「うぬうぬど」の意味とは
「うぬうぬど」は青森県の方言で「慌てる」、「急ぐ」という意味があります。
「うぬうぬど」という方言は青森県に設置されている標語にも使用されているほど、地元ではメジャーな方言です。この「うぬうぬど」を使った標語は他地域の人たちに全く理解出来ない呪文のような標語として、何度かメディアに取り上げられたこともありました。
そのメディアに取り上げられた標語は「うぬうぬど けんどわだれば ひがれるろ」というものです。
呪文のようなこの標語は地元の人たちしか読むことが出来ないものになっていますが、標準語に直すと「慌てて 県道を渡ると 轢かれるよ」という標語になります。この標語は小学校の前のフェンスに注意喚起目的で設置されていたそうです。
【難解?】「うぬうぬど」、津軽弁の交通安全看板が話題にhttps://t.co/098EX4i4Nw
— ライブドアニュース (@livedoornews) December 12, 2017
10年ほど前から地元の小学生に標語を考えてもらっており、高齢者の目にも留まりやすいようにとあえて津軽弁で募集しているという。 pic.twitter.com/ihihzNIxSH
「うぬうぬど」は青森の方言
「うぬうぬど」は青森県で使われている方言の1つで、特に弘前市で使われています。
青森県では主に津軽弁と南部弁の2つの方言が使われており、「うぬうぬど」は津軽弁の1つです。しかし、津軽弁は地域によって少し異なり、同じ津軽弁であっても、地域によって通じる言葉と通じない言葉が存在します。そのため、同じ津軽弁を話す青森市でも「うぬうぬど」という方言は使われず、意味が通じないようです。
「うぬうぬど」の使い方の例
呪文のような言葉である青森県の方言「うぬうぬど」の使い方を、例文と共にご紹介していきます。
「わい、そしたうぬうぬどなどさ?」
萌え袖ちゃん
「わい、そしたうぬうぬどなどさ?」
(あら、そんなに急いでどこに行くの?)
「わい」=「あら」、「まあ」
「そした」=「そんなに」
「うぬうぬど」=「慌てて」
「などさ」=「どこに」
このように単語それぞれの意味があります。「わい」は「私」という意味ではなく、「あら」や「まあ」などの感嘆詞として使われています。
「ほんにわりぃ、嬉しくなってうぬうぬど出かけちゃった。」
お母さん
おめ、どさいってあったぁば?
(あなた、どこに行っていたの?)
上京君
ほんにわりぃ、嬉しくなってうぬうぬど出かけちゃった。
(ほんとごめん、嬉しくなって慌てて出かけちゃった)
この会話文も単語それぞれの意味を見てみましょう。
「おめ」=「あなた」
「どさ」=「どこに」
「いっえあったぁば」=「行っていたの」
「ほんにわりぃ」=「ほんとごめん」
となります。
「こら、うぬうぬど行動したら怪我すや!」
お母さん
「こら、うぬうぬど行動したら怪我すや!」
(こら、慌てて行動したら怪我するよ!)
子供
「したばって、約束の時間さ遅れちゃう!」
(そうだけど、約束の時間に遅れちゃうよ!)
標準語に直すと「こら、慌てて行動したら怪我するよ!」と、相手に注意を促している文章になります。
「すや」は津軽弁で語尾に使われる方言です。
- うぬうぬどは「慌てる」、「急ぐ」の意味
- 青森県の方言で、主に弘前市で使われる