てるてる坊主の童謡に隠された恐怖の歌詞
童謡「てるてる坊主」には怖い意味が隠されています。「てるてる坊主 てるてる坊主 あした天気にしておくれ」という歌詞は誰もが聞いたことがあるのではないでしょうか?
意外と知らない童謡「てるてる坊主」の続きをご紹介します。
1番 | てるてる坊主 てる坊主 あした天気にしておくれ いつかの夢の空のよに 晴れたら金の鈴あげよ |
2番 | てるてる坊主 てる坊主 あした天気にしておくれ わたしの願いを聞いたなら 甘いお酒をたんと飲ましょ |
ここまでは、童謡らしい可愛い印象の歌です。しかし、問題は3番の最後に歌詞にあります。
3番 | てるてる坊主 てる坊主 あした天気にしておくれ それでも曇って泣いてたら そなたの首をチョンと切るぞ |
3番の最後の歌詞には「そなたの首をチョンと切るぞ」とあり、お坊さんの首を切ったことを連想させる怖いフレーズが登場します。
作詞者、浅原六朗の意図とは?
てるてる坊主の館(浅原六朗文学記念館)改修工事が終わり
— 池田町観光協会 (@ikeda3998601) January 30, 2015
2015年2月1日(日)いよいよリニューアルオープン!! pic.twitter.com/qgeUaRr1qp
この歌詞について、作詞者である浅原六朗の文学記念館である「てるてる坊主の館(浅原六朗文学記念館)」の紹介ページに以下のように書かれていました。
「そなたの首をちょんと切るぞ」の部分について童謡らしくない残酷さ、冷ややかさが際立っている感がありますが、六朗の心情や詩的センスを考えた時、情け容赦もなく首を切るということではなく、「このくらい哀願しているのだから、どうか聞き入れておくれ」と、なかば、試すような表現しているように思われます。
このことから、3番の歌詞にはどうしても晴れてほしいという最大限の気持ちの表れが「そなたの首をチョンと切るぞ」という脅しになったようです。
幻の1番が存在した!?
てるてる坊主には幻の1番が存在しており、4番まで歌詞がありました。しかし、作曲者が1番を丸々カットしてしまったそうです。
幻の1番 | てるてる坊主 てる坊主 あした天気にしておくれ もしも曇って泣いてたら 空をながめてみんな泣こう |
調査をしましたが、作曲者がなぜ1番をカットし、3番を残したのか情報が全くなく理由は分かりませんでした。
てるてる坊主まとめ
てるてる坊主の由来は日本のお坊さんと中国の掃晴娘(さおちんにゃん)の2つです。
日本で一般的になったのは江戸時代と言われており、大正10年には発表された怖い童謡「てるてる坊主」は教科書にも掲載されています。
日本も中国も命と引き換えに晴れを手に入れる点では同じであり、童謡の「そなたの首をチョンと切るぞ」のフレーズも相まって怖い話として受け継がれていることも納得です。
てるてる坊主まとめ
- てるてる坊主の起源は「日本のお坊さん」と「中国の掃晴娘」の2つ
- 日本ではお坊さんの首を軒先に吊り、見せしめにしたのが由来
- 童謡「てるてる坊主」の3番の歌詞には「そなたの首をチョンと切るぞ」のフレーズがある
フィアちゃん
怖い童謡には「かごめかごめ」や「通りゃんせ」、「さっちゃん」などまだまだたくさんあるわ。
日本だけじゃなく世界にも怖い童謡は存在するから、気になる人は調べてみてもいいんじゃないかしら。
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