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- 1消費期限に関する基礎知識
- 1.1賞味期限と消費期限の背景
- 1.2そもそも消費期限の定義とは
- 1.3消費期限と賞味期限との違い
- 2消費期限切れは食べない方が良い?
- 3消費期限切れは1日・2日でも食べれない?
- 3.1消費期限切れの食品を食べるとどうなる?
- 3.2消費期限が1日過ぎたらNGな食材も
- 4消費期限切れでも食べていい場合はある?
- 5キケン!消費期限切れは避けるべき食べ物7選
- 5.1生肉(牛肉・豚肉・鶏肉)
- 5.2生魚(刺身)
- 5.3卵
- 5.4コンビニ弁当
- 5.5パン
- 5.6ベリー類
- 5.7乳製品
- 6【番外編】実際に賞味期限や消費期限はどれくらい過ぎても食べれるかを検証してみた
- 6.1賞味期限調査食材:ヨーグルト
- 6.2消費期限調査食材:ケーキ
消費期限切れに関するまとめ
- 消費期限は、未開封の状態で商品に記載されている保存方法を守った場合に、安全に食べられる期限のこと
- 消費期限は、お肉やお弁当やケーキなど傷みやすい食品に表示されている
- 消費期限切れの商品は、期限が切れてただちに食べれなくなる訳ではないが、すべて自己責任になる
消費期限に関する基礎知識
まずは、
- 消費期限と賞味期限の背景
- 消費期限がどういうものなのか
- 消費期限と賞味期限の違い
賞味期限と消費期限の背景
消費期限と賞味期限に関しては、厚生労働省と農林水産省が「食品期限表示の設定のためのガイドライン」を作成しています。
そのガイドライン基づき、各企業が試験や検査をおこない、消費期限、賞味期限の設定をしていきます。
そもそも消費期限の定義とは
消費期限と賞味期限との違い
農林水産省の資料を参照し作成
消費期限と賞味期限との違いを大まかに説明しますと、期限を1日(一日)以上過ぎた時のその食材は危険か否かです。それでは、二つの言葉について詳しく見ていきましょう。
消費期限
まずは、農林水産省の消費期限に関する内容について見ていきましょう。
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「安全に食べられる期限」のこと。お弁当、サンドイッチ、生めん、ケーキなど、いたみやすい食品に表示されています。
消費期限はその食材の安全性が保障されている期限です。
この期限が設定される食品は、製造日から5日以内に品質の劣化が起きる可能性があるものです。
消費期限の場合は『安全に食べられる期間』ですので、1日でも過ぎてしまうと安全は保証されません。
ただ、「その期限以内だから食べても危険はない」ということはありません。
保存方法が悪ければ食材の安全性が失われ、危険な状態になっていることもあります。加えて、「開封したらお早めに」等の注意書きがある場合は、消費期限に関わらず、早めに消費する方が良いです。
賞味期限
賞味期限はその食材をおいしく食べれる期限を意味しています。この場合は、期限を過ぎてから食べても危険はありません。ただ、風味や栄養の質が落ちている可能性は高いです。
しかし、賞味期限の場合も「期限過ぎに食べても全く危険はない」ということはありません。賞味期限内でも、その食物の保存状態が悪ければ傷んでいたり、危険な状態になっていたりすることは十分に起こり得ることです。においや見た目がおかしいと感じた時は絶対に食べないようにしましょう。
消費期限切れは食べない方が良い?
消費期限切れの食材を食べない方が良い理由や、似た言葉である賞味期限についてご紹介します。
消費期限切れは1日・2日でも食べれない?
消費期限を1日でも過ぎている食品に関して結論から言うと、
- 1日でも過ぎていればできる限り食べない方が良い。
- 腐っているかの判断基準としては、「変色している」「臭いがする」「粘りが出る」「柔らかくなる」「袋が膨らんでいる」「カビ等が発生している」などを総合的に判断して、自己責任で食べる。(※上記の変化がなくても、細菌が繁殖している場合があります)
ここからは少し詳しく見ていきましょう。
まずは、政府の見解を見てみましょう。
消費期限は、期限を過ぎたら食べない方が良いことを示しています。
しかし、消費期限を「1日過ぎた程度で捨てるのはもったいない」と感じる人は多と思います。見た目やにおいに異変を感じないので、そのまま食べてしまうという人もいるでしょう。
消費期限切れの食材でも、半日から1日程度であれば食べても危険はないという意見もあります。
腐っていなければ問題ないので、腐っているかどうかの判断基準をいくつかご紹介します。
(※ただし、下記の変化がなくても腐っている場合もありますので、自己責任でお願いします)
- 変色してないか
- 腐ってるような匂いがしないか
- 粘りっけがでていないか
- 通常よりやわらなくなっていないか
- パッケージ自体が膨張していないか
- カビが発生していないか
消費期限切れの食品を食べるとどうなる?
