マイルド君
「憮然」の読み方と意味とは?
「憮然(ぶぜん)」という意味を知っていますか?「憮然(ぶぜん)とした態度」という言葉を使うときもたまにありますが、最近では憮然(ぶぜん)は不機嫌だというような意味で使われることが多いです。
間違えた日本語を知らないで、堂々と使うときほど恥ずかしいものはないですよね。そうならないためにも憮然(ぶぜん)の本当の意味を知っておくことが大切です。憮然(ぶぜん)の意味と類義語も知って、正しい日本語を知っていきましょう。
課長
提案が受け入れられないからって「憮然」とした態度をとる部下が多すぎる!
憮然の本来の意味
「憮然」の本来の由来は、意外と知られていないものですが以下のような意味として辞書に掲載されています。
- 落胆するさま
- ことの意外さに驚くさま
文化庁の調査結果で憮然(ぶぜん)という言葉が「腹を立てて不機嫌になる顔つき」という意味でも使用されていると公表しています。そのため、今では憮然(ぶぜん)の由来の意味として、怒っているという意味で使われている辞書があります。
「国語のテストの世論調査」で憮然(ぶぜん)という意味の回答に「腹を立てているさま」という答えを書いたのが、実に半数以上いたということには驚かされます。正解者は実に約17%しかいませんでした。
特に最近の若い人のほとんどは、憮然(ぶぜん)という意味を間違えて覚えてしまっている可能性があります。本来、憮然(ぶぜん)という意味で「不機嫌になるさま」というのは間違いなので気をつけましょう。
マイルド君
憮然の「憮」の字は「りっしん偏」に「無」
心がないという表意になるね。
プロゲーマー君
だから憮然はもともと失望を表したのか、ふうむ、日本語は奥が深いねえ。
憮然の使い方や用例
憮然の使い方はどのようにすれば良いのか用例で見ていきましょう。
お母さん
一生懸命仕事を頑張ったのに、上司に叱られ彼は「憮然」として立ったままだった。
課長
思わぬ出来事で憮然となり、何もできなくなった。
スケ番
よほどの出来事でショックを受けたのか、彼は憮然として動かなくなった。
マイルド君
彼は憮然として立ちすくんでいたので声をかけれなかった。
プロゲーマー君
そんな憮然とした顔をしていたら周りが心配してしまう。
これらの用例をよく理解して実際に憮然という言葉を使ってみてください。
憮然の類義語
「憮然」の使い方が分かったところで、今度は類義語を学んでいきましょう。憮然の類義語には以下のような言葉があります。
憮然の類義語 | 意味 |
失望 | 期待が外れてしまい、がっくりと肩を落とすこと |
呆然 | 予想しなかった出来事にあっけにとられていること |
落胆 | 思ったことがうまくいかずがっくりしてしまうこと |
これらの言葉は、ほとんど憮然と同じような使い方をします。うまく憮然と類義語を使いながら正しい日本語を話していきましょう。
憮然の意味のまとめ
あまりにも「憮然」という言葉が間違われて使われているため、最近の辞書でも憮然という意味は「腹を立てる」という意味になってしまっていることもるので驚きです。
たとえ最新の辞書に間違えた憮然(ぶぜん)の意味を乗せていても、自分が話す日本語を正しく理解しておくことが大切です。憮然(ぶぜん)の意味を知ることで、日本語を正しく使うという興味が出てくるのではないでしょうか。
日本語の楽しさを再確認するためにも、まずは憮然(ぶぜん)の意味をしっかりと把握して使ってみてください。間違えた知識をそのまま他の人に伝えないように、しっかりと意味を分かった上で使用するようにしましょう。
マイルド君
憮然という言葉自体があまり使われないけど、新しい言葉やその由来を知ると、人生が豊かになると、僕は思うんだ。
ここまで読んでくれてありがとうございます!
何となく不機嫌で無口な態度を「憮然とする」と表現するけど、もともとの意味は「がっかり」、「失望」に近い意味だったようだね。