萌え袖ちゃん
着物ちゃん
「たらふく」は飲食に関する場面で使われる限定的な言葉なのよ。
方言と誤解している人も多いけど、一般的に使われる言葉なので、勘違いしないようにしてね。
「たらふく」の意味とは?
「たらふく」とは、お腹がいっぱいになること、たくさん飲み食いすることを意味する言葉で、漢字では「鱈腹」と書きます。
飲食の場面のみで用いられ、たくさん飲んだり食べたりしたときに「焼肉をたらふく食べた」「お酒をたらふく飲んだら眠くなった」というように使うのが一般的です。
「たらふく」という言葉は江戸時代中期にはすでに存在していましたが、その頃は単純に「十二分に」「足り飽きるほど」を意味し、食事の場面以外でも使われていたと言われています。
「たらふく」の由来・語源
「たらふく」という言葉の由来・語源は、「足りる」「十分に」を意味する「足らふ(たらふ)」の「たら」に、「膨れる」という意味の「膨るる」の「ふく」がくっついたものと言われています。
もしくは、「足らふ」に接尾語の「く」が合わさって「たらふく」になったという説もあります。
「たらふく」は漢字で「鱈腹」と書くことから鱈の腹が語源と思われがちですが、それは誤りで、「鱈腹」は単なる当て字です。
そもそもは「たらふく」という言葉がまず先にあり、鱈が大食いの魚であること、お腹が大きく膨れていることから「鱈腹」という漢字が当てられるようになりました。
プロゲーマー君
「たらふく…。たら・ふく…そういえば、鱈って大食いだし、お腹膨れてるし、『鱈腹』で漢字を当てたらいいのでは?」
昔の人はこんな感じで考えたんでしょうか。
寒ブリ釣りに行きたいが、12月は海が荒れてるねぇ(写真は大量の白子入り真鱈♂)#deepliner#ディープライナー#スロースキップ#ロジカル#saltwater#スローピッチジャーク#スロージギング pic.twitter.com/QRBNORaa98
— 平泉 佑真(ba.) (@Bass_3nd_Yuma) December 7, 2019
「たらふく」の使い方・用例
「たらふく」の使い方や用例をご紹介します。
「たらふく」は、飲み食いに関係する場面・文脈でのみ用いられます。
何かをたくさん食べたり飲んだりした際に、「◯◯をたらふく食べた・飲んだ」というように、「たらふく+ 飲食物 + 食べた・飲んだ」の組み合わせで使います。
「◯◯をたらふく食べたい」と未来形で表現するのも間違いではありませんが、どちらかというと、「たらふく食べた」と過去系で使われることが多いです。
着物ちゃん
昨日は夕飯をたらふく食べたので、朝食が喉を通りませんでした。
萌え袖ちゃん
私、飲み放題だとお酒をたらふく飲んでしまってあとで後悔するの。
チャーリー
イクラ丼をたらふく食べるのが夢です。
「たらふく」の類語
「たらふく」の類語には、以下のようなものがあります。
- 腹一杯
- くちい
- 満腹
- 腹が膨れる
- 飽食
- 浴びるほど(飲み物の場合)
- 大量に
プロゲーマー君
東北出身の人が「腹くちい(はらくちい)」と言っているのを聞いて方言だと思っていたけど、違うんですね。
まとめ
「たらふく」はお腹がいっぱいになっているさまを意味する言葉で、「足らふ」+「膨るる」から「たらふく」になったと言われています。
「鱈腹」という漢字を当てますが、鱈のお腹が語源ではありません。
「たらふく」が使われるのは、「◯◯をたらふく食べた・飲んだ」のようにたくさん飲み食いしたときですが、若者の間で頻繁に使われる言葉ではないため、その存在自体を知らないという人も少なくありません。
教養をアピールしたいときには、日常会話にさりげなく「たらふく」を入れてみましょう。
着物ちゃん
「たらふく」の意味はわかりましたか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。
「たらふく」の意味まとめ
- お腹いっぱい食べたり飲んだりすることを意味する言葉
- 飲食の場面限定で使われる
- 昔は「十二分に」を意味し、いろいろな場面で使われていた
- 「鱈腹」は当て字。鱈のお腹が言葉の由来ではない
食事の場面などで「たらふく食べる」って使うけど、「たらふく」ってどのような意味なのかしら?
語感的には方言みたいだけど、気になるわ。