のぞきからくりの意味・仕組みとは?絵が動く覗きからくりについてご紹介!

のぞきからくりの意味・仕組みとは?絵が動く覗きからくりについてご紹介!

江戸時代、今のような映画やテレビといった大衆娯楽が無い時代に人々を楽しませていた「のぞきからくり」。覗いた先に見える世界は当時の人々の好奇心をくすぐったことでしょう。今回はそんなのぞきからくりの意味や仕組み、簡単な作成方法などをご紹介します!

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  1. 1「のぞきからくり」の意味とは?
  2. 2「のぞきからくり」の仕組み
  3. 3簡単な「のぞきからくり」の作り方
  4. 4貴重な「のぞきからくり」を見学できる場所

「のぞきからくり」の意味とは?

のぞきからくりを楽しむ人たち(ツイッターより)

のぞきからくりを楽しむ人たち

覗きからくりとは、江戸時代から昭和初頭まで盛んに行われていた大道芸です。覗き穴のある箱にストーリー性のある絵や風景画が何枚も仕掛けられており、口上師と呼ばれる男女が「からくり節」という節を付けながら、のぞき穴から見える物語を面白おかしく説明しました。
そんな物語で最も人気を博していたのが「八百屋お七」です。恋人に会いたい一心で放火をして、火あぶりの刑に処された少女の物語です。

現代のようにテレビや映画が当たり前に見られる時代ではないので、のぞきからくりの「動く紙芝居」は当時の民衆を大いに楽しませたようです。その後映画が普及すると人気は急速に落ちて、現在は民俗資料館などに全国で数台が残されているだけです。

こちらはのぞきからくりの参考動画です。

「のぞきからくり」の仕組み

開かれたドア

開かれたドア

のぞきからくりは、大きな箱にレンズが付いた複数の覗き(のぞき)穴があり、覗いた先には「中ネタ」という押し絵が仕掛けられていました。箱の奥行きによって、穴から覗いた人には押絵が立体的に見え、時には自分に迫ってくるような仕組みになっています。
箱の側面には押し絵を操るための紐が数本あり,口上師が物語の展開に合わせその紐を操ります。

簡単な「のぞきからくり」の作り方

図画工作をする女性

画用紙で椅子を作っている女性

一見、複雑そうなのぞきからくりですが、簡単なものであれば誰でも作れるので作り方をご紹介します!

◎必要なもの◎
・テープ
・のり
・串や爪楊枝
・カッター
・白い画用紙(2枚〜3枚)
・背景となる風景写真と奥行きとなる写真(地面など)
・主役となる写真(人や木や動物など)

□作成手順□
1.まず、白い画用紙を何枚かつなげて長めの長方形の箱を作ります。
2.長方形となった画用紙の奥と手前を各々全体の4分の1ほど折り曲げます。
3.折り曲げた奥の部分に風景写真をのりで貼ります。
4.底面には全体を地面の写真を貼ります。
5.主役となる写真をその形に沿ってカッターなどで切り抜き、串や爪楊枝で立てて、等間隔にはこの底面へ貼り付けます。
6.手前の折り曲げた用紙の真ん中に覗き穴を作ると完成です!

簡単なものですが、覗いてみると確かに立体的に見え、一種のジオラマを楽しむことが出来ます!
なお、類似したもので「トンネルブック」というものがあります。これは、蛇腹状に折り込んだ2枚の用紙の谷の部分に背景写真と立体に見せたい写真を等間隔に配置したものです。これも簡単なのぞきからくりとして楽しむ事ができます。

トンネルブックの参考動画です。

貴重な「のぞきからくり」を見学できる場所

新潟県西蒲区にある「巻郷土資料館」

のぞきからくりは時代とともに姿を消していきましたが、現在、完全な状態でのぞきからくりが見学出来る場所に、新潟県西蒲区にある「巻郷土資料館」と広島県三原市にある「三原市歴史民俗資料館」があります。
新潟県ではのぞきからくりは新潟市有形民俗文化財に指定されており、現存するものの中で巻郷土資料館にあるのぞきねらくりは最も傷が少なく実演可能なものです。


巻郷土資料館では毎年不定期で2~3回実演講演を開催しています。費用は無料です。

新潟県西蒲区公式HP
広島県三原市公式HP
女神さま

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のぞきからくりについて詳しく知りたい方は、こちらの書籍がおすすめです。

江戸期視覚文化の創造と歴史的展開―覗き眼鏡とのぞきからくり

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のぞきからくりの意味・仕組みのまとめ

  • のぞきからくりは江戸時代から昭和初期にかけて人々を楽しませた大道娯楽です。
  • 簡単なのぞきからくりは誰でも作ることが出来ます。
  • 時代とともに消えていきましたが、資料館へ保管してあり、巻郷土資料館では実演を見学できます。
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