消費期限切れの食品を食べると「食中毒」を起こす危険性があります。
また、消費期限切れの食品を加熱すれば食べることができると思ってる方もいますが、それは大きな間違いです。
100度以上に加熱すると、確かに菌自体は多くが死滅しますが、その菌たちが出した毒素自体は100度でも無害化しないものが存在します。
食中毒とは、食中毒を起こすもととなる細菌(さいきん)やウイルス、有毒な物質がついた食べ物を食べることによって、げりや腹痛、発熱、はきけなどの症状(しょうじょう)が出る病気のことです。食中毒の原因によって、病気の症状や食べてから病気になるまでの時間はさまざまです。
消費期限が1日過ぎたらNGな食材も
開封済みの食材は、消費期限が1日過ぎただけであっても危険です。保存方法を守っていても、開封して外気に触れることで雑菌が繁殖している可能性があるからです。加熱をしても、10割の安全が保証されるわけではないので、もったいなくても捨てた方が良いです。
また、消費期限にかかわらず生魚には寄生虫が潜んでいる場合がありますので、購入したばかりであっても注意が必要な食材です。
消費期限切れでも食べていい場合はある?
先にも述べたように、消費期限切れの食材は食べない方が良いです。
ただ、消費期限が1日過ぎたものを食べたからと言って、必ずしも食中毒を起こすことはありません。見た目やにおいに異変がなければ、消費期限過ぎても大丈夫な場合もあります。
また、購入後すぐに冷凍保存したなら、消費期限が過ぎてから食べても危険性は低いです。
肉や魚でも冷凍保存すれば、1ヶ月は大丈夫と言われています。
しかし、冷凍保存した場合でも安全が保証されているわけではありませんので、出来れば期限以内に、または開封したその日に食べ切りましょう。
消費期限外の食材を食べて食中毒を起こしても、提供元に責任はありません。
食べるならば自己責任となりますので、注意が必要です。
キケン!消費期限切れは避けるべき食べ物7選
消費期限が切れたら食べるのを避けた方が良い食材をご紹介します。
生肉(牛肉・豚肉・鶏肉)
生肉は色味や匂いから、品質の劣化がわかりやすい食べ物です。少しでも茶色がかっていたり、臭さを感じたりする場合は、絶対に食べないようにしましょう。通常の加熱だけでは死なない菌が潜んでいる可能性があります。
また、肉は購入してすぐに冷凍保存を行えば1ヶ月ほど保存可能ですが、2週間程度すると肉自体の質は落ちていきます。また、一度解凍した冷凍肉は使い切れなくても、再冷凍は避けましょう。味の質が落ちるばかりか、肉の品質がすぐに悪くなってしまいます。
ちなみに、レンジで急速に肉を解凍するとドリップという赤い液体が出てきますが、ドリップは肉のうまみ成分が詰まった水分です。肉を解凍する時は時間に余裕を見て自然解凍し、ドリップを逃さないようにするのが解凍肉を美味しく食べるコツになります。
生魚(刺身)
刺身などの生魚は、消費期限が次の日までと記載があっても、その日のうちに食べ切りましょう。
食べ切れなかった場合は火を通して食べるようにし、生のままで食べないようにします。
切り身などで冷蔵されている魚は、2日を目安に食べ切ります。
魚は冷凍保存をすれば半年後でも食べれると言われていますが、肉と同じで1ヶ月を目安とした方が危険性は低く、美味しく食べることが出来ます。
また、生魚には寄生虫が潜んでいる可能性が高いため、消費期限に関わらず注意が必要な食べ物です。特に、嘔吐や腹痛などの食中毒を引き起こすアニサキスは目視できるため、生の魚を食べる時は内臓を完全に取り除いたり、目で確認したりすることがオススメです。
アニサキスは70度以上の加熱、またはマイナス20度で1日冷凍保存すると駆除できます。
卵
卵のほとんどは消費期限では無く、賞味期限で記載されています。
卵の消費期限は賞味期限から1週間から10日が目安です。
ただ、卵の殻にひびが入っているものがあれば、賞味期限以内に使い切りましょう。
その際は生のまま食べずに、加熱するようにします。
また、ひびが入っていなくても、卵を割って黄身が崩れたら注意が必要です。
卵を割る際に失敗して崩れたのであれば問題ありませんが、古くなっていると黄身が崩れやすくなります。
