忌中の期間はいつまで?初詣に行って良いのはいつから?
喪中が1年というのは多くの方に認識されている事ですが、忌中の期間がいつまでかを知らない方は多いのではないでしょうか?
では、忌中はいつまでなのか、またいつからなら初詣に行っても構わないのかも併せて見ていきましょう。
忌中の期間
忌中の期間は、仏教では49日の法要まで、神道では50日祭までとされています。
「服忌令」のあった時代には、忌中の期間は故人との関係により以下のように決められていました。
・父母・・・50日
・嫡子・・・20日
・祖父母・・30日
・曽祖父母・20日
・兄弟姉妹・20日
・夫/妻・・30日/20日
しかし「服忌令」廃止後は、一律に仏教では49日の法要まで、神道では50日祭までとなっています。ただし、地域や宗派などにより規則や取り決めがありますので、その場合は決められた規則や取り決めに倣(なら)いましょう。
お寺での初詣は問題ない?
前述の通り、忌中は神社に初詣に行ってはいけません。
しかし、仏教では死は穢れているという考えはなく、参拝は故人やご先祖様への供養と挨拶と捉えているため、お寺へは喪中や忌中であっても初詣に行くことができます。
注意が必要なのは神社の場合です。
忌中に初詣に行くのはNG、忌が明けたらOKと覚えておきましょう。
喪中は初詣に行かない選択もあり
喪中でも時と場所を選べば、初詣に行けることがお分かりいただけたでしょう。
とはいえ、身内を亡くした悲しみの中にいては、初詣に行く気もなかなか起きませんよね。
しかし実は、初詣の期間に決まりはなく、年内中いつ行っても構いません。
ですから、喪が明けて、故人の死の悲しみから立ち直り気持ちの整理がついたら、落ち着いた気持ちでゆっくりと参拝に行きましょう。
初詣以外の「喪中」と「忌中」のマナーは?
ここまで、喪中と忌中の初詣に関するお話をしてきましたが、お正月は初詣以外にもさまざまな慣例行事がありますから、その他のマナーも気になるところですよね。
そこで、次は初詣以外の「喪中」と「忌中」のマナーについて紹介していきましょう。
正月のおみくじ
お正月に神社やお寺に行っておみくじを引き、その年の運勢を見るのも楽しみの一つですよね。
では、喪中や忌中の時はおみくじはダメでしょうか。
答えは、おみくじは引いてOKです。
ただし、先述のように忌中は神社へ行けませんので、厳密にいえば、神社の場合は忌が明けて参拝に行った時におみくじを引いても構わないという事です。
「お守り」「破魔矢」「お札」の処分
お正月には、古い「お守り」や「破魔矢」「お札」を納めてお焚き上げをしていただき、新たにその年の物を購入しますよね。
しかし、もしお正月が忌中と重なってしまったら、忌が明けてから納めに行きましょう。
ただし、「破魔矢」のようにお正月にのみ用意される物は、後で行った時にはない可能性があります。
そこで、お正月に行けなければ、神社によっては取り置いてくれるところもありますので問い合わせてみましょう。
忌が明けたら改めて参拝し、古札奉納場に納めるとお焚き上げをしてくれます。
その時、初穂料も忘れずに添えましょうね。
また、古い「お守り」などの処分を郵送で受け付けてくれる神社もありますので、その場合は初穂料とともに郵便為替か現金書留で送りましょう。
「お守り」は、最近ではインターネットでの販売も増えていますので、早々に新しい「お守り」が欲しい方は、インターネットで購入するというのも一案です。古い「お守り」は忌が明けたら納めに行きましょう。
お寺であれば、喪中や忌中であっても古い「お守り」等をお焚き上げしていただくことが可能です。
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正月飾り
お正月に門戸に門松やしめ飾り・鏡餅といった正月飾りをするのは、年神様をお迎えして、この1年家族が無事過ごせたことに感謝し、新年を祝う日本の古くから伝わる習わしです。
通常、不幸があった年は正月飾りは控えます。しかし、忌明けであれば飾っても構わないという意見も耳にします。
例えば、喪中・忌中という概念のない浄土真宗では、お正月も例年通りに過ごして構わないとしているので、正月飾りについてはご自身の宗派に従うと良いでしょう。
しかし門松やしめ飾りなどは人目に入る門戸に飾りますので、周囲の方に非常識と見られないためにも、宗派によらず飾らない方が適切です。
喪中の初詣のまとめ
- お寺には、喪中でも忌中でも初詣に行って問題ありません。
- 神社は、忌中に初詣に行くことはできません。
- 神社やお寺、宗派によって喪中の過ごし方に違いはありますが、喪中の期間はできるだけお祝い事は慎んで、常識の範囲内で過ごしましょう。
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初詣に行って良いのはいつから?