桃娘は本当に実在したのか?
当時の歴史や文化など「桃娘が誕生する条件」は整っているものの、現実には桃娘は都市伝説上の存在に留まっています。その一番の理由は桃娘が実在したことを示す文献が一切ないことであり、結局は言い伝えの域を出ないことから現状では架空の話とみなされているようです。
しかし桃娘が実在したとすればあまりに酷い歴史なので、国が情報を秘匿している可能性もゼロではありません。
桃娘のような生活は可能か
桃娘の都市伝説が実話か否かもさることながら、そもそも桃娘のように桃だけ食べる生活が可能なのか、という点も気になることでしょう。しかし桃の主成分は大半が水と糖分であり、カロリーも低いので満足に日常生活を送ることは基本的に不可能といえます。
とはいえ近年、テレビ番組で「フルーツだけで生活している男性」が紹介されるなど、個人の体質によっては特定の食べ物だけでも生きられることが明らかになってきています。世界中を探し回れば、桃だけを食べて生活しているような人も1人くらいは見つけられるかもしれません。
桃娘はなぜ有名になったのか 登場する作品など
あの是非ともおすすめしたい漫画があるんですけど、「致死量の果実」っていう漫画がくっそえっちなんですよ。みんな読んで
— み よ (@RIM_oro_cina) January 21, 2020
本当に愛と金と身体の…もう闇なんだけど最高に萌えなのだよ…
なんでデジタル書籍だけなの…単行本集めたいよ… pic.twitter.com/nWhAj4VesA
桃娘伝説が有名になった理由は大きく分けて2つあり、1つは話中で取りあげられる人身売買やカニバリズムが文化として実在したことです。そしてもう1つは内容のあまりの過激さゆえ、SNSなどを通じて急速に拡散されていったことが挙げられます。
また宝塚歌劇団の「虜美人」というミュージカル作品に桃娘が登場するほか、愛知県のイチゴの品種や岡山駅のキャンペーンガールにも桃娘という名前が使われており、これらをウェブ検索したことで桃娘の都市伝説にたどり着いたという人も少なくないでしょう。
桃娘に似た他の都市伝説
日本にも桃娘と似たような都市伝説は存在し、中でもかごめかごめとはないちもんめは特に有名です。双方とも子供の遊び歌として昭和の時代から親しまれてきましたが、近年これらの歌詞が女性の人身売買や性的搾取を暗喩しているのでは、と囁かれるようになってきています。
他にも「だるま女」や「花魁」など女性にまつわる恐怖の都市伝説は多く存在するので、興味のある方はぜひそれぞれのワードをウェブ検索してみてください。
桃娘とは?まとめ
「桃娘」は桃だけを食べて育った少女にまつわる中国の都市伝説であり、存在の立証こそされていないものの、他の都市伝説と比べて現実味のある話だということがお分かりいただけたと思います。
都市伝説は鉄板の雑談ネタであると同時に、昔の歴史背景などを知ることができる重要な文献でもあります。気になる都市伝説があれば、単に話の内容を調べるだけでなく「なぜこの都市伝説が生まれたのか」という所まで踏み込んでみてください。
桃娘の都市伝説まとめ
- 桃娘とは桃だけを食べて育った少女のことを指し、中国の都市伝説として2000年以上に渡って語り継がれてきた。
- 桃娘は不老長寿の薬効があるとして貴族に重宝され、また貴族に売るため自分の子供を桃娘にする親も多かったという。
- 桃娘の存在を記す文献はなく、また栄養の観点から見て「桃だけを食べて生きる」ことは困難なため、現状ではウワサ話の域を出ない。
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