「忌み子」とは?意味・読み方と特徴・歴史について

「忌み子」とは?意味・読み方と特徴・歴史について

忌み子とは古い時代に不遇な子供に対して投げつけられた差別用語の一つであり、実際に忌み子にまつわる辛く悲しい現実が存在していたことも事実です。忌み子という言葉の意味や由来・歴史などに加えて古代から伝わる風習などに関しても詳しく解説します。

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  1. 1「忌み子」とは?
  2. 1.1読み方と意味
  3. 1.2「忌み子」は差別的な習慣からくる言葉
  4. 2「忌み子」の歴史
  5. 2.1日本で初めての「忌み子」はヤマトタケル?
  6. 2.2昔は双子=「忌み子」とされた
  7. 2.3家康の次男、結城 秀康の例
  8. 3「忌み子」の特徴と背景
  9. 3.1双子やハーフ
  10. 3.2親から愛されない・虐待を受ける
  11. 3.3近所や友達から避けられている
  12. 3.4持ち物が古い・汚い
  13. 3.5自分自身も生まれてこなければよかったと思い込んでしまっている
  14. 4「忌み子」とは?まとめ

「忌み子」の特徴と背景

Photo by3938030

忌み子という言葉が使われていたのは江戸時代以前の昔のことであり、現代では縁のない風習であるように感じられるかもしれません。

しかし現在においても一部の地域や年齢層では、忌み子として不遇な子供を忌み嫌う風習が残っていることも事実です。

これは、そういった人々が抱く見知らぬものへの恐怖と人と違うことを嫌う心理が根底にあると分析され、特に閉ざされた環境にある小さなコミュニティや歪曲されて伝えられた信仰などが伝わる場所では風習として残されています。

双子やハーフ

双子やハーフで生まれた子供は古い時代では忌み子としてさげすまれていました

双子は、複数の子供を出産する獣のようであると嫌われ、ハーフは、その見た目や外の人間との間にできた望まれない子供と見なされていたのです。

また、海外では黒人の間で生まれたアルピノの子供もひどく疎まれる存在でした。アルピノとは染色体の関係で色素を持たずに、黒人でありながら白い肌で生まれた子供です。

親や親族と異なった肌の色の子供を悪魔の使いと見なして、不吉な存在と考え、抹殺することで紙の怒りを抑えようとする風習が存在していました。

いずれも未知への恐怖に起因する愚かな話と言わざるを得ません。

親から愛されない・虐待を受ける

忌み子として生まれた子供は、親からは愛されない存在であり、虐待を受けることもありました。

現代でいうネグレクト(育児放棄)のような状態に陥ってしまいます。ネグレクトを受けた子供は、たとえ暴力を受けなかったとしても、自力で生きてはいけずに死んでしまうようなケースも存在していました。

近所や友達から避けられている

忌み子として疎まれて育った子供は周囲や同年代の友人ともうまく関係を築くことができません。

愛情を注がれなかった子供は、と正常な人間関係を結ぶことが苦手となり、周囲からも忌み子と見なされてしまうのです。

持ち物が古い・汚い

当然のことながら忌み子に対しては、親や親族も新しいものを買い与えて喜ばせるような愛情は注ぎません。

現代であれば、子供や孫に様々なお祝いやプレゼントなどで目に見える形で愛情を表現することも多いでしょう。しかし、家族に不幸を招くと考えられた忌み子は、常に持ち物が古い、汚いという事実もついて回ります。

自分自身も生まれてこなければよかったと思い込んでしまっている

こういった環境で育った子供は、自分自身に対して望まれなかった子供、忌み子であるという認識を持ってしまう傾向があります。

「生まれてこなければ良かった」、「自分は人と接してはいけない」などと思い込んでしまい、正常な社会生活ができないような心理状態に追いやられてしまう場合もあります。

DATSUさん

DATSUさん

本当にこんなにつらくて悲しい事実があったのだろうか?
人は皆平等で、楽しく生きる権利があるのになあ。

「忌み子」とは?まとめ

忌み子として葦の船で流された水蛭子神の話には続きがあります。

記紀には記載されていませんが、西宮神社に伝わる伝承では水蛭子神は兵庫の浜にたどり着き、その後、七福神として知られる恵比寿様となって人々の信仰を集める対象となります。

水蛭子神は障害を持ちながらも民衆のために活躍したことから、現代では「リハビリテーションの祖」として崇める方もいらっしゃいます。流れ着いた水蛭子神を助け育てた兵庫の漁民のような温かい気持ちが、水蛭子神に恵比寿様として生きる道を与えたとも考えられます。

生まれてきた子供に対しては、このような温かい愛情を注ぐことが何よりも重要です。

女神さま

女神さま

忌み子という言葉は、とても辛く悲しい風習を背負った言葉です。

現代においても、こういった差別意識は無くなったとは言えません。

忌み子のような歴史の中で起こった悲しい現実を受け止めて、いつしか世界中から差別がなくなるように心から祈るばかりです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

  • 忌み子とは望まれずに生まれてきた子供を指す言葉。
  • 人と違った部分や生い立ちを持った子供は、迷信とも言える理不尽な理由から忌み子とみなされ、疎まれていた。
  • 歴史上で最初に登場する忌み子は、記紀に登場する水蛭子神であり、ヤマトタケルもまた、忌み子と考えられた。
  • 忌み子という概念は生まれてきた子供に対する不当な差別にほかならない。
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