ワッチョイは何のためにあるの?
妙なニックネームとされるワッチョイ。書き込み場所や人物の特定につながるワッチョイ機能は何故使われるのでしょうか。ここではワッチョイは何のためにあるのかを見ていきましょう。
自作自演防止
ワッチョイを活用するのは、自作自演を防止するためです。例えばスレッドに自分がコメントを残して、そのコメントに対してネガティブな意見が寄せられたとしましょう。そこでうまく流す人もいれば、中にはその意見が腹立しくなったり、自身のメンツを保ちたいと思ったりする人もいます。
そういった人は、あえて自身が残したコメントを擁護するために、第三者を装った意見を残す場合も。つまり1人の人が同時に複数の人が行っているような行為を自作自演と呼び、この行為を行っている人も一定数存在しているのです。
しかしワッチョイが搭載されてからは自作自演がバレてしまうようになったため、自作自演する人はあまりいなくなりました。バレたときにさらにバカにされる状況になったからといえますね。
掲示板荒らしの対策
ワッチョイは掲示板荒らしの対策にもなります。管理人からすると掲示板荒らしははた迷惑な行為であるため、荒らし対策としてワッチョイが搭載されるようになったのです。ワッチョイの後に続いている数字などはIPアドレスをもとに作られています。
このIPアドレスはネットに接続している地域や使っている回線しかわかりませんが、レスをしたときにそのIPが残り、ワッチョイが時間が経っても変更されない限りは同一人物であるとわかります。つまり同じ人が荒らしを続けているなら、すぐにわかるという目的も含めてワッチョイが使われているのです。
5ch(旧2ch)を守るため
ワッチョイが必要な理由は、5chを守るためでもあります。5chとは2chのことで、最近名前が変更されました。荒らしは「相手にすると居つく」と言われており、荒らしの相手をした人も荒らしと5chでは言われているのです。
こういった荒らしをNG登録して見えなくできるのがワッチョイの機能。誹謗中傷がない5chを作るために利用されているのです。
ワッチョイを使うメリットとデメリット
ここまでの解説で、ワッチョイが使われる理由はさまざまだということがわかります。ここからはワッチョイを使うメリットとデメリットについてご紹介します。
ワッチョイのメリット
ワッチョイには3つのメリットがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
ワッチョイのメリット①掲示板環境が良い
ワッチョイ機能を使うことで、掲示板をより良い環境で使うことができるようになります。自分の回線状況が分かる状態だからこそ、書き込む言葉に責任の意識が持たされるのです。
ネット環境がどうであれ、名前が割り当てられるだけで誹謗中傷行為の抑止力となります。自分が発言している意識がより強くなるからこそ、良い環境で書き込みができるのです。
ワッチョイのメリット②もみ消されない
ワッチョイ機能を使うと書き込みをした人物が明確になるため、書き込みをもみ消した人も特定できます。もみ消し行為をする人の対策にもなるため、自分のコメントがもみ消されることもありません。ワッチョイは個人を特定するものである反面、それによって書き込みを守ることができるという見方もできます。
ワッチョイのメリット③瞬時にNGな人を確認できる
ワッチョイ機能はNGユーザーの設定にとても効果的です。誹謗中傷を繰り返している人をNGユーザーとして設定でき、これまでに他の人からNGユーザーだとされているのも確認できるため、瞬時に迷惑行為をしていることが確認できます。そのため、その人と関わらないようにしたり、スレッドから退室したりするのも可能なのです。
ワッチョイのデメリット
ワッチョイはメリットがあるので使われている機能ですが、もちろんデメリットもあります。デメリットとして考えられるのは以下の通りです。
ワッチョイのデメリット①嫌がらせがさらに悪化する可能性も
ワッチョイを使うことでNGユーザーの設定と共有が簡単になりますが、NG設定されたことによってさらに逆上してしまう人もおり、他のスレッドで嫌がらせを繰り返す可能性も。
とはいえしっかりと対策をすることは大切なので、もし悪化したときは管理者に相談したり、時には警察に相談するのもひとつの手といえます。
ワッチョイのデメリット②しつこい人に絡まれる危険性も
ワッチョイで書き込み場所や人物が特定されてしまうことで、荒らしによるつきまとい行為に遭うことも。荒らしをする人は、何がきっかけで嫌がらせをするか本人しかわかりません。NG設定されたことで、変な因縁をつけたりしつこくネット上でつけ回してくる危険性もあります。こういった人には注意したいところですね。
ワッチョイのデメリット③自分もNGにされることも
ワッチョイによるNGユーザー設定は、自分がされる可能性があるということも忘れてはいけません。自分が気づいていないだけで、誰かを無意識に傷つけてしまっていることもあります。
「画面越しだから大丈夫」「自分はNGにされない」という感覚を持たず、ネットの向こう側には様々な人がいるということをしっかりと頭に入れておくことも大切です。
ワッチョイを使ってスレ立てする方法
ワッチョイのメリットとデメリットを理解したところで、ここからはワッチョイを使ってスレ立てする方法についてご紹介します。
強制表示される文字列は設定可能
ワッチョイで強制表示される文字列は設定することが可能。ワッチョイは上4桁と下4桁の文字列の組み合わせからできており、上4桁はユーザーのIPアドレス、下4桁はユーザーエージェントから生成された半角英数字です。上4桁は掲示板毎で変更され、同じ掲示板であってもスレッド毎で変更されることもあります。
下4桁はどの掲示板であっても同じですが、書き込む機種やブラウザを変更することで別の文字列になります。ちなみに毎週木曜日の0時になると上4桁も下4桁も勝手に変更されます。上4桁と下4桁は、◯◯(ワッチョイ 1234-abcd)と表示され、1234が上4桁、abcdが下4桁という見方になります。
スレ立てするときに入力する主なコマンドは以下の通りです。
このコマンドが入力されたスレッドに書き込んだ全てのユーザーにおいて、強制的に以下の文字列が表示されるようになります。
行政表示される文字列 | 1行目に入力するコマンド |
IDとIPのみ表示 | !extend:checked:vvvv:1000:512 |
IDと妙な名前のみ表示 | !extend:checked:vvvvv:1000:512 |
IDと妙な名前とIPを表示 | !extend:checked:vvvvvv:1000:512 |
また、スレッドにワッチョイ機能が搭載されているか否かに関わらず、自分の意思で文字列を表示させることも可能。そのコマンドは以下の通りです。
表示される文字列 | 名前欄に入力するコマンド |
IDとIP | !slip:vvvv |
IDと名前 | !slip:vvvvv |
IDと名前とIP | !slip:vvvvvv |
ワッチョイの特徴を理解して健全なスレッドを作ろう!
ワッチョイの特徴や仕組みを理解できたでしょうか。仕組みや特徴を理解すれば、コマンドを入力することで誰でも文字列を表示できるスレッドを作ることができますから、ぜひ覚えておいてくださいね。
ワッチョイの意味・仕組み・スレ立ての方法のまとめ
- ワッチョイは自作自演や掲示板荒らしの対策、5ch(旧2ch)を守るために使われている。
- ワッチョイのメリットは、掲示板の環境が良くなることや書き込みをもみ消されないこと、瞬時にNGユーザーを見分けられること。
- ワッチョイのデメリットは、荒らしが悪化したりしつこい人に絡まれる危険性があること、自分もNG設定される可能性があることです。
- ワッチョイでスレ立てするときには、強制的に文字列表示させるコマンド入力する。
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