割ってみて異臭がした場合も、食べずに捨てた方が良いです。
さらに、生卵は食中毒を引き起こすサルモネラ菌が繁殖しやすい食材でもあります。
加熱で殺菌することは出来ますが、確実に除去できると限らないため、やはり消費期限を1日でも過ぎた卵は食べない方が無難です。
そして、賞味期限を過ぎた古い卵も必ず加熱してから食べましょう。
コンビニ弁当
コンビニ弁当に入っているお惣菜の種類は様々です。
種類によっては傷みやすいものも多いため、消費期限を過ぎたコンビニ弁当は食べずに捨てた方が良いです。
また、コンビニ弁当に限らず、どのお店で買ったお弁当であっても消費期限を過ぎたら食べないようにしましょう。
パン
パンはカビが繁殖しやすい食材です。食パンの消費期限は4日から5日の間ですが、開封したら期限を待たず、すぐに食べ切るようにしましょう。また、菓子パンの中には傷みやすいものがありますので、パンの購入時は消費期限に注意が必要です。
食パンを冷凍保存した場合、1ヶ月ほど保存できると言われていますが、安全性を考慮するのであれば、やはり1ヶ月以内に食べた方が無難です。
ベリー類
イチゴなどのベリー類は水分が多く、カビが生えやすい食材ですので消費期限を過ぎると危険です。さらにイチゴなどのベリー類は食感や味が変わりやすい食材ですので、購入した当日に食べ切った方が良いです。冷蔵保存する場合はイチゴの水気を拭いてから、3日以内に食べきるのが目安です。
イチゴを冷凍保存する場合はヘタを切り落とし、水気を拭いてから保存します。冷凍保存の場合は、なるべく1ヶ月以内に消費するようにします。
イチゴは腐るとカビが生えたり糸を引いたりして、目で見てすぐに分かりますので、悪くなったイチゴはすぐに捨てるようにしましょう。
乳製品
牛乳やヨーグルトなどの乳製品は賞味期限で表示されることが多いですが、開封済みで賞味期限が過ぎていたら、食べないようにしましょう。未開封の場合、賞味期限を1日か2日過ぎている程度であれば、摂取しても問題はありません。しかしその場合は、体力がない子どもやお年寄りが食べるのは避けるようにします。また、お腹を壊しやすい人も避けた方が無難です。
また、賞味期限以内であっても、酸っぱいにおいがしたり分離したりしている場合は食中毒を引き起こす可能性がありますので、食べるのを避けるようにしましょう。
【番外編】実際に賞味期限や消費期限はどれくらい過ぎても食べれるかを検証してみた
ここまでは、一般的なお話をしてきましたが、次に実際の賞味期限や消費期限がどこまで過ぎたら限界なのかを検証している動画を参考に、実際のリアルなものも見ていこうと思います。
※これは、あくまで自己責任でしている例なので、決して真似しないでください^^;
賞味期限調査食材:ヨーグルト
意外に、ヨーグルトって消費期限じゃなくて賞味期限の分類なんですね。
まず、それに少しびっくりしました。
まずは、賞味期限が2日切れたヨーグルト。
反応をみると微妙な反応だが、異常なしとのこと。
賞味期限が1週間切れたヨーグルト。
汁も増えてきて酸味も薄れてきている様子だが、ギリ賞味できる様子。
賞味期限が15日切れたヨーグルト。
食べた瞬間、もう味が変わっている様子。
もう、腐ってるか腐りかけてますよね。。。
消費期限調査食材:ケーキ
次に試しているのが、ショートケーキ。
まずは、消費期限が2日切れたショートケーキ。
味に特に問題はなく、美味しく食べている様子。
ただ、中のイチゴの部分がすこしグジュグジュになっている模様。。。
次に消費期限が1週間切れたショートケーキ。
少し黄色みがかってクリームが固くなっているようだが、食べれる様子。
次に、消費期限が9日過ぎたショートケーキ。
明らかイチゴの先端の色が変色し、生クリームももうやばい感じ。
次に賞味期限が15日過ぎたショートケーキ。
食べた瞬間に不味いケーキになっている様子。(一部カビらしきものが生えています)
テロップでは、まだいける的に書いてるけど、もうダメでしょ 笑
消費期限切れで避けたい食べ物のまとめ
- 消費期限は食べれる期限、賞味期限は品質の期限。
- 消費期限を過ぎて食べても問題がない場合が多いが、全て自己責任。
- 冷凍保存で長持ちも可能だが、基本は早くに食べ切ること。