「よだきい」とは?宮崎や大分の方言の意味や使い方を知ろう

「よだきい」とは?宮崎や大分の方言の意味や使い方を知ろう

今回は「よだぎい」という方言について紹介します。よだきいは宮崎弁および大分弁として、現在も使われている方言です。ややネガティブな場面で使われるようです。その意味や由来を例文も混じえて紹介しますので、九州旅行にぜひ役立ててください。

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  1. 1「よだきい」の意味とは
  2. 2「よだきい」は宮崎や大分の方言
  3. 2.1「よだきい」の由来は古語
  4. 3「よだきい」の使い方の例
  5. 4他の地方では「よだきい」の意味が違う

「よだきい」の意味とは

フリー写真素材ぱくたそ

「よだきい」とは、「面倒くさい」「おっくう」「疲れた」という意味を持ちます。

そして、面倒くさがり屋のことを「よだきんぼ」と表現します。
おもに西日本で使われていますが、「よだきい」を使う地方として特に有名なのは九州でしょう。今回は九州地方の「よだきい」を中心に見ていきます。

「よだきい」は宮崎や大分の方言

宮崎県の方言
フリー写真素材ぱくたそ

「よだぎい」は九州では宮崎弁、大分弁として使われている方言です。

ちなみに宮崎の方言には、豊日(ほうにち)方言と薩隅(さつぐう)方言の2種類に分けられます。大分弁は東西南北の5つに分けられると言われ、中国地方や四国地方とも共通があるとされます。

「よだきい」の由来は古語

よだきいは古語由来
Photo byOpenClipart-Vectors

実はこの言葉は平安時代ごろに使われていた「弥猛し(よだけし)」という言葉から来ていると言われています。

弥猛しは、「大袈裟」「仰々しい」「ものうい、おっくうだ」という意味を持ちます。その一部のニュアンスが、東九州や西日本ではそのまま引き継がれています。逆に、使わない地域と使う地域があるというのも、言語の伝播の面白さです。

「よだきい」の使い方の例

フリー写真素材ぱくたそ

では実際に、宮崎や大分における「よだきい」の使われ方を例文を使って見ていきます。使用法をしっかりマスターして、地元の人たちとの会話中で使ってみましょう。

上京君

上京君

てげよだきいな。悪いけど代わりに出てくれん?
(すごく面倒くさいなぁ。悪いけど代わりに出てくれない?)

「てげ」は「とても」の意味で、「大概」が訛ったと言われています。つまり「てげよだきいな」とは「とても面倒くさいなぁ」となります。

萌え袖ちゃん

萌え袖ちゃん

そんなに気にせんでいっちゃが。私もよだきいと思って手を抜くときあるじ。
(そんなに気にしなくて良いよ。私も面倒くさいと思って手を抜くときあるよ。)

「いちゃが」は宮崎の方言で「いいんだよ」となります。語尾の「~じ」は、「~よ」という意味で、「~やじ」だと「~だよ」となります。

厨二ちゃん

厨二ちゃん

なまよだきい…。
(とても面倒くさい…。)

「なま」は「とても」の意味なので、「なまよだきい」は「とても面倒くさい」となります。

標準語よりも、丸みのある印象です。「とても面倒くさい」と口にするのさえ面倒くさい時には、「なまよだきい」のほうが言いやすいですね。

お母さん

お母さん

宿題も手伝いもせんで、まこち よだきんぼやね!
(宿題も手伝いもしないで、本当に面倒くさがりやね!)

「まこち」は「本当、本当に」という意味で、ここでの「よだきんぼ」は「よだきい」の変化形(名詞)で「面倒くさがりや」になります。

他の地方では「よだきい」の意味が違う

鳥取のよだきい
Photo byGDJ

今回紹介した「よだきい」は宮崎や大分だけでしか聞かれない言葉ではなく、山陰地方や兵庫県でも使われる方言のようです。このあたりに旅行へ行く際には、意識して地元の人の会話に耳を傾けてみてください。

例えば鳥取県でよだきいと言えば、「下品だ」「汚い」「鬱陶しい」と言った意味があります。語源は同じ「弥猛し」の可能性が高いのですが、よりマイナスイメージが強く定着したようですね。

地域によってニュアンスの違いがあるところが方言の面白さです。

  • よだきいの意味は「面倒」、「疲れた」、「おっくう」
  • 宮崎や大分で使われている方言

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