「はしゃぐ」の意味とは
「はしゃぐ」は「乾く」という意味で使われる岐阜弁です。
「はしゃぐ」と聞くと「陽気になって浮かれる様子」や「わいわいと騒がしい様子」を連想する人が多いのではないでしょうか?
goo辞書の国語辞典では以下のように書かれています。
- 調子にのってふざけ騒ぐ
- 乾燥する。乾く。
「はしゃぐ」はもともと「乾く」の意味だった!?
「はしゃぐ」は「乾く」という意味で誕生した言葉です。そのため、方言として誕生したというよりは、いつの間にか方言となった言葉といえます。
「はしゃぐ」は岐阜の方言
「はしゃぐ」は主に岐阜で使われる方言です。また、宮城県でも「乾く」という意味で「はしゃぐ」が使われています。
その他にも「乾く」には様々な方言があります。
都道府県 | 「乾く」の方言 |
青森県(津軽弁) | はしらぐ |
静岡県 | ひる |
三重県 | かおく |
山口県 | いらく |
「はしゃぐ」の語源
はしゃぐの語源は「木が乾燥して反り返る」ことから来ています。
木が反り返ることを「はしやぐ」といい、そこから「はしゃぐ」に変化していったと言われています。そのため、「はしゃぐ」が「乾く」という意味を持つ言葉として誕生しました。
「調子にのってふざけ騒ぐ」の意味が加わったのは何故?
「調子にのってふざけ騒ぐ」が加わった理由は「乾く」の対義語「湿る」にあります。
「湿る」は「水分を含みジメジメしている」ことを指し、そこから「気が滅入る」「気分が沈む」という意味も派生しました。そのため、「湿る」対義語である「乾く」にも「調子に乗ってふざけ騒ぐ」という意味が付け加わりました。
「はしゃぐ」の使い方の例
「はしゃぐ」とはいったいどのように使用されるのでしょうか?普段使われている意味と異なる分、初めて見聞きすると混乱するかもしれません。例文を使っていくつかご紹介します。
「ここに雑巾はしゃいどくよ!」
若手社員
ここに雑巾はしゃいどくけどえか?
(ここに雑巾乾かしておくけどいいか?)
プロゲーマー君
その辺にほかってといていいよ!
(その辺に放っておいていいよ!)
この方言に馴染みがない人からしたら全く分からない文章ですが、この例文は雑巾を乾かしておく相手に伝えるというシンプルなものです。
「こんだけ雨がつづいちゃ洗濯物がはしゃがんで困るなぁ」
よしこ
こんだけ雨がつづいちゃ洗濯物がはしゃがんで困るなぁ
(これだけ雨が続いてしまっては洗濯物が乾かなくて困るなぁ)
子供
僕のスニーカーもはしゃがんの?
(僕のスニーカーも乾かないの?)
雨のせいで乾かなくて困るという例文です。一番多い使われ方が洗濯物や濡れたものが乾かない、もしくは乾いたというものです。
- はしゃぐの意味は「乾く」
- 語源は「木が乾燥してそ反り返る」
- 岐阜弁の1つ
萌え袖ちゃん
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