空亡とはどんな意味?
空亡とは中国発祥の陰陽五行説を元にした「四柱推命」という占術における「天が味方しない時」の事です。六星占術では「大殺界」、算命学では「天中殺」、五星三心占いでは「裏運気」という呼び方で、運気が低迷している時期の事を指しています。
四柱推命とは、陰陽五行説の「木、火、土、金、水」の五行に陰陽を組み合わせた「甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸」の十干と、「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」の十二支の組み合わせによる60干子から運命を占う手法です。生年月日と出生時間によって割り出される年柱、月柱、日柱、時柱の4つの干支を柱として、その人の性格や人生の流れをみていきます。
十干は「天干」といい「時間」を、十二支は「地支」といい「空間」をそれぞれ意味しており、十干と十二支の組み合わせで、その人の生まれながらに持つ運勢がわかります。しかし、組み合わせにより必ず二支が余ってしまいます。この余った二支がその人の空亡を示しています。
空亡とは、時間と空間のバランスが崩れた状態のため、気の乱れを生じています。「空に亡ぶ」と書くように、いろいろなことが「ゼロ」となる時期であると言えます。一見、悪いことのように感じますが、なにか悪いことが起こったとしてもその効果はゼロになります。つまり、良くも悪くも変化や変動が起こったり事態が反転したりしやすい時期だということです。
空亡の過ごし方
では、そんな空亡の時期はどのように過ごしたらいいのでしょう?空亡は「変化・変動・反転」の時期で、色々な意味で変化が起こりやすく、精神的にも不安定になりやすい時期と言えます。
空亡は天干(時間)と地支(空間)が結びついていない時期で物事が激しく変化するので、物質的なことではなく精神的なことを重視するように過ごすことが大切です。
新しいことに手を出さない
空亡期には、いろいろな事が不安定に進んでいきます。この時期に新しいことを始めてもなかなか安定せず、トラブルが起こったり失敗したりしてしまいます。この時期に新しい事業を始めたり起業・独立したりするのは避けましょう。空亡期は準備期間と捉えて、新しいことへのリサーチや調査などの下準備をしましょう。
自分磨きをする
空亡期は新しいことにチャレンジするのは避けた方がいい期間ですが、その準備期間としては最適な時期と言えます。資格取得に向けた勉強をしたり、今持っている特技のスキルアップをするなどして、空亡期が終わった時に向けて力を蓄えましょう。
リラックスして過ごす
空亡期は感情のアップダウンが激しく、精神的にも不安定になりがちです。今まで平気だったことにイライラしたり、小さなことに落ち込んだりして、気分にムラが出てしまいます。そんな時は「空亡期だからしかたない」と自分を落ち着けて、なるべくリラックスできることをして過ごしましょう。のんびり自然の中で過ごしたり、マッサージなどの体のメンテナンスをするのもおすすめです。
身近な人を大切にする
四柱推命において各柱は、年柱=親・上司、月柱=兄弟・友人、日柱=自分・配偶者、時柱=子供・部下というように、それぞれあなたの身近な人を表しています。空亡期にはこれらの身近な人達に対して、見返りを求めずに「与える」という意識で接してください。日頃はなかなか口に出していなかった感謝の気持ちを伝えたり、一緒に過ごす時間を設けたりしましょう。
断捨離をする
空亡期は新しいことを始める前の準備段階の時期とも言えます。もう古くて要らない物や、嫌々繋がっていた人間関係などを見直すいい機会でもあります。思い切って断捨離をして余分なエネルギーを片付けておきましょう。空亡期が明けた後に、新しいエネルギーが入ってこられるよう断捨離によってスペースを空けておきましょう。
奉仕活動をする
空亡期には物質的な利益を追求しないことが大切です。その代わりに精神性を重視し、無形のものに力を注ぐようにしましょう。ボランティアなどで他人に奉仕によって感謝や無償の愛といった高いエネルギーを感じることができ、幸福感や充実感といった精神的な安定を得ることができます。
体力づくりをする
空亡期は新しいことへの準備期間です。次のステップに進んだら、すぐに事が始められるように、体のメンテナンスをしたり運動で体を鍛えたりして、体力をつけるように心がけましょう。