陰徳とは何か?
陰徳の意味は、「人に知らせずひそかにする善行。かくれた恩徳。」のことで、英語で「secret charity」といいます。
陰徳は、中国の5つの格言(宿命・運・風水・積陰徳・読書)の中の一つで、古代中国の前漢時代に編集された淮南子(えなんじ)という論集に集約されています。たとえ良いことをしたとしても、声を挙げて善行したことを言わないことが論徳のポイントです。また、仏教には「善行と呼ばれる行為を、当たり前のように行い、それを積み重ねていくこと。」という教えがあります。
この記事では、陰徳を積む例や陰徳を積んだことで得られる効果をご紹介します。
陰徳を積む行いの例
陰徳を積む行いの例を、次の5つに分けてご紹介します。
- ゴミ拾い
- ボランティア
- 献血
- 寄付
- トイレ掃除
仏教には、「人は必ず陰徳を積むべし」という言葉があります。これは、実業家の斎藤一人さんのお話しにもある宇宙貯金にも繋がります。善い行いをすることで、貯金額がプラスされていく仕組みです。しかし、人に知られるようにやった行いは善行には当たりません。
ゴミ拾い
陰徳を積む行いのひとつとして、ゴミ拾いがあります。
時折、道や廊下を歩いていると、ゴミを拾っている人を見かけたことはありませんか?彼らの多くが、誰かに言われたわけでなく自らの意思で行動しています。決して、周りに褒めてもらおう思って、行動しているわけでもありません。他者にゴミ拾いを強要するわけでもなく、自分がゴミ拾いをしたことを他者に報告するわけでもありません。これこそが、真の陰徳を積む行いであり陰徳の意味をしっかりと踏まえています。
ボランティア
陰徳を積む行いのひとつとして、ボランティアがあります。
現在の日本で最もイメージしやすいボランティアには、災害の場で、自らの意思で炊き出しや人助けを行っていることが挙げられます。決して報酬などの額面があるわけではないけれど、率先して人の心や生活の支えになろうと、自らの意思で行動しています。これも、真の陰徳に値します。
献血
陰徳を積む行いのひとつとして、献血があります。
献血は、匿名で人の役に立つ陰徳です。しかし、最近の献血は、対価として食品や飲料などを渡すことがあります。この世の中は、ギブ&テイクのバランスが平等でなければならないという考えのもと、こうして対価を与えられますが、受け取ってしまっては陰徳を積む行いにはなりません。また、健康な成人で献血できる基準に満たしているのであれば、定期的に献血に通うことで結果的に多くの人の役に立つことができますね。
寄付
陰徳を積む行いのひとつとして、寄付があります。
その寄付とは、要らなくなったものを寄付するのではなく、あなたの中に生きている何かを寄付することが陰徳を積む行いとなります。例えば「着られなくなったセーター」よりも「真心」がこれに当たります。譲るのでなく、純粋な思いを物質に表し見返りを求めずに贈りましょう。
トイレ掃除
陰徳を積む行いのひとつとして、トイレ掃除があります。
デパートなどの公衆で使用するトイレでは、散らばったペーパー類をさりげなく拾って、破棄することも陰徳を積むことに当たります。自宅のトイレでは、家族に知られずに掃除を行い家族や来客が気持ち良くトイレを利用できるように取り組みます。早朝の時間帯は、運気も上昇している時ですのでトイレ掃除におすすめです。
陰徳を積む効果
陰徳を積む効果には、因果応報が働きます。善い行いをしていれば自ずとベストなタイミングで、それらが我が身に返ってきます。子どもの頃に大人から「善い行いをしなさい。必ず自分に返ってくるから。」と教えられた人もいるでしょう。また、「自分がした善い行いをひけらかすのは良くない」と教えられた人もいるはずです。これらはすべて陰徳を積むことの意味につながっているのです。また、今世で積めなかった陰徳は、輪廻転生を繰り返す過程で何度も挑戦する必要があるともいわれます。
この章では陰徳を積むことで、具体的にどんな効果が得られるのかを、2つに絞ってご紹介します。
良い晩年が過ごせる
陰徳を積む効果のひとつに、良い晩年が過ごせるというものがあります。
晩年とは40代以降のことです。特に晩年運が上がる開運期に、満43~46歳、満52~55歳、満61~64歳があり、これまで陰徳を積んできたことが、目に見える形で花開くとされています。
開運し、オーラが出る
陰徳を積む効果のひとつに、開運し、オーラが出るというものがあります。
陰徳を積むことで現れるオーラの色は黄金です。透明感のある、きめ細かな色合いをしており丸みを帯びていることが特徴です。その人の姿全体を黄金のオーラが包み込んでいるため、スピリチュアルなことが分からない人でも、その人と会うことで何かしらの魅力や素晴らしさを感じ取ることができます。
黄金のオーラは、知恵や感性が豊かで、友好的であり、助け合いの意味を理解している人に多いといわれます。また、神の意識と同調しているとも表現されることがあります。
陰徳は人知れず善行を行う行為、陽徳にならないように気を付けよう
陽徳とは陰徳の反対語で公に知られて行う徳のこと、開運などの効果はありません。善行こそ、自らの心に留めて置くことが良いのです。