松竹梅の意味とその使い方とは?
お正月の縁起物としてよく知られているものには、「鶴・亀」「紅白」などがありますよね。
松竹梅も上記の縁起物と同様に、正月やおめでたい席で使用されるものになります。
結婚披露宴などでは、テーブルに「松」「竹」「梅」の名前が付けられることもあるので、日本ではお馴染みの縁起物として知られています。
また、飲食店や宿泊施設などでは、料金などの格付けや価格の設定方法としても使われることがあります。
身近なところでよく使用されているのは、お寿司屋さんですよね。
お寿司屋さんの価格設定では、「特上」「上」「並」の代わりに、縁起が良いという意味を含めて「松」「竹」「梅」を使って格付けを行っている場所も多くあります。
松竹梅の意味とは
松竹梅は、読んで字のごとく「まつ」「たけ」「うめ」を意味しています。
先に紹介したように、日本では縁起物としての意味合いが強くなりますが、サービス産業では格付けとして利用することも多くなります。
格付けとして使われる場合は、松が最もグレードが高く、梅が最もグレードが低く設定されるのが一般的となります。
ちなみに、本来の縁起物としての意味で使う場合は、優劣がありません。
松竹梅を格付けで用いることが多いためか、縁起物としても松が最も良いと勘違いしている人も多いですが、本来は、縁起物に優劣はつけないので、覚えておいてくださいね。
松竹梅の使い方とは・例文とともに解説
松竹梅という言葉は、ご存じの人が多いと思いますが、プライベートでは正月やおめでたい日を除くと意外に使用しない言葉ですよね。
もしかすると、どのような使い方をするのかわからないという人もいるかもしれません。
簡単に例文を紹介しておきたいと思います。
- 縁起物で使われる場合
「座席は松竹梅で決められている」
- 価格設定や格付け
上記の例文は一例ですが、基本的に松竹梅は、縁起が良いときや価格設定で使われることが多くなります。
また、古文などでも縁起の良い表現方法として、松竹梅を用いた記述もあるので、興味のある人は探してみるのも面白いですよ。
松竹梅の語源・由来について
日本では、縁起物としての意味や格付けで用いられる松竹梅ですが、そもそもの語源や由来は、中国の歳寒三友(さいかんさんゆう)となります。
歳寒三友は、絵を描くときのテーマとして用いられていた題材で、下記のような意味があります。
- 歳寒:寒い冬を表わすこと
- 三友:三つのアイテムのことを指している
つまり、寒い冬を表わすために好まれたものとして「松」「竹」「梅」が用いられたことが語源や由来となります。
意外に感じる人も多いと思いますが、本来は、縁起物としての意味は全く無いということです。
当然、絵を表現するアイテムとして使用されていただけなので、格付けとしての意味もありません。
松竹梅の意味や使い方