「小人閑居して不善をなす」のことわざの意味は?意味と由来をご紹介!

「小人閑居して不善をなす」のことわざの意味は?意味と由来をご紹介!

「小人閑居して不善をなす」のことわざの意味は、「教養や人徳のない人は、他人に見えないところで悪いことに走りやすい」です。しかし、多くの人が意味を間違って捉えているようですね。このページでは「小人閑居して不善をなす」の意味や由来、類語などを解説いたします。

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  1. 1ことわざ「小人閑居して不善をなす」の意味とは?
  2. 1.1「小人閑居して不善をなす」の類語
  3. 1.2「小人閑居して不善をなす」の由来
  4. 2ことわざ「小人閑居して不善をなす」の間違った解釈
  5. 3「小人閑居して不善をなす」の正しい使い方は?

ことわざ「小人閑居して不善をなす」の意味とは?

ことわざ「小人閑居して不善をなす」の意味とは?
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ことわざ「小人閑居して不善をなす(しょうじんかんきょしてふぜんをなす)」とは、「教養や人徳のない人は、他人に見えないところで悪いことに走りやすい」という意味です。ところが、現実には「小人閑居して不善をなす」の意味を誤解している人が多いようですね。ここからは、「小人閑居して不善をなす」の由来や正しい使い方などを解説していきます。

「小人閑居して不善をなす」の類語

「小人閑居して不善をなす」の類語
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「小人閑居して不善をなす」の類語に相当するのが、孟子の「水は低きに流れ、人は易きに流れる」です。
原文は「水の低きに就く如し」で、意味は読んで字のごとく「水が低い方に流れるのが自然の摂理であるように、人も安易な方向に流れやすい」という内容です。どちらも、「人は無意識の中で楽な方を選びがちなので、理性を持って正しい道を歩きなさい」という教えと言えるでしょう。
 

「小人閑居して不善をなす」の由来

「小人閑居して不善をなす」の由来
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「小人閑居して不善をなす」の出典元は、儒教の経書の一つといわれる「大学」です。由来は大学の中に書かれている「小人間居して不善を為せば、至らざる所なし」という文言とされています。

ことわざ「小人閑居して不善をなす」の間違った解釈

ことわざ「小人閑居して不善をなす」の間違った解釈
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「小人閑居して不善をなす」の意味を「教養や人徳のない人は、暇を持て余すと悪いことに走りやすいので一生懸命働きなさい」と捉えている人が多いですね。実際に、ネット上で間違った解釈をお知らせしているページも少なくありません。

原文は漢文の「君子必慎其独也,小人閑居為不善」です。「閑居」は一人で居るという意味ですが、「閑」は「ひま」とも読めるので「暇(ひま)」の意味と誤用して解釈されたようです。

「小人閑居して不善をなす」の正しい使い方は?

「小人閑居して不善をなす」の正しい使い方は?
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「小人閑居して不善をなす」の正しい使い方をご紹介しましょう。

  • あの人は「小人閑居して不善をなす」タイプだから注意が必要だ。
  • 「小人閑居して不善をなす」というが、彼の行動が心配だ。身を滅ぼさないといいのだが。

「小人閑居して不善をなす」の意味と由来

  • 「小人閑居して不善をなす」の意味は、教養や人徳のない人は、「他人に見えないところで悪いことに走りやすい」
  • 「小人閑居して不善をなす」の類語は、「水は低きに流れ、人は易きに流れる」
  • 「小人閑居して不善をなす」の間違った解釈は、「教養や人徳のない人は、暇を持て余すと悪いことに走りやすいので一生懸命働きなさい」

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