「プラーナ」とは？ヨガにおける「気」について解説。見る方法・食べる人も紹介

プラーナを取り入れるために特別の場所や儀式は必要ありません。ただし、自然を感じさせる場所や食べ物にプラーナは多いとされています。たとえば、人があまり入り込んでいない針葉樹林の森やきれいな水のある場所などです。

パワースポットと呼ばれる場所や森林浴をして気持ちよいと感じる場所では、気がつかないうちにプラーナを受け取っている可能性は高いでしょう。質や量に差はありますが、自分が気持ち良いと感じるものを取り入れることがプラーナの摂取につながります。

都会の騒音から離れて温泉に浸かり癒しを感じるのも、プラーナを受け取った恩恵といえるでしょう。

プラーナが多い食べ物は、発酵食品、木の実、生野菜、豆、蜂蜜などです。つまり、酵素が多く細胞が生きている生の食べ物が、自然により近く体に良い効果をもたらすものと考えられています。同じ生野菜でもそれぞれが持つ栄養素は違います。吸収率や栄養効果の高い野菜ほどプラーナは高いといえるでしょう。

また、プラーナの高い食べ物は胃に負担がかからないといわれています。食事の際、先にサラダなど生野菜を食べると血糖値の急上昇を抑えることができるのは、プラーナの観点からも理にかなっているといえるでしょう。

加工食品や濃縮系サプリメント、インスタント食品、スナック菓子などはプラーナが低くまた胃にも負担をかけるため、プラーナを摂り入れたいなら避けたほうがよい食品とされています。

食べ物や飲み物を一切口にせず、宇宙のエネルギーであるプラーナだけを体内に取り入れて生活している人をブレサリアンといいます。ブレサリアンの人口は、世界で10人以下といわれています。

その中でもインドのプララド・ジャニ・マタジさんは、70年以上も飲食していないとのことです。2003年にインドのスターリング病院で30人の医療チームがジャニさんを観察したところ、実際に食事や飲み物を取らず排泄もしなかったといわれています。

現代化学では説明できない現象で、関わった医師や科学者は驚きを隠せなかったようです。他にもアメリカのアカヒ・リカルドとカミラ・カステロ夫妻も、9年間プラーナだけで生活していると伝えられています。

プラーナとは、宇宙に存在するエネルギーです。私たちは意識するしないに関わらず、宇宙の生命力プラーナを受け取って生活しています。いつもポジティブで元気な人は、プラーナが体に充満しているといえるでしょう。その反対に、不調が続きネガティブ思考になりがちの人はプラーナが不足していると考えられます。

プラーナは、場所や食べ物など自然を感じさせるものに多く存在しているようです。自然から離れた生活が心身の不調を招きやすい理由は、プラーナとの関わりに大きく関係しているともいえるでしょう。