梅干しはアルカリ性食品?
酸っぱいイメージの強い梅干しは、実はアルカリ性食品に分類されます。私たちが普段食べているものは、大きく分類すると、酸性食品とアルカリ性食品の2つがあります。酸っぱい食べ物は全て酸性と思ってしまいがちですが、梅干しはれっきとしたアルカリ性食品なのです。
梅干しがアルカリ性食品に分類される理由は?
梅干しがアルカリ性食品に分類される理由は、酸性かアルカリ性かの測定方法にあります。梅干しそのものを測定すると、確かに酸性の反応が出ます。ですが、食品を酸性かアルカリ性か分類する場合、食品そのものを直接測るわけではありません。
食品の酸性・アルカリ性の測定方法を簡単に説明すると次のようになります。
- まず食品を燃焼させて、灰にします。
- その灰を水に溶かした水溶液のpH(ピーエイチ・ペーハー:酸性かアルカリ性かの度合いを表す単位)を測ります。
- pHを見て酸性の値なら酸性食品、アルカリ性の値だったらアルカリ性食品という分類です。
食べ物を食べると、体内で吸収してエネルギーにするために酸化反応が起こります。そして、これと同じような反応が食品を燃焼させた時にも起こります。そのため、わざわざ灰にして測定しているのです。
梅干しは、燃焼した灰のpHがアルカリ性になります。そのことから、アルカリ性食品に分類されるのです。
そもそもアルカリ性食品って何?
アルカリ性食品は、食べ物を燃やした灰のpHが、8~14になった食品をといいます。pHは、1~14の間の数字の大きさで表しますが、真ん中の7を中性とし、pHが7より小さいと酸性、7より大きいとアルカリ性です。
アルカリ性食品の効果
アルカリ性食品は、食べることで酸化した体液を中和する効果が期待できます。現代の食生活は、西洋化した食べ物や、「すぐに・簡単に」食べられるものが中心になりがちです。そのような食品の大半は酸性食品です。しかし、人間の体内の血液や細胞液は、弱アルカリ性の状態が健康的といわれています。
アルカリ性食品を程よく食べることは、栄養のバランスにも良い影響をもたらし、健康にもつながります。
アルカリ性食品と酸性食品の代表的な食べ物一覧
アルカリ性と酸性の食べ物にはどんなものがあるのでしょうか?
それぞれの代表的な食べ物を一覧にしてみました。
アルカリ性食品の食べ物
アルカリ性食品として代表的なものは、次のような食べ物です。
- 果物類(りんご、みかんなど)
- 野菜類(ほうれん草、なす、人参、ピーマンなど)
- きのこ類(しいたけ、エリンギ、舞茸など)
- 海藻類(わかめ、のりなど)
- 大豆製品(大豆、納豆、豆腐など)
酸性食品の食べ物
酸性食品として代表的なものは、次のような食べ物です。
- 穀物類(米、パン、麺など)
- 肉類(牛肉、豚肉、鶏肉など)
- 魚類(シャケ、さんまなど)
- 糖類(お菓子、ケーキ、ビールなど)
- 卵
梅干しは少量で酸性を中和!
梅干しは少量でも酸性を中和できるほどの強いアルカリ性をもっています。例えば、牛肉を100グラム食べて酸化したら、中和するためには梅干しと同じアルカリ性食品のキュウリでは約900グラムを食べる必要があります。ところが、梅干はたった5グラムで中和してくれる効果があるのです。
梅干しが、中和に効果的な理由は?
梅干しが酸性を中和するのは、梅干しに含まれるクエン酸によるものです。クエン酸は疲労の原因となる乳酸の蓄積を防ぎ、血液を酸性から弱アルカリ性に変えます。これが良く聞かれる血液サラサラという状態です。梅干しは体内に取り入れることによって酸性を中和し、弱アルカリ性に変える効果を発揮するのです。
梅干しを食べるのも、バランスが大事
梅干しはスーパーなどで簡単に入手でき、調理をしないでもそのまま食べられる食材です。これなら、気軽に食生活にとり入れることができます。だからと言って、大量に梅干しを食べれば良いということではありません。梅干しには、塩分がたくさん含まれているため、食べ過ぎれば塩分の摂りすぎになり体によくありません。
酸性食品についても、食べること自体は悪いわけではありません。偏った栄養バランスになることに問題があるのです。アルカリ性食品や酸性食品の一覧にあげたような食べ物も、適度に食べて栄養のバランスをとることが大切です。
まずは手軽に始められる梅干しから、アルカリ性食品をとることを始めてみてはいかがでしょうか。
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梅干しはアルカリ性食品!のまとめ
- 酸っぱくても、梅干しはアルカリ性食品です。
- 梅干しは少量でも酸性をで中和して、体を健康に保ちます。
- 偏った食事で体は酸化しやすくなります。バランス良く食べることが肝心です。
梅干しはアルカリ性食品?