大金星の読み方や意味は?
大金星は「だいきんぼし」という読み方をします。「だいきんせい」や「おおごんぼし」などとは読まず、また、星と名が付いていても太陽系の金星(きんせい)とは関係性がありません。
大金星とは絶対に勝てないと思われている相手から勝利を得るという意味です。
2019年全英オープンゴルフで勝利した渋野日向子選手が、並みいる選手たちと互角に試合を進めて優勝をしました。渋野選手が最初に立てた目標は「予選通過」だったというから驚きです。蓋を開けてみたら結果は優勝でした!このように大番狂わせが起きたケースを大金星といいます。
そして2015年ラグビーワールトカップの日本対南アフリカ戦での、日本選手の大金星の様子を動画で紹介します。
大金星の語源
大金星は相撲の「金星」が語源であり、特別な勝利を意味しています。ただ、正確な相撲用語に「大金星」の言葉は無く、相撲界では「金星」こそが大番狂わせであって、平幕力士が横綱を破った際など大きな手柄をあげた時に使われます。
大金星の使い方・用例
大金星という言葉は、力の差が歴然とした相手と勝負して勝利を得た際に使われます。そしてスポーツのみならず、ゲームや結婚などにも使用される言葉です。大差のある相手を誰もが「まさか!」と感じるような勝ち方を表現するのです。
それでは例題をあげて使い方の用例を見てみましょう。
情熱系社員
1987年のラグビー日本選手権では大学生が実業団を破って優勝したんですよ!
課長さん
その試合、現地スタジアムで見ていたよ。大学生たちは大金星をあげたよね。
スポーツに関する大金星以外に以下のようなケースでも使用されます。
萌え袖ちゃん
南海キャンディーズの山ちゃん、男をあげたよね。結婚相手があの大女優さんだなんて!
華ちゃん
非モテキャラだったのにー。ほんとっ大金星だよね。
大金星の使用法は仕事や試験などでも使えます。
課長
A君、今月の営業成績もノルマが達成できそうにないな!困るんだよ。
不敵くん
何言ってるんですか課長。先ほど○○商事と大型契約を交わしてきましたよ。規模が大きすぎて武者震いが止まりません。
若手社員
すごいですね!A先輩。○○商事と契約が結べたなんて。超大口じゃないですか。大金星ですよ!!
最下位ディジョンが仏王者破る大金星! パリSGはムバッペ弾も今季3敗目喫する https://t.co/eJjzUDbULR #gekisaka pic.twitter.com/OJCXebaTSR
— ゲキサカ (@gekisaka) November 1, 2019
大金星の類語や似た表現
金星
大相撲では平幕の力士が横綱に勝つことを金星といいます。明白に格下の力士が格上力士(横綱)に勝利したのです。あきらかに桁外れの出来事といって良いでしょう。相撲用語には大金星という言葉は存在しないので金星が大金星となります。
サプライズ
サプライズは英語で「驚く」という意味です。最近ではサプライズパーティやサプライズプレゼントなど、かなり頻繁に使われるようになっています。実は「驚く」の意味のみでなく「不意打ち」も意味しますので、良い意味の驚きだけではなく悪い意味で使われるケースもあります。
番狂わせ
番狂わせとは予想していなかったことが思い通りや期待通りに進まないことを表します。スポーツでは明らかに強いチームや相手との試合で、見通しとは違い格下が勝利することを番狂わせといいます。往々にして奇跡とさえいわれる時もあります。
大金星の意味のまとめ
大金星の由来は相撲用語の金星からきています。普段では考えられない特別な勝利のことを金星転じて大金星と呼ぶようになりました。
現代社会においては各種スポーツ、試験、仕事など沢山の競い合いがありますが、あきらかに勝てないと思われていた相手を打ち負かすことが大金星です。誉め言葉として使える大金星ですが、相手によっては嫌味と捉えられてしまうケースもあるので使用の際には時に注意も必要になります。
- 大金星は相撲の金星から発生した言葉
- 普段であれば到底勝てないであろう相手から勝利を得た際に使われる
- 現代では相撲以外のスポーツや仕事、試験などでも使用されている