「感無量(かんむりょう)」の意味とは?
「感無量」の読み方は「かんむりょう」です。感無量には、
- 心の底から深く感じること
- 計り知れないほど感動し、しみじみすること
「感無量」の由来・語源
感無量は四字熟語の「感慨無量」を略した言葉です。感慨無量はそれぞれ以下の通りの意味を持つ「感慨」と「無量」の2つの言葉が組み合わさって成り立ります。
感慨(かんがい) | 深く心で感じ、しみじみとすること |
無量(むりょう) | はかり知れない程の沢山の量 |
「感慨」が「無量」する、つまり「深く心で感じ、しみじみとしてる」ことが「はかり知れない程の沢山の量」と組み合わさることで、感慨無量という言葉が生まれたと言われています。
萌え袖ちゃん
なぜ「感慨無量」が「感無量」と言われる様になったかというと、「感慨無量」よりも「感無量」の方がシンプルで言いやすいからと言われてるわ!
「感無量」の使い方・用例
「感無量」の具体的な使い方・用例を見てみましょう。
感無量の主な用例
輝ちゃん
長年大ファンだったバンドのライブに初めて行けて終始感無量だった!
筋トレくん
大切な試合でこの様な最高の結果が出せて感無量です。
情熱系社員
このような重要な場でスピーチをする機会を頂けて、感無量の極みでございます。
「感無量」は丁寧な言葉遣いなので、結婚式や授賞式などのスピーチや目上の人との会話などといった重要な場面で、深く感動した様を強く伝えたいときに適しています。
「感無量の極み」とは、「極み」という「これ以上ない限りの状態」を表す言葉を繋げることで、さらに強く感無量である様子を伝えることができる言い方です。
自分以外の人が感無量である様子を伝える用例
妻
娘のウェディングドレス姿を旦那は感無量の面持ちで見続けていたわ。
あらた君
後輩が初めて契約を取れた時、感無量といった表情をしていた。
萌え袖ちゃん
友達を好きなアイドルに会わせてあげたら、感無量の眼差しを向けていたわ。
自分以外の人が感無量である様子を伝えるときは、「感情や心理状態が顔に現れる」という意味をもつ「面持ち」や、「表情」「眼差し」などの言葉を繋げて言い回しを工夫すると伝わりやすいです。以上の用例を参考にして実際に使ってみてください。
「感無量」の類語
感無量には以下のような類義語があります。
感動(かんどう)する | 深く感銘を受け、感情・心が動かされること |
感慨(かんがい)にひたる | しみじみと感じること |
感銘(かんめい)を受ける | 深く感動し、心が動かされること |
万感(ばんかん)の思い | 心に溢れでてくる感情・思いのこと |
心にしみる | しみじみと心で感動すること |
どれも似たような意味を持つ表現ですが、場面や感動した気持ちの度合いにより使い分けることが大切です。「感無量」は類語に比べて感動してる様子を強く表現してる言葉なので、ここぞといった重要な場面で使用しましょう。
まとめ
何気なく「感無量」という言葉を使用している人が多いかと思いますが、簡単に日常会話で使う程度の感動の深さを表す言葉ではなく、「はかり知れない程の喜び・感動を心の底から感じていること」を表す言葉です。
結婚式や授賞式でのスピーチや、目上の人と会話するときなどの重要な場面では使いやすいですが、適した場面かどうか考えながら使用するようにしましょう。
- 感無量の読み方は「かんむりょう」。意味は、「心の底から感じること」「はかり知れない程感動し、しみじみすること」。
- 感無量は「感慨無量」が略された言葉であり、語源は「深く心で感じ、しみじみすること」という意味を持つ「感慨」と「はかり知れない程の量」を意味する「無量」の2文字。
- 感無量はスピーチや目上の人との会話などといった重要な場面での使用に適している。
- 感無量の類語は、感動する、感慨にひたる、感銘を受ける、万感の思い、心にしみるなど。
着物ちゃん
「感無量」の意味はわかりましたか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。