |
「竣工」の対義語
竣工の対義語は以下の通りです。
着工(ちゃっこう) | 工事や建設を開始すること |
起工(きこう) | 工事を始めること |
H.P.ラヴクラフト
工事に取り掛かる際に無事に着工、起工に至ったことをお祝いしたり、施工業者と顔合わせたりしたりする式を着工式・起工式といいます。
情熱系社員
起工式と着工式はほとんど同じ意味だけど、起工式は「お祝い」という意味が強く、着工式は「顔合わせ」という意味が強いという違いがあるわ!
まとめ
「竣工」は家を購入するなど、工事を行わない限り日常生活ではあまり使用しない言葉ですが、知っているといざという時に会話のやり取りがスムーズになります。建築用語は様々な言葉があり、意味が類似しているものもあるのでそれぞれの意味を理解して使用できるようになるとボキャブラリーの幅が広がるでしょう。
- 竣工の読み方は「しゅんこう」。意味は「建設・土木工事を終えること」「建築物が完成すること」
- 竣工の語源は「物を作る、しごと」などを意味する「工」と「終わる、完成する」を意味する「竣」の2文字
- 竣工の後に「竣工検査」という最終チェックが行われる⇒検査のあとに新居で生活できる
- 類義語は落成、完工、対義語に着工、起工など。竣功は同じ読み方・意味。
マイルド君
「竣工」の意味はわかりましたか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。