「むっつい」の意味とは
むっついとは青森県の方言で「水分が少なくて喉がつまる」や「口の中がパサつく」という意味を持った言葉です。
この方言はパサパサしたものや、乾燥したものを食べた際に、口の中の水分がなくなってしまうことを表現しています。
そのため、主に水分の少ない食べ物を食べた時に使われる特殊な方言です。
また、他の地方では「むっつりすけべ」という意味で解釈されてしまう場合もあるため使用には注意が必要です。
「むっつい」は青森の方言
「むっつい」とは青森県で主に使われており、青森弁の1つです。
青森県は奥羽山脈によって2つの地域に分かれており、それぞれ津軽地方と南部地方と呼ばれています。また、この2つの地方の方言は津軽弁と南部弁と呼ばれており、この「むっつい」は津軽弁に当たります。
また、数ある津軽弁や青森弁の中でも標準語に変換するのが難しい方言だと言われています。そのため、現地の人に意味を聞いても「むっついは、むっつい」と返されることが多く、なかなかはっきりと標準語に当てはめることができません。
「むっつい」の意味に比較的近い標準語は「水分が少なくて喉がつまる、喉の通りが悪い」や「水分が少なくて口の中がパサつく」になりますが、津軽弁なら「むっつい」の一言で、これを表現できることになります。
「むっつい」の使い方の例
青森県で「水分が少なくて喉がつまる」や「口の中がパサつく」という意味で使われる津軽弁「むっつい」の使い方を例文と共にご紹介します。
「このドーナツ、すごく美味しいけどむっついわ。」
この例文を標準語に直すと「このドーナツ、すごく美味しいけど水分が少なくて喉が詰まるわ。」という文章になります。
ドーナツだけでなく、口の中の水分を持っていきやすいバームクーヘンやカステラ、ビスケットなどを食べた際にも「むっつい」という言葉が使われます。
「んだっきゃ。コレはむっつすぎで困るよね。」
上京君
この貰ったパン、むっついなぁ。
(この貰ったパン、水分が少なくて喉に詰まるなぁ。)
子供
んだっきゃ。コレはむっつすぎで困るよね。
(そうだよね。コレは水分が少なすぎて喉に詰まるから困るよね。)
「んだっきゃ」は同じく青森県などで使用されている方言です。「んだ」「んだべ」「んだっきゃ」は「そうだな」など、相手に同意するときに使われます。
「このビスケット、お茶ないばむっついわぁ。」
この例文は「このビスケットはお茶なしで食べると、水分が少なくて喉に詰まってしまうわ」や「お茶がないと口の中がパサパサしてしまうわ」という意味になります。
- 「むっつい」の意味は、「水分が少なくて喉が詰まる」「口の中がパサつく」
- 青森県で使われている津軽弁
- 主に食べ物を食べた際に使われる